クリムゾン(ゲーム)とは、クリスタルソフト(現・T&E SOFT)からMSX、PC-98などで発売されていたRPGのシリーズである。全3部作。
現在ではプロジェクトEGGなどのレトロゲーム配信サイトにて全て購入可能である。
一言で言えば比較的ライトでオーソドックスなRPG、もっと有体に言ってしまえば星の数ほど存在するドラゴンクエストの亜流作品の一つである…と断言はできないが随所に共通点あるいは影響を受けたと思しき点が見られる。しかしむしろ影響を受けたと言うよりはあえて踏襲したとする見方もあり、それは仲間4人のシナリオクリア+主人公が仲間を集めるというシナリオ構成や潜水艦での旅など逆に一歩先んじていた点からも裏付けられるだろう。
そしてこのゲームを単なる二番煎じで終わらせなかったのが特徴的なモンスターグラフィックの存在である。当時のパソコンゲームとしてはライトな部類だったシステムにグロテスクなモンスターデザインというアンバランスさ、そしてB級ホラー映画その他の元ネタをごった煮にして詰め込んだような世界観が語り草となっている。
基本的なシステムは既に完成していたが、Ⅱ、Ⅲと大きく異なる要素として以下のようなものがある。
以上の点から全体的にかなり大味な印象を受ける。極端に当たり辛い攻撃や極端に大きいダメージの振れ幅などがそれに拍車をかけており、ラスボス戦などはほぼ運ゲーである。ちなみに、クリムゾンを倒すにはマチテスの仮面が必要だと思われているが別になくても倒せる。と言うよりあっても大差ない。
1989年発売。
前作と比べると戦闘面ではオートキーや攻撃目標が無くなった際の自動対象変更の採用、さらにパーティーが5人に増え逆に敵が6体までに減るなどの変化が加えられておりかなり楽になっている。その他各システム面においても全体的に洗練され、よりすっきりとした作りになっている。
本作での最大の変化は全5章構成の物語になっていることである。仲間4人の各シナリオをクリアした後に勇者が各地の仲間を集めていくスタイルを採用しており、そして仲間一人一人にも習得する魔法の種類や装備できる武器、防具などでよりはっきりと個性が与えられた。また、本作の船であるネプチューン号は潜水が可能であり、さらなる世界の幅が広がった。
ちなみに、前作でクリムゾンが機械であるとネタバレしたせいか本作以降敵キャラにメカっぽい、あるいはそれを匂わせるものが多く登場するようになる。
1990年発売。
前作と比べてシステム面で大きな変化はない。しかし唯一大きく違うのはパーティーの人数は4人に減り、そしてあらかじめ仲間のシナリオをクリアするのではなく、まず勇者が旅立ち仲間と出会った際にその仲間が体験した冒険を追体験するという形でシナリオに入っていくという某ビジョンクエストに近いスタイルが採用されたことである。
ストーリー面では古代文明人であるマーナ人の登場などでより核心に迫り、また前作で可能になった潜水機能の健在に加えムーテシア大陸とタストニア大陸の2つの大陸を往復することになったことでかなり話のボリュームが増している。エンディング後に出てくる画面は取りようによってはⅣの存在を示唆するように取れるものであったが、未だに音沙汰はない。
ちなみにこの世界の町にはなぜかいかがわしい写真を法外な値段で売りつける商人が3人ほど存在する。実際に道具コマンドで使って閲覧可能なので興味があれば一見の価値あり。もちろんアイテムとしての効果は一切ない。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/18(木) 17:00
最終更新:2024/04/18(木) 17:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。