クロップサークル単語

クロップサークル

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クロップサークル(crop circle; crop formation)とは、英国地に出現する成因不明の巨大文様の総称である。内ではミステリーサークルという名称がよく通っている。

特徴

・クロップサークルのな特徴を列挙すると以下のようになる。

  • 英国をはじめとする欧州および北南米大陸で多く発見されている(英国ダントツで多い)。
  • 描かれているのは幾何学文様が大半で、特に円曲線を多用したものが立つ(ドット絵のような模様が描かれた例もある)。
  • 人の手に拠るものである事が明らかとなっている例を除き、(少なくとも地球上で使用されている)「文字」の類が描かれた例がない。
  • 通例巨大で、中または高所から俯瞰しなければ一望出来ないものが多い(画像検索で出て来るのはどが航空写真)。
  • サークルが形作られている最中の言は僅かである(生成過程を収めたとされる映像も一部出回っている)。
  • 日本国内での発見例は極稀である(あってもイタズラや町的で人為的に作られた物と発覚している)。

幾何学文様が持つ意味

クロップサークルに描かれる幾何学的形状そのものは単純なものから複雑なものまで様々だが、基本的にはいずれも人類に知られている図法幾何学の知識によって作図可なものである。こうした理由もクロップサークル人為説が支持される1つの理由になっている。

現在の人類の技術ではこれ程のスケールで、しかも地の作物を利用した短時間での製作不可能なものを多く含んでいる事は事実だが、宇宙人など地球外生命体の仕業であるとすれば、このような人類が既に知識として持っている幾何学的手法を態々用いているという点で果たして何がしかの「メッセージ」を持たせてあるのかは疑問の残る所である。つまりクロップサークル製作に用いられている技術は、人類には未知の物が含まれているのは確かであるものの、それらの技術を用いて描かれるパターンそのものは、作図法などが人類にとって既に染みのあるものであるという較差がここに存在することになる。

この点に関してはオカルティストの間でも意見が割れており、単に宇宙人イタズラ的で作成したものであるという説から、これらのパターンには人類や地球宇宙に関する重大な秘密が隠されており、それを図示する形で人類に通達しているのだという説まで様々である。

統計情報

ICCA(The International Crop Circle Archive)によると、イギリスおよび世界各地で製作されたクロップサークルの数は1995-2012年の間だけでも約3000箇所に達し、例年150-250程度のサークルが新たに生成されているという。
場所はイギリスが圧倒的で、その次にイタリアなど欧州が続いているが、近年は米国で発見される数が頓に増えており、特にオハイオ、アイオワの2州が抜きん出ている。

記録されている中で人類によって発見された最古のクロップサークルとされるのが、815年にフランスリヨンで発見されたクロップサークルである。キリスト教化以前の現地の人々によってマゴニアと呼ばれる伝説の地がり継がれており、その中でテンペスタリイというや稲妻を含んだを巻き起こす人々が登場する。これについてカロリン時代のリヨン大司教アゴバルドゥス (Agobardus Lugdunensis; 769-840) が『に関する民衆の謬信』 (Liber Contra Insulsam Vulgi Opinionem de Grandine et Tonittruis. Patrologia Latina CIV, 147-158)で言及している。また資料では大司教キリスト教宗した地元民に対し、クロップサークル跡から採集された種子を用いて豊を願う儀式を執り行うことを禁ずる布告を発したことなどが記録されている。

17世紀にはモーイングデビルmowing devil; 悪魔の意)と呼ばれる木版画によるパンレットが配布されており、その中にはで穀物を刈り倒す悪魔の姿が描かれている。

製作者について

クロップサークルに製作者は居るのか、の手に拠るものかについては多くの議論が交わされてきた。中でもUFO/宇宙人説は、オカルティズム的な観点から挙げられたものとしてはは最も広く噂に上っている。

一方人為説も以前から有であり、特に1991年イギリスダグバウワー(Doug Bower)とデイブチョーリー(Dave Chorley)という老人2人組が製作者として名乗りを上げ、簡単な具と人力によって一定規模のクロップサークルが較的短時間で作れることを実演して以来、彼らが製作したと告白した物は固より、それ以外の対についても人の手によりイタズラ等を的として造られたのではないかという論説が強まった。

また企業広告等を意図して社章や製品類をったクロップサークルが突如現れることもあり、こうした事例は社有地を用いているか、事前に農場許可を得て関係者が行っているものと考えられる。

国内におけるクロップサークル

先述の通り、内ではクロップサークルの発見例は極僅かで、発見された物も後に人の手によるイタズラである事が発覚している。クロップサークルが制作されにくい理由としてまず考えられるのは、生育されている作物の違いが障となっている、というものである。日本の農地は稲作を中心とする水田地帯が多くを占めているが、クロップサークルは作物の茎部を途中から直に近い度で折り倒すもので、こうした手法を人の手で行えば稲をに浸からせる羽に陥り、作物に被害す事は避けられない。またUFOなど常的存在による仕業であった場合も製作にあたって何らかの困難が生じるものと推測できる。

一方で、ミステリーサークルブームに触発されてか田んぼアートや稲アートと呼ばれる水田地帯を利用した巨大アート制作する取り組みが日本では90年代から盛んである。これは異なる色の苗を予め植え付ける事で成長時に色版画のような絵を水田に浮かび上がらせる、といったある種のエンターテイメントで、ボランティア活動として各地で行われている。

関連動画

関連商品

リンク

ICCRAexit(Independent Crop Circle Association) … 米国の有志が設立したクロップサークルに関する協会。

cropcirclecenter.comexit … クロップサークルに関する各種最新情報を記載。

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最終更新:2024/03/29(金) 03:00

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