クロノジェネシス 単語

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クロノジェネシス

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よ、何度でも。

は、一度では終わらない。
グランプリの舞台で幾度と重ねた栄
偉大な記録と共に、名は、新たな歴史を創り出した。

JRA「ヒーロー列伝」No.88 クロノジェネシスexit

クロノジェネシス(Chrono Genesis)とは、2016年生まれ日本競走馬である。芦毛

東・斉藤崇史厩舎所属、安町・ノーザンファーム生産、馬主サンデーレーシング

名は「名より+創世記」(JRA競走馬情報より)

な勝ち
2019年:秋華賞(GI)、クイーンカップ(GIII)
2020年:宝塚記念(GI)、有馬記念(GI)京都記念(GII)
2021年:宝塚記念(GI)

生い立ち

*バゴ(Bago)、クロノロジスト、クロフネという血統。

バゴは現役時代凱旋門賞フランスGIを計5勝した一優駿であり、近にもGIMaxiosや名種牡馬Machiavelian、5代ノーザンダンサーNatalmaに突き当たる筋金入りの良血。そんな彼は日本にやって来て菊花賞ビッグウィーク重賞を何頭か出してはいたものの、種付け数自体は多い方ではない。数年に一度活躍が出る度にちょいちょい増えるが。
クロノロジストは現役時代ダートで1勝。因みにクロノロジストはクロフネとフサイエアデールの全との間に生まれたため、朝日杯FS勝ちフサイチリシャールとはの名が違うだけの同血統である。
の1つ上の半ヴィクトリアマイル勝ちノームコアがいる。

サンデーレーシングにて1口35万円×40口の総額1,400万円で募集され、競走年齢となったクロノジェネシスは2016年に開業したての斉藤崇史厩舎へと入厩することとなった。

競走生活

2歳

当初2歳新潟デビューの予定だったが、丁度ワールドオールスタージョッキーズの開催により騎手の調整が付かなかった事により1週スライドし、9月頭の小倉北村友一を背にデビュー。ここを1番人気に応えるように好位から鋭く抜け出して新勝ちを収める。
次走に東京競馬場アイビーSを選択し、スローに落ち着いた展開も好位から3F325という強な末脚で混合戦を制し2勝を挙げる。

そして阪神JFへと歩を進め、ここを2番人気で迎える。1番人気ダノンファンタジー。ここでは前2走好位からの抜け出しを図っていたが、行き脚がつかず最後方からの競馬となる。直線を大外から入ってダノンファンタジーとの追いべに持ち込むものの半身及ばず2着と、初の敗戦を喫する。

3歳

明け3歳初戦はクイーンCから始動。少頭数かつ落ち着いたペースを中団から進め、直線外から抜け出してビーチサンバ(何気に戚だったりする)の急追を抑え重賞初制覇を飾る。

迎えた桜花賞ではダノンファンタジーグランアレグリアに次ぐ3番人気に推される。しかし中団からよく伸びたもののグランアレグリアには突き放され、ゴール前でシゲルピンクダイヤにも交わされて3着。3コーナートモを落としてリズムを崩してしまった、と上の北村友一は語る。
続くオークスではグランアレグリアNHKマイルカップへ行った為、3戦敗でやって来たラヴズオンリーユー人気を分け合い、僅差で2番人気となる。クロノジェネシスは内の好位からレースを進め、直線では内から伸びるもののラヴズオンリーユーカレンブーケドール2頭の競り合いには加われず、速いペースの為か最後若干甘くなってしまったものの3着は確保する。

オークス後は休養に充て、ぶっつけで秋華賞へと挑戦。ここではオークス以来の実戦で20kg増という体重が心配材料となったか4番人気で迎える。相手はトライアルを勝ってきたダノンファンタジーオークスを開けたカレンブーケドールなど。上は北村友一である。
レースが始まるとビーチサンバコントラチェックハナ争いを演じ、前半1000m583とハイラップを刻み続ける。クロノジェネシスは先団を伺う好位につけ、直線では内にいたカレンブーケドールよりも先に抜け出して先頭に立つと後は差を広げて1着に入線。GI勝利となった。斉藤厩舎はノーヴァレンダ(こちらも北村友一上)で全日本2歳優駿を勝っているが中央のGIは初制覇である。

その後エリザベス女王杯へ出走。中団の前からレースを進めていたが、直線もいつもの伸びがなく5着と初めて複勝圏を外してしまった。クロコスミアスロー逃げるものの坂の下りで一気にペースが速くなった事がし、クロノジェネシスが戸惑ってしまった、と北村友一は語った。

この年GI含め重賞2勝、複勝を外したのは1度と安定感ある走りを見せたが、最優秀3歳桜花賞阪神カップを圧勝したグランアレグリアへと渡った。

4歳

となり京都記念から始動。ここでは前走ジャパンカップ2着などミスシルコレを歩みつつあるカレンブーケドールとの再戦となる。カレンブーケドール人気を分け合い最終的に本が1番人気になった。
馬場で行われた京都記念は3番手を追走し、直線で外に持ち出せば快調に伸び、追いすがるカレンブーケドールを2身半突き放して勝利重賞3勝を飾った。

2戦には大阪杯を選択。ここでは自身以外にGIが4頭おり、1番人気同期ダノンキングリーで本と言えばさほど差のい4番人気に推される。ここでは若干押し出され気味に逃げダノンキングリーを外の好位からマークして外から捉えにかかる。が、ダノンキングリーこそ交わすものの快に間を割ってきたラッキーライラックにクビ差抜け出され惜しくも2着に敗れた。

そして3戦宝塚記念へ出走。例年少頭数傾向のある宝塚記念であるが、2020年の当レースは18頭フルゲートとなり、面子サートゥルナーリアラッキーライラックなどGI8頭が集まった。ファン投票では6位の票を集め、サートゥルナーリアに次ぐ2番人気(単勝4.1倍)に支持された。稍重発表となった芝コースも、10レース前に一きた事もあり馬場は非常に渋っていた。
レースでは16番から五分のスタートを決め、中団の外を追走する。4コーナー前でまくり上げるようにポジションを上げ、直線入口を先頭で迎えると重馬場を利して伸びる伸びる、伸び続ける。結果同じようにまくり上げてきたキセキ6身突き放してゴールGI2勝は圧巻の勝利となった。

シーズン天皇賞(秋)より始動。ここでは現役最強格のアーモンドアイGI8勝を賭けて挑戦し、それに対抗する1頭としてクロノジェネシスが2番人気に支持された。レースではスタート若干後手を踏み、11頭立ての8, 9番手を追走する展開となる。ダノンプレミアムペースを握るが1000m通過が605と緩めのペースになり、直線に入って外に持ち出したクロノジェネシスは力強く脚を伸ばすが、好位から進めていたアーモンドアイには届かず、更に後方にいたフィエールマンにも交わされ3着。クロノジェネシスの上がり3ハロンが328、最速のフィエールマンがコンマ1差と極限の発力勝負になった。

ジャパンカップはパスしてグランプリ有馬記念へ出走。JCに出走したアーモンドアイと当年の三冠馬コントレイルデアリングタクトがいなかったとはいえ、ラッキーライラックフィエールマンワールドプレミアなど強力なメンバーがそろう中1番人気に支持される。レースでは人気を見るように中段の後ろにつけて競馬を進める。前が1000m622とスローに落ち着く中でタイミングを待ち、残り1000mから仕掛けコーナーで外をマクり加減に進出。ラスト2ハロンで先頭集団に躍り出ると、直線で一足先に抜け出していたフィエールマンを競り落とし、自身のさらに後方大外から突っ込んできたサラキアをクビ差振り切りゴールイン。前年のリスグラシューに続きとして2頭グランプリ連覇を果たした。

5歳

明けて5歳となり、ドバイシーマクラシックへ出走する為ドバイへ遠征。日本からは本の他に同期オークスであるラヴズオンリーユーが参戦し、海外には前年仏ダービーサウジカップを勝ってきたMishriffや、香港ヴァーズ勝ちMogulなどが出走。上の北村友一も一緒に遠征した。
レースでは中5番手のほぼ中団に位置取り、直線の入口で外に持ち出してラヴズオンリーユーと競り合いながら前へと進むが、外から被ってきたMishriffにクビ差及ばず2着となった。

その後帰し、宝塚記念へ出走を予定。しかし好事魔多し。5月2日北村友一が落し椎体骨折、右肩甲骨骨折と診断され復帰に1年以上かかる事が発表された。間もなくクリストフ・ルメール上を務める事が発表され、ファン投票では堂々の1位。当日は敗で大阪杯を制したレイパパレ同期カレンブーケドールを抑えて単勝1.8倍の1番人気に支持された。
台風5号も心配されたが、一時小雨が降ったくらいでレース本番を良馬場晴れ発表で迎えた。ゲートの駐立が難しいと知られていたが五分にスタートを決め、前に行くユニコーンライオンレイパパレを見る3番手から追走。レースは淡々と進み、直線に入って進路が開けると追い出し左一発。するとまだ前でっていた2頭を並ぶ間もなく交わし、最後は2着ユニコーンライオンを2身半突き放す快勝であった。この勝利上のルメール宝塚記念勝利となり、クロノジェネシスはというと宝塚記念の連覇はゴールドシップ以来7年ぶり2頭グランプリ競走3連覇はスピードシンボリグラスワンダーに続く22年ぶり3頭と快挙尽くしである。

この勝利を機に、サンデーレーシング営は満を持して凱旋門賞への挑戦を表明。フォワ賞などの前戦を挟まずに直行で挑む。相手にはアイリッシュダービーや英セントレジャーを制したHurricane Lane、同年のエプソムダービーキングジョージを制したAdayar、英オークスを16身差で圧勝したSnowfallなど3歳に有力が多く、本ブックメーカーで単勝10倍の5番人気相当であった。上にはオイシンマーフィーを迎えた。
もあって重馬場となったパリロンシャン競馬場レースではスタート群から離れて外に持ち出すが次第に合流。先頭のAdayarを見る位置から進め、直線に入って手応えは残っていたものの伸びを欠いて7着となった。

後、彼女の次のレースにして引退レースは前年に制覇した有馬記念と発表された。前人未到のグランプリ4連覇が懸かる最後の大舞台となり、皐月賞天皇賞(秋)を制した3歳エフフォーリアが1番人気となり、続いて本。離れてステラヴェローチェタイトルホルダーと3歳人気を集めていた。
レースが始まると大方の想定通りパンサラッサ逃げ、次いでタイトルホルダー群の先頭に立つ。クロノジェネシスはほぼ中団に位置取り、パンサラッサは離して逃げるもペースはさほど速くなく淡々と進む。残り800mから後ろのエフフォーリアが先に仕掛け、クロノジェネシスはじっと構えていたが、終始群に包まれ、直線でエフフォーリアステラヴェローチェに蓋される厳しい展開となるも最後まで脚を伸ばし3着に入線した。

凱旋門賞ダメージが残っていた中でのレースだったが、それでもグランプリ3連覇の女の意地を見せたラストラン。同日行われた引退式にはリハビリ中の北村も駆けつけ、ファンとターフに別れを告げた。
12月28日競走馬登録抹消。今後は故郷のノーザンファームで繁殖牝馬になる。

ちなみに前述の通り、彼女の募集価格は1400万円とかなり格安だった(参考までに、同期グランアレグリアは7000万円、ラヴズオンリーユーは2億4000万円)。それが最終的に稼いだ賞金は12億474万円。なんと募集価格の86倍稼いだ計算になり、回収率8605%クラブ史上歴代1位である。

繁殖牝馬生活

引退後、初年度である2022年エピファネイアをつけ、2023年2月15日出産ければ2025年デビュー予定である。

血統表

*バゴ
2001 黒鹿毛
Nashwan
1999 栗毛
Blushing Groom Red God
Runaway Bride
Height of Fashion Bustino
Highclere
Moonlight's Box
1996 鹿毛
Nureyev Northern Dancer
Special
Coup de Genie Mr. Prospector
Coup de Folie
クロノロジスト
2003 芦毛
FNo.20-a
*クロフネ
1998 芦毛
*フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
*ブルーアヴェニュー Classic Go Go
Eliza Blue
インディスユニゾン
1997 青鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ラスティックベル Mr. Prospector
Ragtime Girl

クロスMr. Prospector 4×4(12.50%)、Halo 4×5(9.38%)

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関連項目

JRA賞特別賞
優駿賞時代 1973 ハイセイコー(大衆賞) | 1978 テンポイント(マスコミ) |
1982 モンテプリンス(ドリーム) | 1983 アンバーシャダイ
JRA賞時代 1989 オグリキャップ | 1993 トウカイテイオー | 1995 ライスシャワー | 1998 サイレンススズカ |
1999 グラスワンダースペシャルウィーク | 2001 ステイゴールド | 2004 コスモバルク(特別敢闘賞) |
2007 ウオッカメイショウサムソン | 2009 カンパニー | 2016 モーリス | 2020 クロノジェネシス
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