グランドキングとは、1984年公開の映画『ウルトラマン物語』に登場する怪獣である。
ウルトラマンよりも一回り巨大な黒掛かった銅色のロボット然としたボディを持ち、頭部は後ろ向きに湾曲した二本の角および額に光る単眼が特徴。両腕はハサミ状となっており、右腕には鎌型の装甲が付けられているなどアシメントリーなデザインラインで、腹部には細かく明滅する発光器官がある。
頭部はゴモラ、尻尾はツインテール、両腕はサドラやバルタン星人がモチーフとされているが、詳細不明。
超合体怪獣:グランドキング | |
登場作品 | ウルトラマン物語 |
体長/全長 | 70メートル |
体重 | 215000トン |
出身地 | 宇宙 |
宇宙の歪みによって生まれた宇宙の帝王ジュダが宇宙中に散らばる悪魔の魂(怪獣の魂)を結集させ、なおかつ自身の力を注ぎ込んで作り上げた究極の怪獣。
主な戦力は頭部から放つグランレーザーという強力な破壊光線、二股に別れた尻尾からの電撃、口からの熱線など。特にグランレーザーは威力も高く連射性にも優れたグランドキングの主力武器でもある。
何よりウルトラ兄弟が束になって掛かっても止められない凄まじい怪力と、並大抵の攻撃を全く寄せ付けない頑強なボディを誇っており、動きはやや鈍いものの前述の事からほとんど問題にはならない。
誕生後、ジュダの意思によりウルトラの星への侵攻を開始、その接近を察知して迎撃に出たゾフィー、マン、セブン、ジャック、エースら5兄弟と宇宙戦を繰り広げ、後にかつてジュダに滅ぼされた惑星フェラントに誘き出される形で降下し、兄弟と激しい格闘戦を展開する。そして持ち前の腕力とウルトラ兄弟それぞれの必殺光線を一斉に受けてもビクともしない頑丈さで兄弟を完全に圧倒、そこにタロウも駆けつけるがそれでもなおその猛威は留まる所を知らず、もはや打つ手なしの状態まで兄弟を追い詰めた。
するとウルトラの母よりウルトラサインでグランドキングへの対抗法が伝えられ、タロウのウルトラホーンにエネルギーとなった兄弟が融合する事でタロウはスーパーウルトラマンタロウに進化、それからは完全に形勢を逆転され最後はスーパータロウのコスモミラクル光線を受けて爆発、それと同時にジュダもまた絶叫を上げながら消え去った。
おそらく劇場版ウルトラシリーズ初のオリジナルボス怪獣。
(本作オリジナル怪獣としてドックンが登場するがあれは味方なので除外)。
その単騎ながらも圧倒的な戦闘能力で兄弟を圧倒したインパクトと存在感からシリーズのファンでも人気が高く、さらに後の劇場版シリーズにおける“強力な敵怪獣を前にウルトラマン達が集合あるいは合体して対抗する”というフォーマットの元祖的存在とも言える。
超怪獣:スーパーグランドキング | |
登場作品 | ウルトラマンギンガ |
登場エピソード | 第10話「闇と光」 |
体長/全長 | 14cm~78メートル |
体重 | 150g~215000トン |
『ウルトラマンギンガ』に登場。
全体的に体付きが流線型に近いものとなり、角と尻尾、そして背鰭がかなり肥大化しており、加えて右腕が万力型の分厚いハサミ、左腕が巨大なクローになっているのも特徴。
本作では何者かによってソフビフィギュア化された怪獣=スパークドールズとして登場する。
前個体と同じく並外れた怪力と強靭なボディを持ち、グランレーザーは使わないが、口から破壊光線、そして背鰭にエネルギーを充填し、胴体の発光機から撃ちだす強力な衝撃波を武器としている。
自分の父がウルトラマンダークやセブンダークとなってヒカルを傷つけたという事実に衝撃を受けた美鈴の心の闇に漬け込んだグレイが彼女とともにダークライブして出現。降星小学校を破壊せんと迫り、ヒカルことギンガと友也のジャンナインが迎え撃つも無鈴が中に入っている事で両者とも本気が出せず彼らを圧倒する。
そこでヒカルが美鈴の精神世界に入り込んで彼女を助け出そうとし、その間にジャンナインの他、ウルトラマンにウルトライブした千草、セブンにウルトライブした誠一郎、ティガにウルトライブした健太達もスーパーグランドキングと戦うが、3人はスーパーグランドキングの戦闘力の前に敗退してしまい、ジャンナインもまた追い詰められてしまう。
一方、美鈴の心の中に入ったヒカルも彼女とのすれ違いから喧嘩別れしそうになったが、何だかんだで二人は和解、美鈴はスーパーグランドキングから離れ、残った本体とグレイはギンガに圧されていき最期は天高く放り投げられた末にギンガサンシャインを浴びて砕け散った。
『新ウルトラマン列伝』のサブストーリー『ウルトラファイトビクトリー』に登場。
本作ではオリジナルと同様ジュダとの関連性が与えられており、ボディこそ『ギンガ』のスーパー版の個体と同じだが、全身はくすんだ金色に輝き、右腕がジュダの持つバットキャリバーに似た巨大なブレードに変化、頭部の両角にはジュダの紋章が刻み込まれている。
ヤプールが引き起こした騒動で拡大した宇宙の歪みから復活したジュダ・スペクターが己が尖兵としてヤプールを倒したギンガビクトリー、エース、レオ、アストラらウルトラマン達に差し向けたもので、こちらもオリジナル同様の怪力と頑強なボディに加え、さらに右腕のブレードや腹部から放つ拡散エネルギー波を武器としている。
エースのサーキュラーギロチン、レオとアストラのダブルキック、ギンガビクトリーのメビュームシュートさえもその強大な戦闘能力で弾き返し、一度はギンガビクトリーを分離状態に追い込んだ。レオいわく倒すには本体であるジュダを何とかするしか無いとしてジュダの居る亜空間へと飛び込んだビクトリーがジュダと戦っている間もギンガ達を容赦なく苦しめるが、ビクトリーがジュダとの戦いの中でビクトリウム・コアの力を引き出すと亜空間から流れ出したビクトリウム・コアのエネルギーを浴びた事で動きが鈍り、そこにギンガクロスシュート、メタリウム光線、レオダブルフラッシャーを立て続けに受けて爆散、消滅した。
『ウルトラマンオーブ』に登場。
本作では“魔王獣”という独自のカテゴリーに属し、“土ノ魔王獣”なる異名で呼ばれている
体色は暗いブルーで、ボディはやはり『ギンガ』のスーパーグランドキングの流用(右腕も鋏状に戻されている)だが、頭部はむしろ『物語』のオリジナルに近い造形で、加えて魔王獣共通の赤い結晶体が付けられている。
主力武器は胴体から発射するマガ穿孔と呼ばれる光線で、これはビルに綺麗な大穴を開けるほどの威力を秘める。
伝承でも古来よりその存在が語られ、かつて光の巨人によって地下深くの龍脈に封じ込められていたが、ジャグラスがテレスドンやアントラー、ゴモラなど怪獣のカードの力を注ぎ込んだ事でその封印が弱まり、それに伴って地盤沈下および建物の崩落といった災害を引き起こしていき、クレナイ・ガイはどうにか復活を阻止しようとしたものの間に合わず遂に完全な復活を遂げる。
迎え撃つオーブに対して分厚い装甲で打撃はおろかスペリウム光線などの全ての攻撃を悉く跳ね返し、胸部からのマガ穿孔でオーブをじわじわと追い詰めていったが、実はこのマガ穿孔は鏡には効かず反射してしまうという性質を見ぬかれてしまい、オーブが創り出した鏡面バリアで光線を打ち返されてボディに大きな穴を開けられ、そこに再びスペリウム光線を撃ち込まれて撃破された。
残った結晶体からガイはウルトラマンタロウのカードを、ジャグラスはマガグランドキングのカードを入手している。
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掲示板
46 ななしのよっしん
2020/12/27(日) 16:59:31 ID: BwEVd3tjgy
親のジュダがやられたからギャラファイじゃ出なそうか
それにしても、あの6兄弟全員の攻撃を食らってもビクともしなかったコイツってやっぱり規格外だったんだな…。当時と今じゃ一概に比べられないとはいえ
47 ななしのよっしん
2021/06/21(月) 23:04:46 ID: 9drMSGf0Zt
48 ななしのよっしん
2022/04/04(月) 00:41:43 ID: MnUHEJ2o9t
>>19
今更言うが、止めることすらできないじゃなくて、そもそもあいつ動けないだろ。
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最終更新:2024/04/26(金) 02:00
最終更新:2024/04/26(金) 02:00
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