グランドソード(Gurand Sword)とは、RPGツクールシリーズで制作されたツクール作品。同作中に登場する剣の名前でもある。
当時小学生のサラス@(現さらもで)氏によって制作されたファンタジーロールプレイングゲーム。英名は「Gurand Sword」であり、「Ground Sword」や「Grand Sword」ではない。
スーパーファミコンのRPGツクール SUPER DANTEでの作品が初稿で、その後もRPGツクール3やRPGツクール2000で移植・拡充が行われた。
サラス@氏は「アスキーエンタテインメントソフトウェアコンテスト」といったアスキー(現エンターブレイン)が主催するゲームコンテストに果敢に応募を続けており、氏が12歳のころに行われた2001年度「インターネットコンテストパーク」へ応募したRPGツクール2000版の本作がインターネット上に掲載されたことが契機となり、ついに日の目を浴びることとなる。
しかし、同コンテストでの結果は芳しくなく、
・・・といった理由で受賞を逃した。
実際にDLしてプレイした人間のコメントからして「開始5分でAlt+F4」「タイトルからしてすでに衝撃的」といった程度の惨憺たる評価で、サラス@氏のホームページの掲示板には酷評のコメントが殺到した。当時は通信料を払ってダウンロードをする時代だったので、今よりも評価が厳しかったのである。
しかし、時を経て2007年4月にグランドソードのプレイ動画がニコニコ動画にアップされると、「開始一分足らずで魔王が登場」「途中で主人公が殺される」などといったあまりに斜め上を行く展開に閲覧者の誰もが一喜一憂、今度は愛すべきクソゲーとして一世を風靡した。後述するがニコニコ動画で人気を博した「ニコニコRPG」にも多大な影響を与えた。
この反響もまた作者が立ち上げていたホームページに飛び火し、一時期は希望者にグランドソードを配布する事態にもなった(この配布はエンターブレインの規約変更により現在では終了している)。
話題になったのを受け、RPGツクールVXなどで続編の「グランドソード1.5」「グランドソードII」も作成されていた。内容は流石に前作から8年以上経っていたのと反省を活かしたらしいこともあり、比較的まともにはなっていた。しかし、途中までしか作られずに終わっている。
更に季節は過ぎ去り、グランドソード公開からは20年が経過、ニコニコでのブームからも10年以上の月日が経過していた2020年。
ゲームを知る人も少なくなってきたが、作者のホームページで回顧録の連載が行われたり[1]、20周年作品として新作RPG「冒険者の試練」がゲームアツマールで公開されたりした。この作品は仲間が魔王に倒されてから魔王を倒しに行くというあらすじで、ほのかにグランドソードが香っていた。
そして、更に翌年である2021年。
ついに権利関係をクリアした上で「グランドソード」本編がゲームアツマールで再び公開となった。
著作権情報をクリアしたことと、フリーズのバグを修正した以外には修正はほとんど加えられていないという。
当時の天然の狂気を体感したいという人は、ぜひプレイしてはいかがだろうか。
ニコニコ動画で人気のあるキャラクターが多数出演するRPGツクール作品である「ニコニコRPG」において物語のキーパーソンとしてグランドソードの魔王が登場する。
ニコニコRPGの作者であるSD2氏自身がグランドソードのファンであり、同作品から影響をうけていると公言している。
また、ニコニコRPG本編の中にラッツ達が魔王と戦っている場面が描かれている壁画がラピュタの中にあるのでニコニコRPGはある意味グランドソードの続編とも言えるのかもしれない。
ニコニコRPG公開当時、グランドソードをニコニコRPGのパクリと勘違いする人も多くおり、グランドソード作者のサラス@氏へも問い合わせが相次いだり、それによりSD2氏がサラス@氏に謝罪したりした。(魔王やグランドソード等に関しては)2001年に作られたグランドソードの方が元祖なのは言うまでも無い。
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最終更新:2024/04/26(金) 02:00
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