グレイ・フォックスとは、
登場作品は「メタルギア」、「メタルギア2 ソリッドスネーク」、「メタルギアソリッド」、「メタルギアソリッド ポータブルOPS」(と、その派生作品)。また、それ以外のシリーズ作品でも名前だけ登場することがある。
グレイ・フォックスはFOXHOUNDでのコードネームであり、作品によってはそれ以外の名前で呼ばれている。
身長は、MG2の設定では179cm、MGS1の設定では181cm(ともに公式サイトより)。体重はMG2時点で85kg。
CVは、MGS1では塩沢兼人(日本語版)、Greg Eagles(英語版)。また、リメイクであるザ・ツインスネークス(英語音声のみ)ではRob Paulsenが担当している。さらに、デジタルコミックであるバンドデシネでは塩沢の逝去に伴って、山崎たくみが代役を務めている。
MPOでは福山潤(日本語版)、Larc Spies(英語版)。
※以下の記述は主に「METAL GEAR SOLID 4 DATABASE」(以下MGS4DBと表記)を参考にしている。
スネーク、気をつけろ!! そこにはネタバレがセットされている。 |
グレイ・フォックスの過去が描かれる作品は複数あるが、後付け設定などもあるため、作品間で若干の矛盾がある。以下はMPOで語られるもの。
詳しい出生は不明だが、1960年代にモザンピーク解放戦線の少年兵としてモザンピーク独立戦争に従軍している。1本のナイフを手に、無垢な少年の率直(フランク)さで冷酷な狩人(ハンター)のように兵士の命を奪う様と、彼が片言のドイツ語を話していたことから、フランク・イエーガー(イエーガーは独語でハンター)と呼ばれるようになった。
1966年(MPOの4年前)、モザンピーク独立戦争に参戦していたビッグボスは戦場でイエーガーと出会い、彼を保護。その後、イエーガーは更生施設(MPOより。MGS4DBでは厚生施設)に入れられたはずであったが……。
ちなみに、MG2では設定が異なる。ビッグボスに2度救われた、という点では同じだが、1度目は強制労働から、2度目はモザンピークで拷問を受けていたところを、という設定になっている。
メタルギアシリーズの時系列ではグレイ・フォックスの登場する最も古い時代となる。
モザンピークでビッグボスに保護されたはずであったイエーガーは、実際は「賢者達」と呼ばれる組織に拉致され、絶対兵士(記憶と感情を欠落させ、戦闘技術だけを身に付けた最強の兵士)を作り出すプロジェクトの実験材料とされていた。
イエーガーは絶対兵士の唯一の成功例であり、他はすべて失敗。そのため、製造ナンバーさえ破棄されたロストナンバー(MGS4DBではロストナンバーズと複数形)という意味で、「ヌル」(NULL,独語で0・無を意味する)というコードネームを与えられた。
1970年、ジーン等FOXメンバーによるサンヒエロニモ半島での蜂起に参加。任務時以外は調整槽の中で眠っており、ここで記憶野の初期化と感覚神経の再調整を行っている。
物語冒頭でビッグボスを襲撃、サンヒエロニモ半島へ連れ去るためにビッグボスを気絶させた。
その後、核発射サイロ搬入口でビッグボスと対峙する。侵入者(ビッグボスたち)を排除するために解放された。手にしたマチェットで銃弾を弾くなど、超人的な身体能力を持っており、ビッグボスをも驚かせた。
ビッグボスと戦闘し、かつての記憶を取り戻しかけるが、カニンガム等が乱入したため記憶を取り戻すことはなかった。しかし、カニンガムの命令を無視しビッグボスに刃を向けるなど、若干変化が現れ始める。
次に対峙するのは変電所。調整途中のはずであったが、ビッグボスを探して変電所に現れる。その後、ビッグボスとの闘いの中で自らの記憶を取り戻し、解放される。以後、サンヒエロニモ半島ではビッグボスとともに行動している。
2戦目(変電所)のヌルをスタミナキルで倒すと2周目以降でプレイヤーキャラクターとして使用可能。キャリアは持たないが、ステータス・スキルが優秀で、専用武器「マチェット」を持つ。
ロイ・キャンベルによると、サンヒエロニモ半島での事件の後、肉体、精神ともにぼろぼろとなったイエーガーはしばらく入院していたらしい。
その後、1971年にビッグボスが特殊部隊FOXHOUNDを設立した際、イエーガーも部隊に加わっている。グレイ・フォックスというコードネームはこの時に得たようだ。
1979年(MGS4DBより。MGS1作中では80年代とされる)、フォックスはローデシアで孤児の少女を引き取り、ナオミ・ハンターと名付け(正確には中東で行方不明になった「ナオミ・ハンター」という人物の戸籍を買った)、ビッグボスの支援によってアメリカへ移住。ナオミの兄としてナオミが大学へ行くまで面倒を見続けた。
ただし、MGSVの設定によれば、ビッグボスは1975年から1984年の間は昏睡状態にあるはずで、1979年にフォックスを支援できるはずがないので、「1979年」という設定は現在では廃されている可能性が高い(一応、ビッグボスの名前だけを利用した、MGS3の設定に従えばすでに設立済みだったFOXHOUNDを頼ったことを、創設者のビッグボスの支援と表現したなどと考えれば無理やり説明づけられないこともないが)。
カルガリーオリンピック(1988年にカナダで開催)でナターシャ・マルコヴァ(復刻版MG2ではグスタヴァ・ヘフナーと改名)と知り合い、恋に落ちていたらしい。しかし、東西の壁によって、その恋が実ることはなかった。
MGS1でナオミの語るところによれば、ローデシアでナオミを助けたあと、モザンピークでビッグボスに救われてアメリカに渡ったとされる。しかし、この時はMGS3やMPOなどが存在せず、ビッグボスやフォックスに関する設定がかなり異なっていたため、最近の設定と照らし合わせると少し違和感のある部分もある。
メタルギアシリーズの原点となる作品。FOXHOUNDのメンバーであり、ソリッド・スネークの先輩として登場する。
1995年、FOXHOUNDの隊員として、武装要塞「アウターヘブン」に潜入。核搭載二足歩行型戦車「メタルギア」の情報を得るが、敵にとらえられてしまう。
その後、潜入してきたソリッド・スネークによって救出され、以後はスネークのサポートに回った。
アウターヘブン蜂起の後、フォックスはFOXHOUNDを除隊し、失踪していた。
1999年、中央アジアの小国「ザンジバーランド」に潜入したソリッド・スネークに対し、「ファン」を名乗り、正体を隠しながら無線でアドバイスを送っていた。
実はザンジバーランドの軍事指導者、ビッグボスの腹心として動いており、アドバイスを送ったのもスネークをおびき寄せるためであった。
フォックスは、ナターシャ、ペドロビッチ博士とともにマルフ博士の救出に向かおうとするスネークを妨害。メタルギア改Dに乗り込み、スネークが渡ろうとした橋を爆撃、ナターシャを巻き込みながら橋を破壊し、ペドロビッチを連れ去った。
このとき爆発によってかつての恋人、ナターシャは死亡したが、(表面上は)意に介していなかった。
その後、刺客を送り込むなどして妨害していたが、終盤にはメタルギア改Dに乗り込み自らスネークと対峙。しかし、ペドロビッチ博士のアドバイスによって弱点を突かれ、メタルギアを破壊されてしまう。メタルギアを破壊されたフォックスは、装備を失ったスネークと地雷原で素手の殴り合いを始める。
壮絶な戦いの末敗れたフォックスは、スネークに自らの生い立ちやビッグボスとの関わりを語る。
そして、自らが殺めたかつての恋人、ナターシャのことを思いながら、彼女の元へ旅立っていった……はずであった。
このときは続編の構想などなかったためか、フォックスは爆発、死体が跡形もなく消えている。
ザンジバーランドで死亡したと思われていたグレイ・フォックスであったが、その肉体は「愛国者達」と呼ばれる組織によって回収されていた。
クラーク博士(Boys, be ambitious.の人とは関係ない)は、フォックスを麻薬漬けで無理やり生き返らせ、強化骨格を移植してサイボーグ化、さらに遺伝子治療の実験体として利用していた。
その後、フォックスは愛国者達のメンバーであったクラーク博士を殺害(この件にはEVA等が関わっていることがMGS4で語られる)、研究所を脱出した。
シャドー・モセス島に潜入したソリッド・スネークを追って、フォックスもシャドー・モセス島に潜入した。
ディープ・スロートを名乗り、無線でスネークをサポートする一方、ステルス迷彩を纏いながら、ゲノム兵を次々と惨殺していき、ゲノム兵に恐れられていた。
オセロットとスネークの戦いの場にも乱入。オセロットの右腕を切り落としている(後の作品から考えるとこの展開は予定通りであった可能性がある)。
麻薬によって精神を侵されていたフォックスは、意識が不安定で、スネークと再び戦うことだけを望んでいた。
オタコンの研究室でスネークと会い、再び対決することとなる。ザンジバーランドでの死闘を思っていたのか、格闘での対決を望んでいた。かつてのザンジバーランドのような(地雷はないが)肉弾戦を始めるが、途中で麻薬の禁断症状が現れたために決着を果たせずスネークの元を離れた。
その後もシャドー・モセス島内で行動を続け、スネークを助けている。
そして終盤、ついに起動してしまったメタルギアREXと対峙するスネークの前に現れ、再会を果たす。そして、スネークにナオミについての真実を語る。フォックスは戦争孤児となったナオミを引き取ったが、そのナオミの両親を殺害したのもまたフォックスであった。ナオミを引き取ったのは、ナオミを殺せず後ろめたさに耐えられなかったためである。
ナオミに真実を伝えるようスネークに託したフォックスは、最後のプレゼントと称してREXに突撃、左腕を切断されながらもREXの目であるレドームを破壊した。このときの「追い込まれた狐はジャッカルより凶暴だ」のセリフは名言として有名。その後、「戦うことでしか自分を表現できなかったが、いつも自分の意思で戦ってきた」という言葉を遺し、REXに踏みつぶされ絶命した。
フォックスから託されたナオミの真実は、スネークの気づかいによってナオミには伝えられていない(ただし、バンドデシネではナオミが真実を知っている)。スネークは「フランク」からの伝言として、「俺のことは忘れて、自分の人生を精いっぱい生きろ」、「君のことを愛している」という言葉を伝えた。
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のキャラクターソング「雪、無音、窓辺にて。」の替え歌を、グレイ・フォックス役の塩沢兼人の声を真似て歌った動画が有名(詳細は「無音ギアシリーズ」を参照)。
その他、物真似や声優ネタ(別の役の声をあてるなど)の動画も存在する。
掲示板
85 ななしのよっしん
2023/01/19(木) 16:20:29 ID: LXHpEpZtXS
それだとナオミとの兄妹愛が事実上無縁になって嫌だし、REXとの死闘で真っ赤の他人であるナオミへの想いは口にするのに実の姉であるアマンダへの想いはどうした?ってなる
自分を○○と思い込むキャラはヴェノム・スネークとリキッド・オセロットだけで充分だし他キャラにゴリ押ししないでもらいたいものだね2chのコメ投稿者
86 ななしのよっしん
2023/11/27(月) 18:55:35 ID: AP2i1EW6JE
SFだらけの作品だけど技術や発想の源泉云々についてはこじつける。でもサイボーグ忍者関係は謎が多くてもやっとする
銃弾を切り落とせる動体視力と筋肉反応、脳みそにCP埋め込んでるよね。筋肉も人間由来だと無理だからどこまで自分本来の部品なのか
87 ななしのよっしん
2024/02/26(月) 16:26:31 ID: 86J66M2Dp2
チコ説ヌル説色々あったが、結局チコは公式の設定として「死亡」が確定したんだから彼がもう「グレイ・フォックス」となることはない。設定資料はもはや没設定も同然だろう。それを払拭し得る唯一の糸口だったMGSV本編が真っ先に終わってるんだから、これ以上はどうあがいてもどうしようもない
小島監督が抜けた今のMGSシリーズは、スネークリベンジやFC版メタルギアもマスコレに収録しちゃう今のチームが引っ張って行くようだし、そのチームなら当然MPOも仲間外れにはしないだろう。ならば今後はヌル=フォックス説が公式として扱われて行くのは確定的に明らか。設定の微妙な食い違いやらは彼個人に限った話でもないしな
まぁチコが成長してフォックスに近付いていく展開も面白そうだったとは思うが、そうはならなかった以上この話はここでおしまいなんだ。例え彼がダメでもヌルのおかげでフォックスのオリジンはギリ保たれているのだから、それでええじゃないかと俺は思う
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最終更新:2024/04/24(水) 12:00
最終更新:2024/04/24(水) 12:00
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