グロリア・コステロとは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物である。
Part6「ストーンオーシャン」の主要キャラクター、エルメェス・コステロの10歳年上の姉で、本編中では既に故人である。享年27歳。
メキシコからアメリカ・フロリダ州に移民した父を持ち、妹のエルメェスがまだ幼い時に母親を亡くしているため、エルメェスにとっては姉よりも母親に近い存在でもあった。20歳を過ぎたころに、父が開いたスラム街のレストランを受け継ぎ、小さい店ながらも繁盛させた。
美人で、明るくてしっかりとした意志を持ったコステロ家を支える存在であったが、結婚に積極的ではなく、その代わり将来はエルメェスと一緒にレストランを経営していきたいと思っていた。だが当時17歳のエルメェスは陸上競技で奨学金を貰って大学進学したいという希望があって、レストランなんかには興味はなく姉妹間でのすれ違いが生じていた(独り立ちして実家に負担をかけたくないという気持ちもあるのだろう)。
ある休日の夜、グロリアはエルメェスに「いつも遊んでばかり」「少しは店を手伝って」といつもの小言を言い出し、その話は喧嘩になるからとエルメェスは家を飛び出した。彼女を追おうとしたその時、レストランの裏の誰も住んでない廃墟のマンションにて、街のヤクザであるスポーツ・マックスが男を殺す現場をグロリアは目撃してしまう。グロリアは見つからなかったが、このスラム街でレストランを持つ以上街の闇を公にするわけにはいかず通報するつもりはなかった。しかし、この事件に気づかず走り去っていくエルメェスの姿をスポーツ・マックスらに見られてしまい、エルメェスを守るために警察に通報せざるを得なかった。
スポーツ・マックスはこの街の警察が長年追っている超キレたギャングで、グロリアの証言があれば有罪で死刑判決が下るはず。その為に警察はグロリアとその家族を完璧に保護するつもりだったが、スポーツ・マックスの手下らは警察の目をかいくぐってグロリアを殺害。その遺体はドブ川で発見された。
その後逮捕されたスポーツ・マックスだが、50以上の犯罪容疑があったにも関わらず、有力な証人が消えた事で有罪に出来たのは脱税や傷害、恐喝などで重くても5年の服役刑にしかできなかった。
一方、コステロ家は父親が(この事件が原因か)病で亡くし、エルメェスたったひとりを残してレストランも家族も全て失ってしまう。何もかもを失ってしまったエルメェスは、ドブの中に捨てられたグロリアの事を無理矢理忘れて生きる事なんかできず、その後の未来全てを捨てる覚悟でスポーツ・マックスに「復讐」する事を目的としてわざと罪を犯しグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に収監される。
お互いの将来についてすれ違いが生じていたが、命懸けで妹を守ろうとした気高き覚悟を持つ女性であり、エルメェスが復讐を果たしたシーンではグロリアの魂が浮かばれた描写がある。最終回にて、エンポリオが行きついたパラレルワールドで出会ったエルメェス・コステロ似の女性が自分の姉についての言及があり、こちらのグロリアにあたる女性は存命かと思われる。
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最終更新:2024/04/19(金) 08:00
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