グローランサースリー
グローランサーⅢとは、キャリアソフトが開発しアトラスから発売されたプレイステーション2用ゲームソフトである。略称はGL3、グロラン3など。
ジャンルはノンストップ・ドラマチックRPG。キャラクターデザインはうるし原智志。第1作であるグローランサーの1000年前の世界が本作の舞台となっている。前作とは製作が同時進行で、前作発売から数か月後に発売された。戦闘システムやBGMが前作から多く流用されているのはこのため。
本作ではシリーズ中唯一ワールドマップが存在し、さらにほとんどのダンジョン内はランダム生成されていて、入るたびにマップが変化する。戦闘においてはリング=ウェポン・システムが引き続き採用されており、前作同様に特殊な力を持つ精霊石を自由に組み合わせる戦術性が楽しめる他、本作よりアタックやプロテクトなどの補助魔法を戦闘前でも事前に使用できるようになり、更には2人が力をあわせることによって『メテオ』などの高度な魔法が発動できる協力魔法など、戦術の幅が前作よりも更に広がっている。
前作までと異なり、全員が普通に魔法を使うことができるが、これは前作まで魔法を使うのに必須であったグローシュがこちらの世界では多量に存在するため。前作までの世界である三国大陸にはここで生まれたグローシュが流れ込んでいる。
なお、Ⅱを除く他作品の主人公と同様にしゃべらない(ストーリーの都合上声は一応ある)ため、マスコットキャラでもある妖精キャラが再び採用されることになり、本作では闇の妖精・ラミィが主人公の代弁者となっている。また、選んだ選択肢によって主人公の性格が変化するシステムも本作より採用されたものである。メインストーリーで選択肢が出る場面がいくつかあるが、その時点での主人公の性格上絶対に言わないと思われる選択肢は選択できなくなる。
一定条件を満たしたうえで前作のセーブデータを読み込ませることで、前作のキャラクターを参加させることができる(当然だがストーリーには一切絡まない)。ただし条件が設定されており、前作主人公のウェインは無条件、それ以外のキャラクターはエンディングを迎えていないと呼び出せない(マクシミリアン・シュナイダーは別に特定の条件が必要)。パラメーターは最新の日付のデータが参照される。
声優によるゲーム作品の収録は長時間に渡るためにスケジュールの確保が難しく、個別に行うことが普通だが、本作はアニメのアフレコと同様、キャスト全員をスタジオに集めて収録する形式を取っている。クリア後の声優コメントでもその様子が聞き取れる。
それは、とてもとても小さな異変だった。
ゆっくりと、しかし確実に弱まっていく陽光は力を失い、やがて世界は作物が育たぬほどに衰えていく。突如の食糧難に人類はその版図を減らし、食料を求めて国同士の戦争にまで発展するほどに荒廃していた。
そんな緩慢な死を迎えつつある世界。そんな片隅で、記憶をなくした少年が、一人の少女に助けられるところから物語は始まる。
目覚めた少年が受けた任務こそが、異変の原因へと続く一歩だとは、今は誰も気づいていなかった……。
本作の舞台はキルシュラーンド大陸に存在する4か国。太陽光の力が弱まった影響を受けて農作物の収穫量が減り、どの国も食糧難に見舞われている。比較的影響の少ないキシロニア連邦は肥沃な土地が多く残っているためにまだ余裕があるが、他の国家は厳しく、特にアグレシヴァルとローランドは国の存亡に関わるレベルで深刻になっている。
大陸の中で唯一の連邦国家。領土は4か国の中でも狭い方だが肥沃な土地が多く、異変の影響がまだ少ない地域。その反面軍事力に乏しく、食糧難の深刻なアグレシヴァル王国から度々侵略を受けている。防衛力強化のため、連邦議会はシェルフェングリフ帝国のテオドラ派と同盟を結び、兵を借りることを決定、同盟の締結に成功した。条件として食糧の供給を約束しているが、アグレシヴァルの妨害のために物資を届けられない状態が続いている。
大陸の凡そ半分を占める巨大な帝国。物語開始の2か月前に皇帝が病死し、後継者争いが勃発していた。まだ赤子であるが皇位継承権第1位のカール皇子を時期皇帝に立てる皇妃のテオドラを筆頭とする貴族主義のテオドラ派と、継承権第2位のジェームズが自ら継承権を主張した若いながらも実力者の多いジェームズ派に分かれる。内戦発生直後は帝国三将軍のうち2名がテオドラ派に付いたため、ジェームズ派は苦戦を強いられたが、貴族主義で実力の伴わないテオドラ軍を実力で退け、一進一退の状態が続いている。
大陸北西部にある国で、太陽光の異変による影響が強く、このままだと冬を越せるのは全国民の半数ほどと言われている。現状打破のため、比較的多くの食料を持つキシロニアに攻め込んだ。有事の際は軍の総司令が王や宰相らの権限を上回ることもある軍事国家でもある。物語開始から当面の間は主な敵となるが、あくまで連邦を守るための戦いのため、こちらから攻め込むことはなく、ゲーム中でも王国領に入ることはない。
異変の影響を最も強く受けた国で、大地は枯れて既に植物が育つことはなく、常に雨が降り続ける死の大地となっている。異変が深刻化してからフェザリアンを中心とした一部国民は大陸から離れたフェザーアイランドに避難しており、現状打開策として時空融合計画が進められている。指導層や技術者はほぼフェザリアンで占められており、国のトップもフェザリアンの女王である。異変から逃れるためシェルフェングリフ帝国の庇護を求めて難民となる者たちもいたが、帝国側にも難民を受け入れる余裕はなく、止む無く国境のトンネルを封鎖することとなった。トンネルには今も難民の亡霊が漂っているという。
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最終更新:2022/05/29(日) 08:00
最終更新:2022/05/29(日) 08:00
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