ケネス・ポメランツ(Kenneth Pomeranz、1958~)とは、アメリカの歴史学者である。
イマニュエル・ウォーラーステインの「世界システム論」に対し、ロイ・ビン・ウォンとともに中国史の立場から反論を行った、カリフォルニア学派に属する歴史学者のひとり。
1976年からコーネル大学で歴史学を学び、1980年に学士号を取得した。さらにジョナサン・スペンスのもとでイェール大学で学んだあと、カリフォルニア大学アーバイン校で今度は自分が教える側に立った。現在はシカゴ大学で教授を務める。
主な研究テーマは末期帝政期の中国と20世紀ヨーロッパの経済面での比較であり、彼は18世紀まで両者は非常に似通った状態にあり、どちらも土地と人口の限界に到達していたとする。しかし、石炭と新大陸という存在によって、イングランドを皮切りにヨーロッパ諸国がそれを脱する「大分岐」が生じ、現在のヨーロッパ主導の世界が出来上がったと主張したのである。
つまりルネサンス以降のヨーロッパの優れた諸文化や国際政治の進展による国際ネットワークの掌握などは20世紀情勢には無関係であり、言ってしまえばちょっとした幸運によって実現されたのだ、ということである。
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最終更新:2025/03/22(土) 04:00
最終更新:2025/03/22(土) 03:00
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