ゲオスミン 単語

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ゲオスミン

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ゲオスミン(Geosmin)とは、が降ったあとの地面の匂いの成分である。ジェオスミン

概要

有機化合物
ゲオスミン
ゲオスミン
基本情報
英名 Geosmin
化学 C12H22O
分子量 182.31
化合物テンプレート

ゲオスミンは、デカリン(デカヒドロナタレン)誘導体の脂肪アルコール。極めて微量でも匂いを感じることができる。雨上がりの土やアスファルトの匂いに喩えられる。命名の由来は、“geo-”(地球の)、“-smin”(匂い)。Geosminの発音は「ジオスミン」に近い。[1]

藻(シアノバクテリア)や土壌中のストレプトマセス属菌などによって、テルペノイドの生合成経路中間体であるファルネシル二リンから合成されることが報告されている。降によって地面に叩きつけられた滴からエアロゾル(微小な液滴粒子)が発生すると、それに伴って土壌中のゲオスミンも空気中に拡散される。[2]

ゲオスミンは、藻が産生する2-メチルイソボルネオール(2-MIB)とともに、カビ臭の原因物質としても知られる。カビ臭物質は河川沼中の淡に蓄積し、泥臭さの原因にもなる。10ppt = 1/100,000,000,000ほどの極めて低濃度(オリンピックサイズプール2杯分のに1滴混ぜる程度)であっても、ヒトはゲオスミンの臭気を感じることができる。[3]

なお、雨上がりの地面から立ち上ってくる匂いそのものは、ペトリコールPetrichor)と呼ばれている。ゲオスミンは、ペトリコールの原因物質と捉えることもできる。ペトリコールの原因物質としてほかに、によって大気中に発生するオゾンがある。

ちなみに、ほかの天然のデカリン誘導体としてアンロキシドがある。ゲオスミンの構造との類似性もあるが、こちらは香(アンバーグリス)の香り成分で、フェロモンのようなよい香りがする。

関連動画

関連静画

関連項目

脚注

  1. *ゲオスミン(geosmin) - Chem-Station(ケムステ)exit
  2. *科学的にここまで解明されている「雨の匂い」の正体 - ねとらぼexit
  3. *ジェオスミン標準品 - 富士フイルム和光純薬exit
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最終更新:2024/04/19(金) 09:00

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