ゲゲゲの鬼太郎( - きたろう)とは、水木しげるの妖怪漫画。またそれをもとにしたアニメ・ゲーム・映画のこと。
妖怪の起こす怪異に困る人間達を救う正義の味方、鬼太郎と仲間達による戦いと日常を描いた物語。水木しげるの妖怪作品では最も有名であり、日本の漫画界の古典にあたるほど歴史的な作品。講談社の少年マガジンをはじめとして複数の雑誌に連載された。
原型とは同じ水木による「墓場鬼太郎」。TVアニメはモノクロ時代から東映アニメーションにより6度制作されており、ウエンツ瑛士による実写映画版も作成された。最近ではパチスロ化もされており、現在に至るまで妖怪作品の第一人者的ポジションを保っている。
水木しげるのライフワークなだけあって、作品にも数々のバージョンが存在する。以下、主な作品を列記する。
紙芝居作家の時に製作。戦前の人気紙芝居「墓場奇太郎(ハカバキタロー)」(作:伊藤正美)を作者許諾の上で「墓場鬼太郎」の名でリメイク、発売した。ただ、「空手鬼太郎」という作品以外はあまり人気はなかったらしく、作品数は「空手鬼太郎」に加え、「蛇人」「ガロア」「幽霊の手」の4作に留まる。なお、当時の紙芝居は後世に残すという発想はなかったので、残念ながら現存しておらず、伝聞でしかその内容をうかがい知ることは出来ない。しかし、この頃から「鬼太郎は母の死後に墓場から生まれた少年」「鬼太郎の父の目玉に魂が宿って生まれた目玉おやじ」の設定が存在する。
2009年におよそ50年ぶりに新作「鬼太郎対カラス天狗」を執筆。
怪奇短篇集「妖奇伝」の1作「幽霊一家」で漫画初登場。その後、妖奇伝は不人気で打ち切られたが、鬼太郎のみ独立して貸本版「墓場鬼太郎」「鬼太郎夜話」が描かれる。当時の鬼太郎はヒーローではなく、出会った人たちに怪奇な事件をもたらす不吉な少年という位置づけで、超能力も地獄を行き来できるくらいだった。「下宿屋」というエピソードでねずみ男が初登場。
当初のタイトルは「墓場の鬼太郎」。当初は不定期連載で貸本版の要素を受け継いだ怪奇漫画だったが、その内、連載化され、正義の妖怪鬼太郎が悪事を働く妖怪を退治するという妖怪ヒーロー漫画に変化する。1968年、初のアニメ化。それに伴い、タイトルが「ゲゲゲの鬼太郎」に改題される。砂かけ婆、子泣きじじい、ぬりかべといった鬼太郎の仲間たちもこの頃に登場。
月刊漫画ガロで連載。貸本版の「鬼太郎夜話」のリメイク。1話完結式ではなく、最初から終わりまでひとつなぎの物語となっている。
詳細は「鬼太郎夜話」を参照して下さい。
月刊宝石で連載。ベトナム戦争を題材にした作品で、鬼太郎たちがベトナムに住む、鬼太郎親子の親戚に当たる毛目玉の依頼でベトナムに渡り、アメリカ軍に喧嘩を売るという内容。ストーリーは水島新司の「男どアホウ甲子園」などで知られる佐々木守などの脚本家が手がけている。
週刊少年マガジン版連載終了後に別冊少年マガジンで掲載。鬼太郎とねずみ男がイカダで海外旅行へ旅立つ砂かけ婆と子泣きじじいに便乗し、南方の島へ出かけるという内容。一見完結編と受け取れる内容だが、もちろん、完結しなかったのは言うまでもない。
サンデー版の鬼太郎は妖怪アパートという集合住宅に住んでいる。また、アニメのネコ娘を意識した猫子というキャラクターが登場する。
描きおろし作品。ストーリー的には「その後のゲゲゲの鬼太郎」の続編。鬼太郎シリーズにしては珍しく、人間が活躍する作品で、もう一方の主人公として北海道・白老に住む少年少女13人と水木しげる本人が設定されており、実際に彼らが悪魔サタンの手下を何人か倒している。
双葉社の「週刊少年アクション」で連載。鬼太郎が仲間たちとともに、全人類のために世界の妖怪を滅ぼしに行くという内容。キワモノ妖怪として有名な「妖怪チンポ」はこの作品が初出。
詳細は「鬼太郎の世界お化け旅行」を参照して下さい。
週刊実話で連載された作品。鬼太郎は成長し、高校生になっているという設定。青年誌ということでエロ描写が多い。
詳細は「続ゲゲゲの鬼太郎」を参照して下さい。
週刊実話で連載。続ゲゲゲの鬼太郎の直接的な続編。前半で大相撲、後半では野球に鬼太郎が挑戦するという内容。スポーツ狂という割にはあまりスポーツをしない(特に野球編)。
週刊実話三部作の最終版。他二作と異なり、鬼太郎は少年に戻っている。ねずみ男のTNTNがやけにリアルに描かれている。本当はもっと長く続くはずだったが、週刊実話編集部の要請で鬼太郎の連載は終了、「沖田総司」の連載に切り替えられた。
月刊DONDONで連載。鬼太郎とねずみ男が妙なものを人間に売り込んだり、ねずみ男が「怪傑黒頭巾」と名乗って仕事をもらい、鬼太郎に解決させるという内容。社会風刺が強い漫画。
月刊少年ポピーで連載。鬼太郎の妹という設定の雪姫が登場する唯一の作品。両親が死んでたり目玉だけになってたりしてるのにどうやって生まれたのかは謎。
コミックボンボンで連載。正確には水木しげる作品ではなく、水木プロ所属のアシスタントたちによる作品。そのため、水木しげるっぽくない場面がいくつか見られる。猫娘がオカッパ頭ではなく、普通のショートカットなのが特徴。
十数年ぶりに週刊少年マガジンで連載(正確には1978年の読み切り「海坊主先生」が存在するが)。この作品以降猫娘がレギュラーとして定着。ねずみ男が結婚するという珍しい回がある。
月刊少年マガジンで連載。アニメ3期の地獄編の原作バージョン。夢子が登場しない、アニメでは敵の罠だったねずみ男の故郷が本物の故郷として描写されているなどがアニメとの相違点。原作ではこの作品のみ鬼太郎が妖怪と人間のハーフという設定。
コミックボンボンで連載。(後、デラックスボンボンに移行)
行方不明になっていた鬼太郎の生き別れの兄、寝太郎から地底のムー帝国の地上侵略の野望を聞かされた鬼太郎達がムー帝国の軍と戦うという内容。
今のところ、最後の連載作品。もっとも、連載と言っても2話しか存在しない上、1話が月刊ビッグゴールド、2話が漫画サンデーと掲載誌が分かれている。
本作の鬼太郎たちは半妖怪のねずみ男を除いて人間には見えない存在として描かれており、ねずみ男が人間から依頼を受けてそれを霊界電話で鬼太郎に伝え、事件の解決に乗り出すという内容になっている。
これ以外にも多数の作品が存在する。最近では2014年に月刊少年ライバルで最新作「ねずみ猫の巻」が掲載された。
1960~2010年代にわたり第6期までが東映アニメーションにより製作されており、50年間に渡って6度アニメ化された作品は日本でゲゲゲの鬼太郎しかない。どの時代もそれぞれ世相を映し出した背景が映し出されているが、特にネコ娘はその度合いが顕著。5期では”萌え”の台頭もあり、これまでのデザインとは大幅に異なるほど現代的になっている。この調子で2020年代には第7期も製作されることを期待したい。
詳細はゲゲゲの鬼太郎(アニメ)の記事を参照。
掲示板
356 ななしのよっしん
2023/04/27(木) 17:45:18 ID: CWJXkgKMUY
今度の鬼太郎映画で新しいティザービジュアルが出てきたけど…
なんか違うと思ったの自分だけかな?
357 ななしのよっしん
2023/04/28(金) 09:46:13 ID: 2O9Ws272OA
>>356
分かる
自分は鬼太郎というコンテンツに「返り血」のイメージがないからそう感じたのかなと
キャッチコピー的に大人向けというか怖そうな内容になるっぽいから一目で分かるようにしたのだろうか?
…と愚考してみたが、実際に本編を見てみないことには何も分からん(早く見たい)
それはそうと鬼太郎だけ返り血かかってないのは何か意味がありそうで気になるね
358 ななしのよっしん
2023/04/28(金) 09:53:19 ID: jVy+gfrB9u
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最終更新:2023/05/30(火) 10:00
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