ゲルティスとは、テクモ版キャプテン翼シリーズに登場するキャラクターである。
フルネームはエウゾ・ゲルティス。
イタリアのセリエA、インターミラン(インテル)で活躍するゴールキーパー。「キーパーマシン」の異名を取る。
しかし翼がプロ入りしてからもインテルの選手として戦う機会は無く、主にブラジル代表のGKとして記憶に残る。
翼と会話する場面は無いが、他の選手たちのストーリーで登場する機会があり、面倒見のいい性格を知る事ができる。
外見は若島津の色違いで、ブラジル人らしく肌は褐色。Vではミューラーの色違いに変わり、そのため頬に十字傷ができている。
原作完結後の展開を描いたキャプテン翼IIでは、翼がブラジルに渡った後のクラブチームでの戦い、そして全日本ユースとブラジルユースとの戦いが描かれる。当然、ブラジルはラスボス格として登場する。
しかしブラジルのクラブチームには有力なキーパーがおらず、監督のロベルト本郷がわざわざインテルから代表チームに招聘してきたのがエウゾ・ゲルティスである。
翼が高校生の時期に、すでにプロの一軍で活躍しているだけあって、能力的に最強のゴールキーパー。
これでブラジルの陣容はほぼ完璧なものとなり、準決勝のフランス戦ではピエールとナポレオンが意地で放った合体技スライダーキャノンを軽くキャッチして力を見せつける。予選でスライダーキャノンにさんざん苦しめられてきた翼たち全日本ユースは戦慄を覚えることになる。
そして準決勝でシュナイダー率いる西ドイツを破ってきた翼たちの前に立ちはだかるゲルティス。
これまで超人的なサッカーを繰り広げてきた翼たちですら想像を絶する秘技ダークイリュージョンはまさに鉄壁の守備。日向のネオタイガーショットすらほとんど通用せず、翼の新必殺技サイクロンが得点の鍵を握る。
だが、この時、翼たちはまだ知らなかった。
ブラジルにはこの上まだ最後の切り札、完成されたスーパーストライカー、アルツール・アンチネス・コインブラが控えていることを……。
ラスボスの座がドイツに移ったため、さすがに前作ほどの防御性能は無くなった。
今作から、おおむね「パラメータが高く必殺セービングが無いGK(若林、ミューラー)」に続く
「パラメータは負けるが必殺セービングを持つGK(若島津、ヘルナンデス、ゲルティス)」のポジションに収まる。
やはりブラジル代表チームのゴールキーパーとして登場。
今回はドイツが思い切り目立つ話だったのでブラジルの出番はほとんど無く、ただの「強い対戦相手」としての登場に終わった。
戦いの舞台はプロに移り、いよいよインテルのゴールを守るゲルティスとの勝負が……と思いきや、今作のクラブチームの中にインテルの名は無かった。ACミランはストーリー上重要な役割を担う強敵なのに……。
というわけで今度もブラジル代表のGKとして登場。全日本に負けると「日本とブラジルのサッカーには雲泥の差があると思っていたのに……」と日本の成長ぶりに愕然とする。なにしろゲルティスはこれまで主にセリエAで戦っていて、当時ヨーロッパで活躍する日本人選手なんてほとんどいなかった。毎年翼たちとやりあっているシュナイダーたちとは日本に対する認識が違うのは仕方が無い。
また、分岐するストーリーのひとつ、サッカーグランプリ編では、実力の劣るデンマーク相手に6-0で敗れるという謎の惨敗を喫する。いかにも新しく現れた強豪に旧ボスがやられるという展開っぽく見えるのだが、なぜかデンマークはブラジルよりも弱い。何が起きたのかはいまだに謎に包まれている……。
さらに、別ルートのジャイロカップにおいては、翼に「ネオサイクロンを撃ってこい!」と挑発するも、実際に撃たれたネオサイクロンに吹っ飛ばされるという体を張ったギャグを見せる。前作のメオン君と同等のネタをやってどうする……。
親善大会ではネオサイクロンを見事に止めるイベントがあるのだが、イベントの発生箇所を間違えたんじゃないだろうか。
ストーリー上では、直接の登場では無いが、名前が出る場面がある。
ACミランに所属していたストラットが練習中に親友バンビーノに大怪我を負わせてしまい、チームも恋人も捨ててブラジルへと逃亡。残されたストラットの恋人・ミアータにストラットの所在を教え、再会のきっかけを与えた。何もかも捨てて逃げ出したストラットがゲルティスには連絡先を教えていた事から、イタリアでは親友同士だったのではないかと想像される。
なお、このストラット、後に周囲を宇宙空間に変える必殺技メガロゾーンシュートを開発して来る。ゲルティスの友人というあたりで人外を疑うべきだった……。
ついにクラブチームにインテルが登場。そのゴールを守るのはご存知、鋼鉄の巨人デューター・ミューラー! ……あれ?ゲルティスどこ行った?
他のクラブに移籍でもしたのか、またもやクラブチームのGKとしては登場せず、ブラジル代表としてのみ登場。
コインブラやバビントンなど、2から出場していたオリジナルキャラの多くが大人の事情で不参加になってしまった本作で、数少ない生き残りである。
コインブラが再起不能の重傷を負った事で気落ちしたカルロス(諸事情により登録名をサンターナに変更)がチームから糾弾され、主力選手のほとんどが試合をボイコットするという内紛状態の中、ゲルティスはカルロスの味方についてゴールを守ってくれる。攻撃力が大幅に低下している状況ではゲルティスの守備はまさに救いの神。会話シーンこそ無かったものの、「無口だが心は温かく、気配りができ、黙って行動に移す男」というイメージが確立した。
また、日向が悪ガキ・シニョーリにさんざんおちょくられ、復讐すべくファイナルタイガーという物騒な必殺技を引っさげて戻ってきた時、シニョーリもろともファイナルタイガーのえじきとなって吹っ飛ばされた。ひでえことしやがる……。
ゲルティスが使用する必殺セービング。
実況解説者からは「秘技」と呼ばれるが、これのどこが「技」なのかは理解しがたい。
以上。
……これのどこがキャプテン翼の技なのかと思うだろうが、全部見たままを書いただけである。いったい何が起きているのか詳細は不明。亜空間移動とかの類なのだろうか。
コインブラのマッハシュートには「なにィ!ボールが消えた!?」と反応があるものの、このダークイリュージョンには全員全くの無反応。あまりの超展開に声も出ないのか、「見なかった事にして試合を進めよう」と敵味方全員が意見を一致させたか、あるいはこの光景が見えているのはゲルティス自身だけで他人には認識できないのか。
IIではファミコンの限界を極めた美麗な演出でプレイヤーの度肝を抜き、IIIではスーパーファミコンになった事でさらに美しさを増したが、Vでは演出が全体に短くなったためダークイリュージョンも地味になってしまった。
IVだけが例外的で、なぜか演出から暗黒空間が無くなり、謎のスパークに包まれた空間にゲルティスがワープして来るという描写になった。ひょっとしたらこれが「周囲から見えている光景」なのかもしれない……?
IVの攻略本には「黒い幻を作り出して、敵のシュートをミスさせやすくする」とあるのだが、そのIVでは幻を出していないので不自然ではある。
結局何がどうなっているのかは謎に包まれている技だが、とにかく、「ゲルティスは超能力者である」という点だけは間違いないようだ……。
ところで、この怪現象を見て、ゲルティスが「キーパーマシン」と呼ばれているのはいったい何故なのだろうか。どう考えても他に言うべき事があるだろうに。魔術師とか幻術師とか超能力者とか。
この不自然さも、「実はダークイリュージョンは他人からは認識できていないのでは?」と考える理由の一つである。
しかし実況解説者や翼ははっきり「ゲルティスのダークイリュージョン」と発言しており、他者からも「何かが起きている」と認識されているのは間違いない。
何から何まで正体不明の技、それがダークイリュージョンなのである……。
ベルギーのGKラムカーネのシャドーシールド、ACミランのストラットのメガロゾーンシュートなど、この世界にはゲルティスの同類がちょくちょく出現する。このようなGKたちはIVの攻略本で幻影ミラクル型と分類され、サッカー界の中で立派に一分野を為している事が明らかになった。
彼らの技の内容はいずれも詳細は深く語られない(ストラットのメガロゾーンシュートはルートによっては翼と別れてから開発される)が、なんらかの繋がりがあるように思えてならない。特にストラットとゲルティスについては。
掲示板
14 ななしのよっしん
2022/05/07(土) 11:43:57 ID: yNbPPxUqJ2
サリナスの記事から来たんだけど……
執筆者見てたらこういう原作sageテクモageのやり方はやめていただきたい
ゲルティスもサリナスも株が下がる
15 ななしのよっしん
2023/05/11(木) 19:43:50 ID: q817Glcnly
あれ? 2では
「イタリア・インターミランでプロとして活躍し、「キーパーマシン」の異名を持つ」という記述がある。
「インターミラン」は「インテル」の別名でACミランとは違うチームなのかな?
16 ななしのよっしん
2023/05/11(木) 20:17:20 ID: v+jqDJhiYK
>「インターミラン」は「インテル」の別名でACミランとは違うチーム
そうです。
リンクを辿っていくとそれぞれのチームの記事が出ますよ。
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最終更新:2024/04/24(水) 23:00
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