コナー/ラドンハゲードン 単語

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コナー

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 コナー/ラドンハゲードン(Conner・Kenway/Ratonhnhaké:ton)とは、UBIソフトゲームAssassin's Creedシリーズに登場するキャラクターである。

概要

 主人公デズモンド・マイルズの先祖にして、彼が直接アニムスで記憶を見た最後のアサシンである。

 「アサシンクリードⅢ」のメイン操作キャラクターの一人。シークエンス4から登場するが、アサシンとなるのはシークエンス5のラストであり、他のプレイヤーキャラクター達にべて修業時代が較的丁寧に描かれている。純で誇り高く、それゆえに頑固で融通がきかないこともしばしばあるが、上を軽々と飛び回る身軽さや狩猟で培った野生の勘など、前作のキャラクターたちに決して劣らぬを発揮する。

 本名はラドンハゲドンだが、周囲の人々からは「コナー」という名で呼ばれている。名前の由来については以下の生い立ちに記載。(ゲーム本編ネタバレになります。ご注意ください)

 「アサシンクリードⅢ」及び、同時発売となった「アサシンクリードⅢ レディリバティ」に登場。

 日本語版の声優浪川大輔

生い立ち

幼少期~旅立ち(シークエンス4~5)

 1756年4月4日生まれ。イギリス人で植民地騎士団長ヘイザム・ケンウェイはモホーク族のガジージーオ。

 両は「かつて来たりし者」たちの殿の在り処を探しめる過程で深い仲となったが、のちに破局。ジーオは妊娠したことも告げずに彼の前から姿を消した。モホーク族の掟では白人と関係を持つことは禁じられていたが、の人々は子を受け入れ、ラドンハゲドンコナー)はガナダセトンので他のモホーク子どもたちと同じように、分け隔てなく育てられた。

 1760年、4歳になったラドンハゲドンは山で友だちとかくれんぼをしていたところを、いつの間にか白人の男たちに取り囲まれてしまう。彼らは「聖地」を探しに来たテンプル騎士団の連中だった。侮辱され、殴られて倒したラドンハゲドンが次にを覚ました時、生まれ故郷のはすでに火を放たれ、炎に包まれていた。は崩れた天井に身体を挟まれたまま、彼のの前で火にまれて死んでしまう。この悲しい記憶騎士団の連中から受けた屈辱は、リーダー格の男である「チャールズ・リー」の名前とともに深く刻み込まれ、彼との長い因縁の始まりとなった。

 1769年、13歳になったラドンハゲドンはたくましく成長し、でも有数の狩りの名手となっていた。彼はある、族のババ様からがこの地に留まる理由について聞かされる。そして透明水晶玉(エデンの欠片と呼ばれるアーティファクトの一種)を見せられ、それを手に取った間、自身がになってを飛ぶという不思議な体験をする。エデンの欠片を通じて、テンプル騎士団に支配された悲惨な未来と、騎士団を倒せとのメッセージジュノーから与えられたラドンハゲドンは、それを精霊のお告げと受け取り、彼女に教えられた印を頼りに、アサシンとなって故郷を守るため、生まれて初めてを出ていく決心を固めたのだった。

アサシン修行時代(シークエンス5~6)

 地図を頼りに訪れた先は、かつて北アサシン教団導者だったアキレス・ダベンポートという老人のだった。すでにアサシン引退していたアキレスに初めは門前払いを食らったラドンハゲドンだったが、辛抱強く頼み込んで熱意を認めてもらい、住み込みで修行を受けることとなる。

 1770年の3月アキレスと共にボストンの町に出向いたラドンハゲドンは、そこで原住民であることを知られると不利だという師の計らいで「コナー」という名をもらった。(以降、この記事の中でも「コナー」という表記で統一する)

 初めて訪れた大きな白人の町に興味しんしんコナーだったが、この時すでに本イギリス植民地の間では不穏な空気が立ち込めていた。群衆の中にヘイザムの姿を見つけた彼は、企みを阻止しようとその後をつけるが、逆に暴動を起こした罪をなすりつけられてしまう。指名手配された上、アキレスともはぐれて途方に暮れていた彼を助けてくれたのは、アキレス友人で、のちに「自由息子たち」を率いてアメリカの一人となる、サミュエルアダムスであった。

 アダムスのを借りて窮地を脱した彼は、その後も修業をこなし、やがて正式にアサシン仲間入りを果たした。

 

青年期(シークエンス6~8 アメリカ独立戦争勃発)

 1773年。17歳となったコナーのもとに、従兄弟幼なじみ友であるガネンドゴンが訪れる。彼らのの土地を白人が買い付けに来ており、を貸してほしいと頼まれたコナーは、相手の白人がテンプル騎士団の幹部であるウィリアムジョンソンと知り、彼らの企みをつぶすために再びサミュエルアダムスのを借りに行く。

 その頃、ますますイギリスと関係が悪化していたアメリカでは独立の機運が高まっており、高額な税のかかったの密輸で利益を出していたウィリアムジョンソンは、アダムスら「自由息子たち」と呼ばれる急進の組織にとっても邪魔な存在だった。そのため、利の一致した彼らと手を組んで、ボストン港に停泊していたジョンソンから積み荷の葉をに投げ込み、を買い付けるための資を削ごうとした。(ボストン会事件)

 こうしていったんはフロンティアにおけるテンプル騎士団の拡大を防ぐことができたかに見えたが、騎士団の援助を受けていたジョンソンは再びを集め、強引に土地購入の計画を進めようとやってきた。ジョンソンを生かしたままにしておいたことでを危険にさらしてしまったコナーは、今度こそ彼を殺し、の土地を守ることができた。しかし、こうしたテンプル騎士団との関わりから、コナーは否応なしにアメリカ独立戦争に巻き込まれていくことになる。

 1775年4月19日レキシントン・コンコードの戦いによりアメリカ独立戦争が勃発した。コナーイギリス軍将校でターゲットの一人、ジョン・ピトケアンを追いつめるためにこの戦いに参加し、若干19歳ながら戦闘でめざましい活躍を果たした。 その後、サミュエルアダムスの紹介を経て大陸総司令官に任命されたジョージ・ワシントンと出会い、その人柄に惹かれて彼こそこの自由を導いてくれる理想の導者だと信じ、慕うようになる。

 ピトケアン殺のためにバンカーヒルの戦いに参加し、愛国勝利をもたらしたコナーは、騎士団によるワシントン暗殺計画がひそかに進められているという情報を得、暗殺阻止のために東奔西走する。しかし共謀者のトマスヒッキーを追い詰める途中で通貨偽造を調していたイギリス当局にあらぬ疑いをかけられ、ニューヨークブライドウェル刑務所に投されてしまう。そこでチャールズ・リーの策略にかかった彼はあわや絞首刑に処される寸前だったが、アキレス同志のおかげで九死に一生をえることができた。

 戦地に勝利をもたらし、総司令官暗殺を未然に防いだコナーの活躍はまさに英雄としてたたえられるにふさわしいものだった。そんな彼を誇らしく思いながらも、いつ命を落とすかも分からない危険を何度も冒し、を繰り返すコナーアキレスは苦言を呈し、たしなめる。次第に二人の間には轢が生じ始め、師は意見が衝突するようになっていった。

父との邂逅と決別(シークエンス9~10)

 1777年、アキレスワシントンの護衛方針について喧嘩になったコナーは、アキレスの反対を押し切ってを飛び出し、ヴァレー・フォージへ向かった。ワシントンから軍医のチャーチが物資を持ち逃げしたという話を聞いてすぐさまチャーチが拠点としていた教会へ赴くが、そこでヘイザムと思いがけず遭遇する。

 ヘイザムもまた、騎士団を裏切って逃亡中のチャーチの行方を追ってヴァレー・フォージに来ており、子はここで初めて言葉を交わすこととなった。チャーチを始末するという利が一致し、ヘイザムの提案に乗って共にを追うことにしたコナーは、その中で騎士団とアサシン的が同じであることやヘイザムの考えを知り、彼のやり方に反発しながらも、それまで倒すべき敵としてしか見ていなかったの認識をめていく。このことはコナーにとって大きな転機となり、また彼の苦悩を深めていく原因ともなった。

  ひょっとして和解もあるのではないか―そんな淡い希望を抱いた彼は、チャーチを始末した後、再びに会いにニューヨークへ赴いた。しかし、ヘイザムからワシントン過去虐殺真犯人であると暴露され、さらに故郷のを滅ぼすようにとの命まで出ていると知らされたコナーは、信頼を寄せていた人物からの裏切りに激怒し、不審感から二人を拒絶してしまう。なんとか虐殺の命執行されることは防いだものの、の男たちはチャールズ・リーにそそのかされ、大陸軍を襲撃しに行ってしまった後だった。急いで止めにいった先で、コナーイギリス側についたガネンドゴンからナイフを向けられ、彼を止めようともみ合った末に勢いあまって殺してしまう。お互いにのためを思っての行動が、すれ違った末に起きた悲劇だった。

 憎しみも新たにリーを追ってモンマスへやってきたコナーは、そこで撤退中の大陸軍に遭遇する。リーがワシントンの命無視し、勝手に軍を引き上げてしまったために敵地に取り残されて窮地に陥っていたラファイエットを、コナーは自ら軍を率いて救った。そしてワシントンに忠告と決別の言葉を残し、戦場を後にした。この一件以来ワシントンとは距離を置いたコナーだったが、テンプル騎士団の支配を阻止し、アメリカ独立を達成するには彼という導者が必要であることは理解していた。そのため、複雑な思いを抱えながらも、ワシントンから依頼があるたびに、彼の作戦に協を惜しまなかった。

決着(シークエンス11~12)

 1781年。コナーも25歳になり、アキレスの元を訪れてから10年以上が経っていた。年老いたアキレスはこのところ体調が思わしくなく、寝込むことが多かったが、コナーが見舞うと「最後の頼みだ」と、強くヘイザムを確実に倒すように言い渡される。この頃コナーラファイエットを教団の地下室に招き入れ、ニューヨークジョージ砦にこもっているリーを追い詰めるための策を練っていた。そこで、フランス海軍の協を得るために彼はアキーラ号でチェサピーク湾の戦に参加する。味方の戦艦が次々と沈められていく中、援軍がくるまで持ちこたえ、たった一隻でイギリス海軍に壊滅的な打撃を与えたコナーは、フランス軍の提督にも一置かれ、ジョージ砦の攻略を貸してもらうこととなった。

 イギリス国旗を掲げ、ニューヨークの港に近づいたフランスの艦隊から一斉に撃が始まると、弾で崩れたからコナーは砦に侵入する。リーの姿を探す彼の前に現れたのは、はたしてヘイザムだった。一縷の望みをかけてを説得しようと試みるコナー。しかし、息子子である前にアサシン騎士団であり、その溝はどんな言葉をつくしても埋められるものではなかった。弾の飛び交う中、二人は血みどろの死闘を繰り広げる。戦の末、生き残ったのは―コナーだった。

 息子アサシンブレードで致命傷を負い、もはや残りわずかとなった最後のひととき、ヘイザムはうっすらと彼に微笑みかける。

に手を添えて泣いて許しを請うと思ったか?私は泣かん。過去振り返りもせん。騎士団は不滅だ。それは々が、現実の上に存在しているからだ。信条も説教も必要としない、人々の思いから生まれたものだからだ。…だがお前を責めもせん。むしろ誇らしいくらいだ。強さ、勇気、高な心…。さっさと殺しておくべきだった」

「お別れだ、父さん

 これが、子が交わした最後の言葉となった。

 

 ヘイザムが死に、いよいよ残る敵はチャールズ・リーただ一人。この終わりの見えない戦いの行く末を思いながらも、コナー覚悟を固めてを剃り、モホーク伝統の戦化粧を己に施していく。

 折しもニューヨークではヘイザムの葬儀がしめやかに執り行われていた。ひっそりと参列していたコナーをリーは取り押さえ、憎しみを込めた呪いの言葉を浴びせかける。しかし、コナーの心は静だった。すぐに逃走に成功し、イギリスに逃れようとするリーの後を追う。ボストンの造所でリーと対峙したコナーは、そこでに大けがを食らってしまうが、彼にで反撃し、重傷を負わせる。その場はからくも逃げることができたリーだったが、フィラルフィアの場でとうとう追いつめられ、言で末期を酌み交わした後、コナーによってその命を絶たれた。1782年10月2日のできごとだった。

エピローグ

 すべての敵を倒し、ようやく穏を取り戻せたと思った矢先に、コナーは生まれ故郷のが打ち捨てられ、もぬけのからになっていることを知って愕然とする。その場にただ一つ残されていたエデンの欠片を手に取ると、ジュノーが現れ、すべては彼女の思惑どおりに進んだことを告げる。そして最後に護符(ヘイザムがかつてアサシンから奪ったもの)をしかるべき場所に隠せば彼の役は終わると彼女は言った。アサシンとなったのは騎士団が支配する未来からを守るためだったはずだ。納得できないと食い下がる彼にジュノーは「必要な犠牲だった」と冷たく言い放ち、消えてしまう。

 釈然としないものを抱えながら、それでもコナーは最後の使命を果たすために、屋敷の裏手の墓地へ向かった。二つの古い墓標に寄り添うように、1年前に亡くなった師、アキレス新しい墓石が立っている。なかば傾きかけた小さな墓石には、に削り取られて消えかかった碑銘に「コナー・ダベンポート」の名が刻まれていた。1755年に亡くなった、アキレス息子名前だった。

 彼らの眠る地に護符を埋めた後、コナーは各地を見て回った。アメリカ独立は確実となり、新しいの誕生に人々は勝どきを上げている。しかし中が歓喜のに沸く一方で、コナーには奴隷として売られていく黒人、土地を追われる先住民など、自由を手に入れた人々に虐げられる人間の姿が映っていた。

 の言葉は正しかった―自由とは、白人のための自由でしかなかった。そんな苦い後悔を噛みしめながらも、コナーは新たな自由める人々のために、これからもアサシンとして、戦い続けることを決意する。

 

 エピソード

・本名であるラドンハゲドンとは、モホークで「傷のある人生」の意。生まれ落ちてからずっと、生き残るためにもがきついた傷を表している。また、コナーとはゲールで「する人」の意であり、シリーズ主人公徴であった「」が使われていない。(むしろヘイザム(Haytham)の方がアラビア語で「若き」を表し、アサシン徴を受け継いでいる)シークエンス8のタイトル「囚われの」など、コナーイメージにはがまつられていることが多い。

・慈悲深く、益な殺生を好まない。本作から「狩りシステムが導入されたが、殺した動物を放置して遠くへ離れるとシンクロ解除となる(わなでとらえた獲物を除く)

シークエンス4の幼児時代に弱ダッシュをするとスキップになる。かわいい

・4歳にしてバイリンガル。普段はモホークだが、白人大人普通に受け答えができるレベル英語が話せる。

・そんな聡明さと野生の勘が功を奏してか、が飛躍的にアップしている。具体的には、現場に残った手がかりからターゲット跡だけでなく、その行動までもまるっとお見通しできるようになった。名探偵コナー君。

コナー動物の皮を剥ぐ際に言う言葉「Nia:wen」は、モホーク族の言葉で「ありがとう」の意。

コナー母親に似ており、屋で見かけた際にヘイザムは彼を自分の子だと確信した。ちなみにと口は父親譲り。

アキレスが与えたコナーという名前は彼の実の息子のもの。アキレスの妻アビゲイル息子1755年に腸チフスで亡くなっている。当時7年戦争中に任務でほとんどに帰らなかったアキレスは、そのことを生涯悔いていた。墓標文字は見にくくなっているが、を使うとって読み取ることができる。

アキレスの死後、彼の屋敷と土地は遺言書により、すべてコナー相続された。

小説版「Assassin's creed Forsaken」はヘイザムの手記という形をとっており、事実外伝のような内容である。ゲーム本編中とは異なる描写が多々あり(例えば、小説版ではヘイザムの死の際にを閉ざしてやるが、ゲームではそのまま立ち去っている)、ヘイザムから見たコナーやジーオへの思いが率直につづられている。ヘイザム自身の生い立ちや複雑な立場から、息子にどう接するべきか、父親としての感情に悩まされている描写もあり、いつかコナーがこの日記を読んでくれることを願いつつ、最後のページ励の言葉を記した。後にの手記を読んだコナーの悔恨の言葉がプロローグとなっており、「方を誤解していた、すまなかったと謝りたくても、はもういない」と残している。

小説版では、処刑の際にアサシンの放った矢ではうまくコナーるしているロープが切れず、ヘイザムの投げナイフが彼を救っている。

と同時発売のレディリバティにも1シークエンスのみ登場。HDエディションではコナー視点プレイできるようになった。アヴリーンコナーが出会ったのは1777ニューヨークフロンティアで、シークエンス9の前後の時間軸である。

DLCではコナーとアヴリーン恋愛話が盛り込まれる予定だったが、二人の信念や的にそぐわないとしてカットされた。グランェ…ちなみにアヴリーンの方が9歳年上。

コナー声優ノア・ワッツが、コナー恋愛要素はあるのかと脚本家コーリーメイに聞いたところ、メイは「ゲーム中の時間においてコナー童貞だ」と答えたという。

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