コモロ連合とは、グランドコモロ島とアンジュアン島、モヘリ島で構成される連邦制の国家である。
アフリカ南東部、アフリカ大陸とマダガスカル島の間に位置する、イスラム教徒の割合が98%というかなりのイスラム国家。南半球で唯一のアラブ連盟加盟国でもある。
古くからバントゥー系の民族やマダガスカルの人々などをはじめ数多くの民族が海を渡って移住しており、その結果、国民は様々な民族を祖先に持つ。
1886年にフランスの保護領となり、1975年7月に独立を果たす。
フランス領であるマヨット島を含めるとコモロ諸島となるが、コモロ連合政府はマヨット島の領有権も主張している。
「コモロ」という名前は、10世紀以降のアラブ人地誌学者の記録にたびたび登場する「月」を意味する「クムル」が由来だと言われている。
“生きた化石”と呼ばれるシーラカンスが名物で、近海では優雅に泳ぐシーラカンスが確認でき、国立博物館にも剥製が飾られている。日本人では末広恭雄博士が1972年にシーラカンス調査団を結成し、いろいろあって1982年になってコモロに入国してシーラカンスの捕獲に成功。日本に持ち帰っている。
気候は熱帯雨林気候で、12月から3月頃が雨季、5月から10月が乾季。雨季はモンスーンが吹き、サイクロンが来襲することも。
10世紀頃からイスラム教を信仰するアラブ系やイラン系の人々が移り住み、イスラム教が広がった結果、15世紀頃にイスラム教を中心とした小国が次々と建設され、勢力を競い合うようになった。
17世紀から18世紀にかけてはポルトガルに奴隷貿易の拠点として利用された。
19世紀半ばからはフランスの影響力が強まり、全域が支配下に置かれ1912年に植民地となった。
1975年、コモロ共和国として独立宣言がなされたが、フランスとの結びつきが特に強いマヨット島はこれに反対し現在もフランスの統治下にある。
独立後はデモやクーデターが起きるなど情勢が不安定な時期が続き、その結果、2001年に新しい憲法が制定され、3つの島がそれぞれ自治政府を持つ連合国となった。
多くの人々が農業や漁業に携わり、自給自足の生活を送っている。国土の6割は農地でココヤシやキャッサバ、バナナなどが栽培されている。
産業の発展は遅れており、最貧国の一つに数えられている。
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最終更新:2024/04/25(木) 02:00
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