コルネリウス・アルバ

コルネリウス・アルバ（Cornelius Alba）とは、空の境界の登場人物である。CV：遊佐浩二
ファンからは「工場長」「赤ザコ」などといった愛称で親しまれている、色んな意味で。

概要

魔術協会に所属する魔術師であり人形師。ワインレッドのコートを身に纏った金髪の美青年である。起源は反証。蒼崎橙子や荒耶宗蓮とは時計塔時代の学友であった。作中では荒耶の協力者として暗躍し、橙子や黒桐と対峙する。
魔術師として非常に高度な技術と能力を有しており、型月世界においても魔術師の中では実際上位に属するとか。いかなる肉体をも蒸発させる程の熱量を持つ炎を放射、且つ連射するといった殺傷能力に秀でた魔術や、人間を脳髄だけの状態で生かし続けるという悍ましくも精密な技能など、そのスキルは多岐に渡る。
それだけの腕を持ち合わせながらも同分野においては橙子の後塵を拝しており、それ故に彼女を目の敵にしている。尤も、そこには橙子に自分を認めて欲しいという思いも入り混じっており、中々に複雑な愛憎と化している様子。
良くも悪くも魔術師然とした人物であり、プライドが高く傲慢。しかし自身の実力に慢心しない強かさも備え持ち、橙子との戦闘時には時計塔時代から確実に成長していると認められてもいる。





……と、こう記すとややこしくも結構カッコいいライバル役なのだが、実際のところ大体のファンからはどこぞのワカメよろしく立派な小物、ヘタレ、萌えキャラ扱いをされている。

その輝かしい活躍

どうしてこうなった。理由は数多くあり、とてもここでは列挙しきれない……というより、彼はどのような場面においても多かれ少なかれ何かやらかしており、はっきり言って登場シーン全てがネタの宝庫となっている。

• スライム状の化物で橙子を包囲するも彼女の使い魔に瞬殺
• その使い魔に火炎放射を連発するもノーダメージ
• 一般人である黒桐を喜々としてボコボコにする
• 「ああ、痛かった。どのくらい痛かったかというとね、涙が出るくらい痛かった。君もね、長生きしたかったら人が嫌がる事をしちゃダメだぜ」
• その行動も橙子にかけられた幻術であった
• 橙子「お前は死んだ筈だ、なんてお決まりの台詞はよしてく「お前は死んだ筈だ！」
• 最後なんかちょっと許されそうな雰囲気になったが結局喰い殺された
• それもこれも橙子をあの名前で呼んだためにブチ切れられたから（荒耶はちゃんと知ってた）

特にピックアップするとしたらこの辺りだろうか。更に劇場版では美麗な作画と変態的な挙動（橙子ペロペロ）、何より遊佐浩二氏の怪演も相まって色んなとこがパワーアップされており、大層微笑ましい仕上がりとなっている。正にファン必見。
歳の割に随分と落ち着きのないアルバさんであるが、実のところ青年という容姿自体が何らかの処置を施した結果であり、本当は齢50を超えている。まあ、あの世界は死徒化しなくても100や200超えの魔術師がごろごろいるが……

こうした何とも言い難い活躍と華麗なまでのやられっぷりから、付いたアダ名が赤ザコ。ちなみにこの名称、筆者の記憶が確かならば「空の境界」講談社ノベルス版発売（2004年）よりも前から既にネット上で用いられており、それなりの歴史がある。
もう一つ工場長の方は、赤いコートにシルクハットという出で立ちが「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカに似ているため。身も蓋も無い呼称だが、荒耶の計画においては多数の人形制作が彼の仕事だったため、強ち間違いではないという。

色々と愉快な可哀想な赤ザコさんであるが、なんとアニメ版Fate/Zero18話にて炎を放つ金髪の魔術師が登場、魔術師として真っ当に仕事をしている勇姿を見せた。予想外の出演と活躍から、多くの視聴者は歓喜に湧いたという。台詞は無く、公式からのアナウンスも特に無かったので断定はできないが、まあ十中八九アルバであると思われる。

詠唱

Go away the shadow. It is impossible to touch the thing which are not visible.
（影は消えよ、己が不視の手段をもって）
Forget the the darkness. It is impossible to see the thing which are not touched.
（闇ならば忘却せよ、己が不触の常識にたちかえれ）
The question is prohibited. The answer is simple.
（問うことはあたわじ。 我が解答は明白なり！）
I have the flame in the left hand. And I have everything in the right hand――――
（この手には光、この手こそが全てと知れ――――）
I am the order. Therefore，you will be defeated securely――――！
（我を存かすは万物の理。全ての前に、汝。ここに、敗北は必定なり――――！）

前述した炎の魔術の詠唱。火山地帯の間歇泉にも例えられる勢いの青い炎を放射し焼灼する、アルバの象徴とも言える技である。
原作ではこの長文をなんと2秒未満で詠み上げるという説明がされており、劇場版ではその描写に期待が寄せられていたのだが全面カットされた。なんでさ。

Repeat…………！
（命ずる…………！）

炎を再放出する際の詠唱、というか単語。超必殺技をノータイムで連発できる代物、と表せば如何に強力な術であるかが窺い知れる。が、兎にも角にも相手が悪かった。

関連動画

関連項目

• 空の境界
• 蒼崎橙子（元学友）
• 荒耶宗蓮（協力者）
• ケイネス・エルメロイ・アーチボルト（同じく優秀な魔術師ながら散々な目に遭う人）
• カルナ(Fate/Apocrypha)　（中の人繋がり。同じ赤でもこっちは赤ザコ（強）と呼称されている）