コロラド級戦艦 単語

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コロラドキュウセンカン

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コロラド級戦艦とは、アメリカ海軍が運用していた戦艦クラスである。

概要

第一次世界大戦中に計画されたが大戦には間に合わず大戦後アメリカ海軍徴として運用される一方、後述の経緯から対日本、ひいては長門戦艦を意識してその就役期間のどを太平洋で過ごし1959年に退役した[1]

なお、当初4隻建造される予定だったがワシントン軍縮条約ので建造中の1隻が中止され、3隻に留まった。

船体

全長190m、全幅30m弱の体は先行して建造されたテネシー戦艦であり、後述のを除けば両者の外観は体中央部の艦と2本煙突を含む艦上構造物、艦首~艦中央部から1段下がった後部甲、そして軍縮条約前に建造されたアメリカ戦艦徴である前後の籠マス[2]と、共通している。

機関はタービン発電機の電スクリューを回すターボエレクトリック方式を採用し最速21kt、10Kt8000里の航続を持たされていた。

戦争を控えた1941年から装が始められ後述する兵装の切り替えと共に後部籠マストを外してその後に十字マストを取り付けた後部艦を設置、前部艦は籠マストを軸に階層を増設した。
しかし、機関の換装を含む速の向上措置はほぼ行われず、水上戦より対地支援に従事することが多かった。

兵装

本級は当初、として35.6cm3連装4基=12門を搭載する予定だった。しかし日本が40cmを搭載した戦艦長門戦艦を配備することを受け、40cm45口径連装4基=8門に変更して完成した。

副兵装は建造当初は12.7cm51口径単装12門+7.6cm50口径単装高4門+53cm魚雷発射管2門を備えていた。
その後、太平洋戦争戦前には7.6cmを外して12.7cm25口径高8門、28mm4連装機関4基=16門、20mm単装機関14門の容になっていた。

そして装甲最大厚はで45で40、舷側で349弱となった。

また、1930年代カタパルトを設置して水上機の運用を追加した[3]

そして開戦前に決定していた装計画+戦訓に基づき、コロラドを除く各種12.7は12.738口径連装両用8基=16門に統一され、評判のよくなかった28㎜機関は40㎜4連装機関に換装+増強され、20㎜機関も大幅に増強された。

また、各種レーダーも追加装備され、索敵+射撃精度(特に間)は格段に向上した。

太平洋戦争時

コロラド

戦前装が決定していたため、真珠湾攻撃の際には本におり被害を免れ、1942年から参戦した。
因みに本艦のみ12.7群を両用に統一していない。

メリーランド

真珠湾攻撃の際、ウェストバージニアと並んで停泊していたが損爆弾2発命中に止まり、1942年2月には戦線に復帰した。

ウェストバージニア

真珠湾攻撃の際、メリーランドと並んで停泊していたが爆弾2発命中(但し不発)に対し魚雷7発が命中してアリゾナオクラホマに継ぐ甚大な被害を受け、前線復帰は1944年にずれ込んだ。ここまで伸びたのは修理と合わせて後述の大装を行ったためであった。

  1. マストを前後とも全し、艦後輩艦のサウスダコダ級戦艦に変更。
  2. 2本煙突を一本に統一すると共に外観は艦と一体化

ワシントン

建造途中の1922年にワシントン軍縮条約の締結により建造中止となり、2年後の1924年に標的艦として処分となった。

エピソード

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関連項目

脚注

  1. *厳密には終戦から2年後の1947年に全艦モスボール処理が行われた
  2. *因みに後部マストは低い後部甲に配置されている分、前部マストより高い(線上は同じ)
  3. *艦尾と第3上部に1基づつ装備していたが後者は後に20㎜機増設のため撤去
  4. *一方、第一遊撃部隊大和艦隊は巡洋艦1隻、駆逐艦8隻である。因みに大和を仕留めた第58任務部隊にはアイオワ級戦艦3隻+サウスダコダ級戦艦3隻(共に403連装3基=9門)が配置されていた
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