コンスタンティア・カンタクジノ

コンスタンティア・カンタクジノ（Constantia Cantaczino）とは、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。

アニメ・ゲーム等未登場。

プロフィール

• 姓名：コンスタンティア・カンタクジノ
  • 身長：172cm
  • 年齢：17歳（『魔女たちの航跡雲』EPISODE.06） / 20歳（1944年）
  • 生年月日：1923年11月11日
• 出身： ダキア
  • 階級：予備大尉
  • 原隊：ダキア空軍第53戦闘飛行隊 → 第7戦闘航空群
  • 所属：連合軍第505統合戦闘航空団＜ミラージュウィッチーズ＞
• 使い魔：魔狼
  • 搭乗機：インダストリア・アエロナウティカ・ダキア IAD-80 → IAD-80C
  • 使用武器：MG34 ほか
  • 固有魔法：弾丸の再加速
• 異名：メテオリット（流星）、ツェペシュ（串刺し公）

モデル

ルーマニアのエース・パイロット、コンスタンティン・カンタクジノ。

貴族の生まれで、27歳のとき2週間の講習で飛行資格を獲得し民間飛行士となる。独ソ戦に際し予備役として召集され東部戦線で活躍し、1944年の枢軸離脱後にはドイツ機相手にも戦果を挙げた。最終階級は予備大尉、撃墜数は42で、不確実・共同撃墜なども算入したルーマニアの戦果算定基準上でのトップ・エース。戦後、共産主義政権を厭って亡命したスペインで1958年死去。

容姿・人物

172cmの細い長身、波打つ長い黒髪、そして白皙の美貌に切れ上がった金色の瞳を炯々と輝かせる、高貴にして妖艶な雰囲気の少女。全身を漆黒のジャケットと同じ黒色の重ね履きのズボンで包み、白いかんばせと純白のブラウスを夜空に差し込む月光のように際立たせている。

大貴族の出のわりに気取ったところが少なく、寡黙なところはあるが親しみやすい性格の持ち主。加えて欧州のたいていの言語を使いこなし、片言の扶桑語まで扱うというマルチリンガルであり、多国籍のウィッチからなる部隊が各地を転戦するにあたっては不可欠の存在であった。

幼いころからほとんど挫折がなく、貴族の義務を迷いなく果たす高貴な気性を持つが、その身分からダキアの伝説を引いて名付けられた「串刺し公（ツェペシュ）」の異名については自分は伯爵ではないと好んでいない。必要以上に戦果を誇ることもしなかったが、幼少期から高い身体能力であらゆるスポーツに通じてきた彼女らしい、戦闘さえスポーツの延長として楽しむ気概は、時に上官の反感を買うこともあった。

能力

入隊以前から通常の航空機とストライカーユニットの双方を扱うことができた優秀な曲技飛行家で、輸送機や大型機の操縦資格も持ち、初めて乗るユニットも平然と飛ばすことができる。ストライカーユニットに関しては修理・メンテナンスから独自開発にまで携わり、他国の見たこともない遺棄ユニットさえも修理して再稼働させることができる万能の整備技術者の一面を持つ。

若干ながら夜間視力を持つことから、多少の光源さえあれば夜戦もこなした。固有魔法は「弾丸の再加速」で、着弾して停止した弾丸さえふたたび加速させて装甲を貫くことができる。魔法力を帯びた弾丸がエーテル光の航跡を伸ばす様子は、彼女を「メテオリット（流星）」の異名で呼ばせしめた。

経歴

ダキアの裕福な大貴族カンタクジノ公爵家の生まれ。幼少期からさまざまなスポーツに親しみ、親戚の飛行学校で2週間の短期間で航空ウィッチ訓練を修了、スカイスポーツの世界に入る。以後、より高度な免許を取り、曲技や戦闘の訓練を受け、通常航空機の操縦資格まで取得。自家用航空機や旧式ストライカーユニットを個人で購入し、1939年にはダキアの曲技飛行チャンピオンを獲得している。

直後にネウロイの襲来が発生すると、予備役中尉として招集され優秀なウィッチが揃うダキア空軍第53戦闘飛行隊に所属。1週間で挙げた初の撃墜戦果を手始めに活躍し、予備大尉に昇進するが、高貴な家柄が災いし、身を案じられて前線から外されてしまう。以後も前線勤務を希望してしぶとく運動を続けたが、戦況は芳しからず、首都ブカレストにネウロイが迫るなか第7戦闘航空群でようやく前線に復帰する。

陥落しつつあるダキアで昼夜問わず最後まで戦い、避難民とともにオストマルクのアルトラントに撤退。現地指揮官グレーテ・M・ゴロプ少佐の指揮下に入り、孤立したアルトラントから黒海方面へネウロイ勢力圏を横断突破した“最も長い撤退戦”を戦い抜く。遥かカフカスを越えたバクーまでの撤退戦を経て、部隊のJFW昇格により第505統合戦闘航空団＜ミラージュウィッチーズ＞の一員となった。

交友関係

扶桑陸軍の犬房由乃は、ネウロイと相打ちとなった由乃が自邸の庭園に墜落してくるという奇縁によって出会い、カンタクジノ家での治療と共闘を経て知己となった。折しもネウロイの侵攻下で前線から遠ざけられ、生まれてはじめての深刻な挫折を感じていた時であり、持ち前の明るさで自分を再起させてくれた由乃を背中を預けられる相手とみなし「君がいてくれたから戦える」「君のことをもっとよく知りたい」と直球で好意を伝えて盛大に照れさせている。

なお、墜落した由乃の乗機キ43「隼」は彼女が旧知のIAD社に送って修理させているが、自身の搭乗機IAD-80Cはこのとき修理を名目に構造を調査した結果が反映された改修試作機である。元通りの愛機を見て喜ぶ由乃の姿に、当人ちょっと罪悪感がある様子。

1944年に第506統合戦闘航空団＜ノーブルウィッチーズ＞を貴族ウィッチで構成するにあたっては、貴族として参加の打診を受けているが、これは505JFWと扶桑陸軍の反対で実現しなかった。

登場

初出は『ストライクウィッチーズ2』BD/DVD付録「全記録弐」第四巻で、第505統合戦闘航空団＜ミラージュウィッチーズ＞の一員として紹介された。その後2013年にイラストコラム連載「ワールドウィッチーズ」で取り上げられている。

コミック『ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲』ではEPISODE.05-07に登場、EPISODE.06では主役となった。

関連動画

関連項目

• ストライクウィッチーズ
• ワールドウィッチーズ
• ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲
• ストライクウィッチーズの関連項目一覧
• ダキア
• 第505統合戦闘航空団＜ミラージュウィッチーズ＞
  • グレーテ・M・ゴロプ - 司令
  • アーリャ・V・アレリューヒン - 戦闘隊長
  • ストヤナ・ストヤノワ
  • ヴァシリーサ・M・ヴァシリアデス
  • 犬房由乃