ゴジラ 単語

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ゴジラ

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ゴジラ」とは東宝製作怪獣映画シリーズの通称、またはその役の怪獣である。その高い知名度故に、ゴジラとあだ名される人物もいくつか存在する。そちらについても当記事下部にて解説する。

シリーズ全体の解説については「ゴジラシリーズ」を参照。

概要

ゴジラは、世界で最も多くの作品が作られた大人怪獣であり、キングコングと並び、おそらく世界で最も有名な怪獣

別名は「水爆大怪獣」。
しかし、今となってはその類の存在感から「怪獣王」異名の方が一般的である。

50mから100mに及ぶ巨体、い体、長い尾と大きな背びれ等が特徴。人間の住むに現れては強い放射能放射熱線を撒き散らして暴れまわり、ミサイルロケットなど現実的な火器はおろか、メーサーおよびビーム兵器といった架武器すらほぼ通用しない。

映画製作のきっかけは日本の漁米国水爆実験に巻き込まれて被曝した第五福丸事件とされ、第1作ではどこかのが行った核実験海底に潜んでいた古代生物突然変異を起こしてゴジラが誕生したと言われる等、そのが色濃く現れている。

トレードマークとも言えるい(初期はい、たまにい)放射能熱線は、勢い良く吐く息に多量の放射能が含まれたものである。また特徴的な鳴きコントラバス松ヤニを塗って出したとも音を逆再生して作ったとも回しして作ったとも言われている。

怪獣としてのゴジラ

昭和シリーズ

名前の由来は日本で最初に上陸した大戸島の伝承にある海神「呉爾羅」の名から。

身長約50mほどのジュラ紀に生息していたという爬虫類と陸生哺乳類の中間的な巨大生物で、ビキニなど南太平洋海底洞窟で生きていたが、同域で水爆実験が行われた結果住処としていた洞窟が崩壊、さらに撒き散らされた放射能を取り込んだ事で性質も変化し、口より極めて高温かつ放射能も含んだ火炎のような=放射熱線を吐くを獲得するにまで至った(発射の際には背びれが発する)。

性格は獰猛で、さらに水爆実験の経験から“しく強いに反応して敵意を示す(一説には「自分の住処を奪った人間を憎んでいる」とも)”という性質があるとされ、人間の住む環境である都市部に現れてはしい破壊活動を行う。

この一番最初に現れた個体は芹沢博士開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」を浴びて討伐されたが、『ゴジラの逆襲』にて二頭の個体が新種の古代生物であるアンギラスと共に確認された。この二頭は当初こそ初代と同様に暴で、人間はおろか他の怪獣とも幾度なく突していたものの、『怪獣大戦争』以降は割りと大人しくかつ知性的な性格へと変貌し、最終的には宇宙からの侵略者などから地球を守る守護的な存在となっていった。

他にも“宇宙シェーをする”、“息子を育てる”、“熱線を後ろ向きに吹いてを飛ぶ”、“怪獣同士でフキダシで会話する”など時代の需要に合わせたコミカル人間臭い仕行動を取る事も大きな特徴で、ゴジラのデザインも作品を経るに連れて怖いと言うよりどこか可げのある姿へと変化していった。

平成シリーズ

84年版より始まった平成シリーズにおいては設定が大幅にリファインされ、身長は約80mに変更された。顔付きは当初こそまだ昭和世代の面を残したずんぐりとした身体に大きな頭という感じだったが、『VSビオランテ』からは微妙に体全体のバランスが修正され、顔もやや小顔でが長いものになった。以降のシリーズではこの形態がスタンダードとなる。

口からの放射熱線も一撃で巨大建造物を粉砕するほどの威を持つビームのような武器として描かれており、また口だけでなく体全体から熱線のエネルギー拡散放射するも獲得し、平成後期においてはさらにその出が高まると熱線の色はから紅になって破壊が飛躍的に向上、それがトドメとして使用されるようになる。

他にも“原発の放射性物質をエネルギーとして取り込む”、“火山の火口に落ちても生きていられる”、“その細胞は他の生物怪獣化させてしまう特殊な遺伝子を持つ”など、昭和とは別の意味で常識外れな性質を数多く有する。

VSキングギドラ』ではそのルーツはかつてあるに生息していたゴジラザウルスという恐竜核実験怪獣へと進化を遂げたものであるとされ、このゴジラザウルス未来人の策略で核実験に遭わない場所に移されたが、そこにも放射性物質が放置されていた事から結局ゴジラザウルスはゴジラに成長、さらにその身長100m台にまで巨大化してしまう事となる。

性質はとにかく暴かつ獰猛で、常に人類とは敵対関係にあるなど昭和期のようなコミカルさは一切いが、一方で強い同族意識を持っており、『VSメカゴジラ』や『VSスペースゴジラ』では前身のゴジラザウルスの生き残りであるベビーゴジラを己の命を賭して守ろうとする面が描かれ、そのベビーゴジラと一緒にいる際には総じて大人しくなる傾向も見られた。

しかし、『VSデストロイア』にてそのベビーゴジラ(が成長したゴジラJr)と一緒に住んでいたが消滅すると体内の核分裂る器官が暴走(この形態はバーニングゴジラと通称される)。地球全土を焼く尽くす核爆発ひいてはメルトダウン寸前の状態に陥ってしまい、最終的にゴジラはその熱によって身体が溶解して滅び去るが、ゴジラJrがその際に飛び散った放射能を取り込んで新たなゴジラへと進化を遂げた事が示唆されている。

ミレニアムシリーズ

シリーズとされているものの作品ごとに世界観が違っており、ゴジラの生態や姿形もそれぞれで大きな差異がある。熱線の色も作品によってだったりだったりする他、だいたいの個体の身長設定も基本的には約50mから60mだが、『GFW』のみ100mとなっているなど作品ごとの変遷がしくなっている。


2000』と『×メガギラス』に登場する個体はより爬虫類的なデザインラインで、背びれも燃え盛る炎のような形状となっているなどvsシリーズとは大幅なイメージの変更が成されている。

両者とも似てはいても作品的には別個体なのだが、共通して人間の生み出すエネルギーを憎み、発電所やそのエネルギー開発する研究施設を狙って破壊するという設定になっている。


GMK』では全体的にvsシリーズのゴジラのバランスめたような恰幅の良い体をしているが、何よりもは瞳のない白目という不気味な顔付きが特徴で、さらに太平洋戦争で死んだ数の人間念が生み出した概念的な怪物として人類そのものに直接的に牙を剥いているなど、今までの個体以上に悪な存在として描かれている。


×メカゴジラ』および『東京SOS』は一の連作で、全体的なゴジラの形態は『2000』や『×メガギラス』のものに近いが、細部の特徴には大幅な変更が加えられている。

シリーズでは昭和平成期で描かれていた強い同族意識が全面に押し出されており、機龍の素体に使われた先代ゴジラの格を取り戻そうとして再び日本に上陸し、その機龍と二度に渡り突する事になる。


『GFW』においてはボディラインはよりシャープかつスタイリッシュな何よりも“動き”を重視した姿が特徴で、その機動性と戦闘は大幅に向上、熱線も複数の怪獣をまとめて焼き払える威を誇り、射程も衛星に近い位置まで届くほど伸びている。

性格もやはり好戦的でかつて自分を破った轟天号を執拗に追跡し、その中でも立ちはだかる侵略者の操る怪獣達をことごとくねじせていくが、最終的には同族であるミニラとの再会により戦意を放棄しへと去るというラストとなった。

平成後期

そして約12年ぶりに日本での復活となった2016年開の『シン・ゴジラ』の個体は最終的な身長は今まで最高とされていた先に開された2014年版ゴジラの114mを軽くサイズの118.5mに達している。

その体付きは下半身こそずんぐりとしていて尻尾は身体より長大であるが、一方の上半身はやや細身で両腕もかなり小振りなという過去の個体とべても異質な形態を持ち、全身も冷えて固まりかけた溶岩の如くいがが漏れる表面が焼け爛れて筋繊維が剥き出しになったような漆黒の表皮に覆われているという『vsデストロイア』での状態の個体を思わせる痛々しい見たが特徴。
何よりその頭部に至ってはどことなく初代のものに近い造形でありながら極端に小さい死んだのような感情の感じられない、不いの小さな数に生えた大きく裂けた口と凄まじく恐ろしい顔つきであるという、ある意味で初代どころか上記の『GMK』に登場した2001年版のゴジラ以上に禍々しい存在感を放っている。

ビジュアルだけではなくその基本設定においても従来にはなかった大胆な設定がいくつも加えられており、1950年代の核実験ではなく、それ以降に生み出された核廃棄物による海洋生物の変異体が起という全く新しい出自に加えて、さらに劇中で両生類のような第1形態から第2形態、そして爬虫類のような第3形態および第4形態への直接的な変化が描かれるなどの新なゴジラ像を作り出した事でファン内外でも大きな話題を呼んだ。


2017年から2018年にかけて全3部作として連続開されたアニメ映画版『GODZILLA』でのゴジラは本編における身長設定が驚動地の300mに達しているという第1章の開前に宣伝された通りの歴代最大級のスケールを誇っている。

デザインは先の2016年版の個体とべると割とスタンダードとも言えるスタイルだが、筋肉質でマッシブな体付きのボディに較的細めの四肢という独特なプロポーションを持ち、一方の頭部は割と小さめで、には牙も生えてなければ両もどこか穏やかそうな眼差しだったりと、むしろそれほど暴そうには見えない顔立ちをしているのも大きな特徴である。

本作では知的文明が築いた文明が一定の準に達すると現れるという怪獣達の王とされ、生物的な分類においてもそのルーツ動物ではなく“植物”にあるというこれまた過去シリーズの個体とは一線を画すコンセプトに基づいて作られており、それだけでなく作品の歴史設定では初出現から十数年の間に世界規模での破壊活動を展開して人類を滅亡寸前の事態にまで追いやり、その後も2万年もの歳の中で成長を続け、最終的には人類をえる地球の支配者「ゴジラ・アース」として地上に君臨したとされている。

令和シリーズ

2021年春アニメとして放送されたTVアニメ作品『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』では“(およびアーキタイプ)”と呼ばれる物理法則を捻じ曲げる未知の物質の作用によって出現した怪獣の一体にしてその頂点的な存在という設定で登場。
具体的な誕生経緯などは劇中では一切語られておらず、がもたらす既存の物理を崩壊させる事、通称「破局」の最終段階のように描かれているが、それ以外の事はほとんど不明というシリーズ全体で見てもかなりの多いゴジラなのが特徴である。
本作に限って名前の由来は「古史羅」と言う事になっている。

こちらも『シン・ゴジラ』の個体同様に段階的な変態および成長を繰り返す生物という設定になっており、い体をした爬虫類の「アクアティリス」、地を這うような四足歩行の「アンフィビア」、やや前傾姿勢で大きな口を備えた脚類の恐竜に近い姿の「テレストリス」、そして最終的に野太い脚に細めの腕を備えた直立に近い姿勢の漆黒の身体と、小さな冠のような突起との付近辺りから伸びる牙が特徴の頭を持つ「ウルティマ」と呼ばれる形態へと変化する。
身長も常に変動し、全体のウルティマも当初は50mだったのが最終的には100mにまで達している事が言及されている。


特撮邦画としては『シン・ゴジラ』から約7年ぶりとなる2023年開の『ゴジラ-1.0』に登場する個体は原点に立ち返って大戸島の伝承にある巨大生物核実験突然変異を起こして誕生した怪獣とされている。

全体的なフォルムは1989年から1995年までのVSシリーズの個体(および先に同作の監督が手掛けていたアトラクション版のゴジラ)に近いイメージであるが、全身は細かい突起だらけの荒々しい感じの表皮に覆われ、四肢の形状も独自のものとなっており、身長設定も昭和時代と同じ50m前後に戻っている。

元々は大戸島付近に生息していた「呉爾羅」と呼ばれる全長12m前後のティラノサウルスなどの恐竜によく似た生命体だったのが、1946年クロスロード作戦での核実験により被爆し、体の代謝機暴走しての変異の結果、巨大な怪獣へと変貌を遂げた。
どこか然的な存在のように描写されていた近年における他作品の個体と違って現実の野性動物のような獰猛さと執念深さを秘めた純な猛という性質が強く、一度敵対者あるいは邪魔者と認識した相手には容赦なく攻撃を加えて殺する。
怪獣化した後もその気質は変わらないどころか一層狂暴化に拍がかかっており、海洋縄張り制限に広げてはについた船舶を悉く沈め、遂には新たな縄張りとして日本の本土に上陸して戦災から復しつつあった東京全に破壊した。

自己再生に優れており、多少の傷程度ならく間に治癒してしまう。
また、放射火炎を発射する際には背びれ尻尾の方から段階的にせり上がっていくというこれまでの他のゴジラにはい特徴を有している。

その他

他にも1973年東宝制作したヒーロー物のTV番組『流星人間ゾーン』においては主人公ゾーンファイターに味方するゲスト怪獣として何度かゾーンファイターと共演している。

ゴジラ座

2018年10月NASA世界研究機関からなるフェルミ・ガンマ宇宙望遠鏡研究チームが、観測衛星打ち上げ10周年を記念して星座「ゴジラ座」を決定した。これはガンマ線バーストを起こす体を結んだ星座で、ガンマ線バーストがゴジラの熱線をイメージすることから選出されたという。他にもハルク座や王子様座なんてものもあるらしい。

なお天文学連合の定める88星座とは異なるので、89番に加えられることはないと思われる。

登場作品

昭和シリーズ

平成vsシリーズ

ミレニアムシリーズ

平成後期

令和シリーズ

TVアニメ

海外作品

音楽

ゴジラのテーマ

作者伊福部昭

重苦しいマーチ長の曲で、かつて伊福部作曲したバイオリン用のオリジナル曲を流用して制作された。
初代『ゴジラ』のオープニングで流されて以降、昭和から平成に至るまでいろいろアレンジされつつ何度も映画で使用された事から結果的にゴジラそのもののテーマとして定着するようになった。

ちなみにこのゴジラのテーマ、もともとはゴジラのではなくゴジラに挑む防衛隊のテーマと言われている。事実、第一作ではゴジラが暴れるシーンでは流れず、防衛隊が通電条網を敷設するシーン戦車隊と戦闘機隊がゴジラに攻撃を加えるシーンといった人間側のシチュエーションでしか使われていなかった。

ゴジラの猛威

作曲は上と同じく伊福部昭

第1作でゴジラ進撃シーンったBGMであり、本来はこちらがゴジラのテーマ曲となる。『キングコング対ゴジラ』において特徴的な前奏が追加、続く『モスラ対ゴジラ』で更にアレンジされたものが基本形となり、以降ゴジラの題として使用され続けた。

ゴジラを演じた人たち

昭和シリーズ

平成シリーズ

2010年以降

ゴジラと称される人物たち

中島春雄
俳優。初期ゴジラ映画においてゴジラ役を演じた人物。(海外ファンから)ミスター・ゴジラと呼ばれている。
松井秀喜
読売ジャイアンツニューヨークヤンキースなどに所属した元プロ野球選手。ゴジラ松井とも呼ばれる。打席に立つ際の入場曲がゴジラのテーマだったり、「ゴジラ×メカゴジラ」に本人役として出演したりと本シリーズとも縁が深い。
嶋重宣
広島東洋カープ埼玉西武ライオンズに所属した元プロ野球選手。厳密には上記の松井選手と同じ背番号(55番)だったことが由来である。→赤ゴジラ
西郷
漫画オバケのQ太郎』の登場人物。マンガ特有のガキ大将あだ名としてゴジラと呼ばれている。

備考

関連動画

関連静画

関連お絵カキコ

→『ゴジラシリーズのお絵カキコ』を参照

関連コミュニティ

外部リンク

関連項目

ゴジラシリーズ
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海外作品 GODZILLA(1998) | GODZILLA(2014) | Godzilla: King of the Monsters | GODZILLA vs. KONG | GODZILLA x KONG: The New Empire
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制作配給会社 東宝 | ワーナー・ブラザーズ
スタッフ 監督 大森一樹 | 金子修介 | 庵野秀明 | 静野孔文 | 山崎貴 | ローランド・エメリッヒ | ギャレス・エドワーズ | マイケル・ドハティ | アダムウィンガード
特技 円谷英二 | 川北紘一
脚本 虚淵玄 | 円城塔 | デヴィッド・S・ゴイヤー
音楽 伊福部昭 | 宮内國郎 | すぎやまこういち | 服部隆之 | 大谷幸 | 大島ミチル | 鷺巣詩郎
演技 中島春雄 | 野村萬斎
効果 白組 | スタジオカラー
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