本項では2.について記述する。
アメリカで暮らすイタリア人移民にしてマフィアの重鎮となったヴィトー・コルレオーネと、三男のマイケル・コルレオーネを含むその息子たち、更にその周りの人間の栄光と悲劇を描いた小説。日本ではハヤカワ文庫が上下巻で出版している。
上巻での物語は第二次世界大戦の終戦直後から始まり、ヴィトーの娘・コニーの結婚式から、ヴィトーの暗殺未遂から巻き起こる騒乱を描き、下巻ではヴィトーの少年~青年時代を交えながら、騒乱の決着が描かれている。
映画で省かれているところも多いので、映画を既に見た方は読んでみるといいだろう。
1972年に公開。フランシス・フォード・コッポラ監督(脚本兼任)が原作者であるマリオ・プーゾ(脚本担当)と協力して製作。マーロン・ブランドやアル・パチーノ等が出演し、公開されると当時の興行記録を塗り替える大ヒットとなった。
ジョニー・フォンテーンの映画出演を了承させるための「断れない提案」や、血で血を洗うマフィア同士の抗争・報復など、印象的な暴力表現が多い。クライマックス、洗礼式と同時進行する敵対者の暗殺シーンはその壮絶さ・美しさから、特に高い評価を受けている。
アカデミー賞では作品賞、脚色賞、主演男優賞を受賞した。なお、主演男優賞を受賞したマーロン・ブランドは受賞を拒否(辞退)して話題となった。
1974年にPartⅡが公開。PartⅡでは、ヴィトーの少年時代~青年時代と前作の続編を描いている。
今作も興行的に成功をおさめ、批評家たちからは「前作に劣らない傑作」と絶賛された。アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、作曲賞、美術賞、助演男優賞の6つの賞を受賞した。
1990年にはPartⅢが公開。前作であるPartⅡから16年たっており、バチカンにおける金融スキャンダル、ヨハネ・パウロ1世の急死、ロベルト・カルヴィ暗殺事件などの実際の事件が物語に織り込まれている。
しかし事件を盛り込んでスキャンダルをあからさまに批判したかのような内容が災いし、アカデミー賞で7部門にノミネートされるものの、受賞を逃し、興行収入も前作には届かなかった。
またマイケルの娘のメアリー・コルレオーネ役を演じたソフィア・コッポラ(コッポラ監督の娘)に対する批判は大きく、その年のゴールデン・ラズベリー賞の最低助演女優賞と最低新人賞を受賞してしまうおまけつきとなってしまった。
そののちにはPartⅣの製作の噂が流れるが、1999年、三部作の脚本を担当していた原作者のマリオ・プーゾが死去してしまう。
コッポラは「彼(マリオ・プーゾ)なくして続編の製作はあり得ない」と語ったため、続編が製作される可能性は無いと思われる。
※の後の数字(1,2,3)は登場作品を表し、1がゴッドファーザー、2がPart Ⅱ、3がPart Ⅲとなっている
掲示板
36 ななしのよっしん
2023/03/15(水) 01:30:19 ID: XUQ0ZLAbm1
ヴィトーとしてはマイケルには表の世界で羽ばたくような人物になってほしいと本来は思ってただろう。死の直前に上院議員や知事と出したように。
マイケルが「アメリカ人」として第二次世界大戦に従軍する理想に燃える性格であるからこそだけど、家族はそれに反対し、トムは苦言を呈してた中でフレドだけが意志を尊重してたのが皮肉よなぁ…
37 ななしのよっしん
2023/07/14(金) 18:23:19 ID: ZQC+4dfSU5
2020年に出た3の再編集版、元の1990年版とどっちも見た人の感想を聞きたい
良くなったとは見かけるけど、もっとぶっちゃけた感想で
38 ななしのよっしん
2023/08/24(木) 23:20:58 ID: 9e2nhpiQi8
この前BSでやったから久々に見たけど3のラストが変わってた(椅子からずり落ちて死亡→サングラスかけるだけ)
あれが再編集版って奴なのか
元々の方が好きだな
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最終更新:2025/03/24(月) 16:00
最終更新:2025/03/24(月) 16:00
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