『ゴーファーの野望 EPISODE II(英題:NEMESIS3 THE EVE OF DESTRUCTION)』とは、1989年1月27日にコナミから発売されたシューティングゲームである。一般的な略称は「エピつー」「EP2」など。
コナミの人気タイトル『グラディウス』シリーズの一つ。プラットフォームはMSX/MSX2で、MSX2でプレイするとカラーパレットが変化し、また特定ステージなどで色の演出が加わるようになる。
同ハードで発売された『グラディウス2』および『沙羅曼蛇』と共にMSX三部作として数えられ、本作はその締め括りを飾る最終作にあたる。それを示すように、過去作の場面を振り返りながらグラディウスの足跡を辿るオープニングデモが用意されている。
MSX三部作の例に漏れず本作の難易度も高いが、過去2作品と比すると易しめに設定されている。沙羅曼蛇と似たような謎解き要素が盛り込まれており、進行時の条件によって同じステージを再度攻略する必要が出てきたり、エンディングの分岐が発生するなど、三部作で培われたストーリー性は健在。MSXオリジナル作品の恒例である追加武装システムももちろん採用されている。ポーズかけてFINDはみんなやるよね。
現在では実機およびソフトを購入してプレイするのはほぼ不可能だが、Wiiのバーチャルコンソールで配信されている(800Wiiポイント)。キーボードを用意できれば隠しコマンドも使える。
AC版タイトル『グラディウスII -GOFERの野望-』と本作とはあくまでも別作品であるが、ウェポンセレクトBGMなどの要素からグラIIをベースに開発していることが分かる。この辺りの関係は沙羅曼蛇がタイトルを同一としながらAC版とMSX版とがまったくの別作品であることと似ている。
なお、AC版と同じく人工太陽群を突き進む1面BGMはもともとAC版グラIIの1面に使用される予定だったものであるという噂があった。
それと、グラIIではGOFERで、本作ではゴーファーと表記するのが正解。
コナミ公式サイト、Wiiバーチャルコンソール版ソフト紹介より。MSX版三部作を締めくくる深いストーリーが紡がれる。
グラディウス歴6718年、ラーズ18世(ジェイムス・バートン)死去。享年77歳。翌年、その数々の偉業を後世に伝えるべく、ジェイムスの丘造成。
グラディウス歴6790年、ディヴィッド・バートン誕生。 ジェイムス・バートンの直系子孫である彼もまた、強力なリーク・パワーの持ち主である。
19年後、6809年。亜空間戦闘機『ヴィクセン』完成。かねてより切望されていたバクテリアンの本拠地である亜空間への入り口がこれで開かれたのである。パイロットは、ディヴィッド・バートンその人である。亜空間。
ヴィクセンに搭載されているA.I.C.〔ARTIFICIAL INTELLIGENCE COMPUTER〕『ガウディ』のソナーが異常をキャッチ。バクテリアン軍が時空超越装置で過去へ向かっていた。バクテリアンの目的は、幼少のジェイムス・バートンを抹殺し、その後の歴史を変えてしまおうというものだった。ヴィクセンの亜空間航法とブラックホール・パワーを使い、あとを追うディヴィッ ド。
本作の主人公機。従来の超時空戦闘機をベースに、新たに亜空間への航行を可能とした亜空間戦闘機である。人工知能コンピュータ『ガウディ』を搭載し、ストーリーの要所でパイロット(プレーヤー)を小馬鹿にするような態度でバックアップする。
ウェポンセレクト時に異なる外観の機体が見えるように、本機には4タイプの異なる機体があり、タイプによって初期および追加の武装が異なってくる。
太字は追加武装。
| タイプ1 | SPEED UP | MISSILE | TAIL BEAM ↓↑ BEAM |
UP DOUBLE | - | LASER | MULTIPLE | ? |
| - | HAWK MISSILE | DOWN DOUBLE | UP LASER | METEOR LASER | - | - | ||
| GUIDED MISSILE | - | - | DOWN LASER | SCREW LASER | ||||
| タイプ2 | SPEED UP | PHOTON MISSILE | TAIL BEAM ↓↑ BEAM |
UP DOUBLE | - | LASER | MULTIPLE | ? |
| - | PHOTON HAWK | DOWN DOUBLE | UP LASER | TWINKLE LASER | - | - | ||
| GUIDED MISSILE | - | - | DOWN LASER | SCREW LASER | ||||
| タイプ3 | SPEED UP | NAPALM MISSILE | TAIL BEAM ↓↑ BEAM |
UP DOUBLE | - | RIPPLE LASER | MULTIPLE | ? |
| - | NAPALM HAWK | DOWN DOUBLE | UP LASER | FIRE BLASTER | - | - | ||
| GUIDED MISSILE | - | - | DOWN LASER | EXTEND BLASTER | ||||
| タイプ4 | SPEED UP | 2WAY MISSILE | TAIL BEAM ↓↑ BEAM |
UP DOUBLE | - | RIPPLE LASER | MULTIPLE | ? |
| - | 2WAY HAWK | DOWN DOUBLE | UP LASER | FIRE BLASTER | - | - | ||
| GUIDED MISSILE | - | - | DOWN LASER | VECTOR LASER |
追加武装の取得順序はレーザー#2→レーザー#3→アップレーザー→ダウンレーザー→ダウンダブル→ホークミサイル系→ガイデッドミサイルで、場所に関係なくゲージの後にある武装から補完されていく。
全10面編成。ステージ1~4は順番に進行。5~9も同様に進行するが、それまでのアイテム取得状況により5以降のどこかのステージへ戻って再度攻略することがある。キーアイテムをすべて習得するとステージ10へ移動。
人工太陽群のステージ。ドラゴンは出てこないが、火の鳥のザコやプロミネンスからの火炎弾から多くのカプセルを回収できる。
ボスはギーザ・バトラー。パターンなどまんまAC版グラIIのフェニックス。
巨大植物がうごめくステージ。空中戦パートがない。自爆して多量の弾を撒き散らす敵や、オプションを消滅させる攻撃をするラフレシアなど、始末に手こずると面倒な敵が多い。
ボスはハンス・ノーティー。触手から撃つ弾は地形に着弾すると障害物に変わるので面倒だがタイプ2ならミサイルで破壊できる。一方、タイプ3と4ではファイアーブラスターを早速装備して挑むと攻撃が届かずめちゃくちゃ苦戦する。いきなりタイプによって難易度が変わるボスである。
きわめて強い重力があるステージ。全体にわたり、地面に自機が押し寄せられる。特に前半は重力波の中で自機をコントロールして狭まった地形を突破しなければならず、そこを砲台やダッカーやジャンパーが妨害してくるため、短いながら序盤の難ステージとなっている。
ボスは出現しないが、最後に多量のブラックホール群が行く手を阻む。囚われてしまうとステージの最初からやりなおしなので注意。
折角苦労して突破したブラックホールを利用して過去へワープをし、その中で過去の時間軸と接触、歴代ボスと戦うというステージ。いわゆるボスラッシュ。ザブはカプセルを出すものと出さないものがいる。
1体目は弁当箱みたいなテトラン。触手を回転させての突進だけだが、回転方向を変えてくる。
2体目はアバドン艦。グラ2より攻撃が緩慢で弱体化されたが、それでも誘導をしくじるとところてんレーザーに押しつぶされてしまうので注意。
3体目はミスフィッツ艦。こちらは原作の強さがそのままで、4体の中ではもっとも手強いかもしれない。
最後にビッグコアを倒して、次のステージへ。
おなじみモアイステージ。BGMがモアイ面らしからぬ賑やかさで、出てくるモアイもテクニカルにメイクアップされていたり、振り向きながら正面向いてキメ顔を振りまいたりとサービス精神旺盛。しかし中にはベクトルレーザーを撃って殺す気満々のモアイもいる。
ボスはアーマード・セイント。巨大モアイが中モアイ、さらに小モアイを出して攻撃してくる。トトロみたい。なんとファイアーブラスターが通用しないので装備している場合は超要注意である。
針状の発光体が乱れ飛び、地面は剣山でびっしりの、名前通り地獄のようなステージ。敵はあまり出てこないが、縦横から飛んでくる針がものすごい物量。おまけにカプセルの回収も難しく、一度ミスすると復活がめちゃくちゃ難しい。中盤の最難ステージである。
ボスはレイナード・スキナード。めちゃくちゃ弱い。
砂漠のステージで。さまざまな岩が形成する複雑な地形には多くの砲台が配備され、せり上がってくる巨岩や砂嵐、流砂が行く手を阻むなど、正攻法で難しいステージとなっている。
3体のサンドワームが画面いっぱいに飛び出してくるという、ハードの限界に挑戦するかのような大迫力の攻撃を仕掛けるトライアンフ・キックスがこの面のボス。
生物面。細胞壁の中にアメーバがうごめいたり、、赤血球のような弾が多量に飛び交う箇所など、パートによって様々なギミックが仕掛けられる。
ボスはキラー・ドワーフス。弾をばらまき腕を一気に伸ばして攻撃するなど、本作屈指のアグレッシブな動作をする。
敵軍の工場を攻略する。いわば要塞面に相当するステージだがまだ最終面ではない。敵の総攻撃に気を取られて、シャッターを突破できず詰み、などという事態に陥らないよう注意。
ボスはクラブ・ウォーロック。なんとあの蟹の動きをMSXで再現してしまうというとんでもない傑作ボスである。
すべてのキーアイテムを揃えることで道が開ける最終ステージ。最後のキーアイテムが隠されているが、隠し場所を見つけ出すのは難関であるため、エクストラセンサーが本領を発揮する。後半の分岐点は、ゲーム開始時点での乱数によって正解ルートが変わる。
ボスはクイーンズ・ライチA/B。前哨戦のAを突破し、本戦となるBを倒すと、黒幕であるゴーファー様とご対面。そして…
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最終更新:2025/12/07(日) 17:00
最終更新:2025/12/07(日) 16:00
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