ゴールデンシックスティまたはゴールデンシックスティー(中:金鎗六十、英:Golden Sixty)とは、2015年オーストラリア生まれ、香港調教の競走馬である。タマの無いゴルシとか言うな。
主な勝ち鞍(GIのみ)
2020年:香港マイル
2021年:香港スチュワーズカップ、香港ゴールドカップ、チャンピオンズマイル、香港マイル
2022年:チャンピオンズマイル
2023年:香港スチュワーズカップ、香港ゴールドカップ、チャンピオンズマイル、香港マイル
2015年10月14日誕生。父メダグリアドーロはトラヴァーズステークスなど米GIを3勝している。
産駒はアメリカではもちろん、オーストラリアでもゴールデンスリッパー勝ち馬を輩出するなど人気がある種牡馬である。血統の詳細は下記も参照。
香港の馬主がセールにおいて30万豪ドルで落札。香港恒例の去勢を済ませた後、3歳後半(南半球産なので8月で加齢)となる2019年3月に香港でデビューする。
鞍上にヴィンセント・ホー(以降、全レースで同騎手が騎乗)を据えて快勝し、続くハンデ2戦も勝利。3歳シーズンの最後は10着と敗れるも、翌シーズンから本格的に頭角を現すこととなる。
4歳に入ってハンデ戦を3連勝、更に年明けにチャイニーズクラブカップ(GIII・1400m)を勝利すると香港のクラシック三冠レースに参戦。
香港のクラシックはマイルから距離が200mずつ増加するようになっており、求められる距離適性の差が小さい。なお、3レースとも香港調教馬限定のため、全てリステッドの扱いである。
初戦の香港クラシックマイル(L・1600m)、香港クラシックカップ(L・1800m)を勝利すると香港クラシック三冠の座をかけ香港ダービー(L・2000m)に出走。道中後方のゴールデンシックスティは最後の直線で馬群から早めに抜け出して突き放した最低人気のプラヤデルプエンテを追う形となるも、ゴール前で捉えて1着。ラッパードラゴン以来2頭目となる香港クラシック三冠馬となった。
その後はチャンピオンズマイルに出走するプランもあったが、一足先に切り上げて翌シーズンに備えることとなった。
5歳シーズンはゴールデンシックスティとビューティージェネレーション(中:美麗傳承)の新旧対決で始まった。
少し前まで香港のマイル界はビューティージェネレーションが香港マイル・チャンピオンズマイルをそれぞれ2年連続制覇、重賞を10連勝するなど絶大な存在感を放ってきた。しかし、前シーズンの初戦を勝った後に香港マイルの前哨戦で3着を繰り返し、本番の香港マイルでは日本のアドマイヤマーズに敗北した。一応、年明けにGIは勝利しているものの、同じく3連覇がかかったチャンピオンズマイルではサザンレジェンド(中:川河尊駒)に敗れている。
初戦のセレブレイションカップ(GIII・1400m)はビューティージェネレーションが3連覇していたレースだが、そんなのお構いなしとゴールデンシックスティが勝利。第2ラウンドのシャティントロフィー(GII・1600m)もビューティージェネレーションが6着に沈む中ゴールデンシックスティは直線で先頭に立ったまま抜かれず勝利。ついでにビューティージェネレーション不在のジョッキークラブマイル(GII・1600m)も勝利。
ここまで9連勝と世代はおろか香港を代表するマイラーに成長していた。
そして遂に香港マイル(GI・1600m)。ビューティージェネレーションとの新旧対決も最終ラウンドに突入した。メンバーはサザンレジェンドなどお馴染みのマイル戦線……に加え、前年覇者・アドマイヤマーズが参戦。
レースは先行のアドマイヤマーズ、ビューティージェネレーションとは対照的にいつもの後方から始まり、直線で追い抜くと他馬の追撃を許さず優勝。初のGI勝利に加え10連勝を果たした。
5着のビューティージェネレーション(と3着のアドマイヤマーズ)はこのレースで引退、世代交代のみならず世界にその名を轟かせる一戦となった。
しかし、ゴールデンシックスティの躍進はまだ終わらない。
翌年、香港三冠初戦となるスチュワーズカップ(GI・1600m)を勝利すると2冠目となる香港ゴールドカップ(GI・2000m)に出走。そう、香港ダービー以来の2000mである。
距離の不安もあったが、フローレ(中:添滿意)との叩き合いを僅かに制した。
外国馬不在のチャンピオンズマイル(GI・1600m)もモアザンディスにアタマ差まで詰め寄られたがキッチリ残し文句なしの勝利。
次走は香港三冠最終戦の香港チャンピオンズ&チャターカップ(GI・2400m)……と思われていたが、香港ゴールドCでギリギリだった本馬に2400mは長すぎということで回避となった。
ともあれ、ここまで14連勝。年度代表馬にあたる香港馬王(と最優秀マイラー、最優秀中長距離)に選出された。
6歳初戦ジョッキークラブマイルはスローペースの中後方からのレースであったが、直線で鋭い切れ味を見た結果1馬身近く差を付けて勝利。連勝を15に伸ばした。
次走の香港マイル(GI・1600m)は香港勢と日本勢の対決になった。日本馬からは前走マイルCSでグランアレグリアに続く4着、6着となったインディチャンプとサリオスに加え、今年の安田記念勝ち馬ダノンキングリー、ドバイターフ2着のヴァンドギャルドが出走した。
逃げ馬不在の中、サリオスが牽引する展開となりゴールデンシックスティは後方からのスタートであった。最後の直線でサリオスが逃げ粘る中、ゴールデンシックスティが馬群の間から突き抜けるように進み、先頭に立つと後続を寄せ付けることなくゴール。2着にチャンピオンズマイルでも戦ったモアザンディスが入り、3着に先頭を走ったサリオスが粘り込んだ。
こうして同馬は香港マイルを連覇、更に連勝を16に伸ばし、香港競馬伝説のスプリンター・サイレントウィットネスの持つ連勝記録「17」まであと一歩となった。
22年初戦は前年制覇したスチュワーズカップ(GI・1600m)。7頭中5頭が香港マイル組、残り2頭のうち1頭が年始のGIII勝ちとやはりいつものメンツ。いつも通り後方から差し切って……と思いきや、先に先頭に立っていたワイククに届かず2着。連勝は16でストップとなった。
続けて2月20日の香港ゴールドカップ(GI・2000m)に出走。1年ぶりの距離ながらも単勝1.4倍の圧倒的人気に推された。しかし最後方から伸びたものの4馬身半差で完勝したロシアンエンペラーはおろか最低人気を覆して2着に激走したサヴィナインにも届かず、サヴィナインから更に1馬身1/4差を付けられた3着に終わった。
かつての王者も衰えたかと一瞬は思わせたが、4月3日のチェアマンズトロフィー(GII・1600m)ではこれまでとは打って変わって先行してロシアンエンペラーを完封し勝利、続く4月24日のチャンピオンズマイル(GI・1600m)も香港クラシックカップを勝った4歳の強豪カリフォルニアスパングルを先団から直線あっさり捉えて2馬身差で完勝した。同レース連覇でGI6勝目を記録するとともに、この勝利をもって香港競馬における最多獲得賞金記録を塗り替えた。
ゴールデンシックスティの次走は日本の安田記念を予定していたが、チャンピオンズマイル勝利後に熱中症の症状が出たため回避の見込みとなった。そのままシーズン終了となり、2シーズン連続での香港馬王(およびチャンピオンマイラー、最高人気馬)を受賞した。
初戦は11月20日のジョッキークラブマイル(GII・1600m)。このレースには前述のチャンピオンズマイル2着だったカリフォルニアスパングルも参戦。
先頭を走るカリフォルニアスパングルを直線で捉えるとクビ差1着。
次走は12月11日の香港マイル(GI・1600m)。このレースにはカリフォルニアスパングルやワイククといったいつもの面々に加え、日本からシュネルマイスター、ダノンスコーピオンが参戦(サリオスは直前で回避)。
スタートして間もなくカリフォルニアスパングルが先頭に立ち、ゴールデンシックスティは中団。途中別の馬が先頭に立つも、残り300mでカリフォルニアスパングルが再び先頭に。ゴールデンシックスティは同馬を追いかけるも、捉え切ることが出来ずクビ差の2着。世代交代の兆候が見えたような1戦となった。
年が明けての初戦は1月29日の香港スチュワーズカップ(GI・1600m)となった。カリフォルニアスパングルやワイククに加えて初対戦となる前年香港カップ優勝馬ロマンチックウォリアーが相手となり、本馬・ロマンチックウォリアー・カリフォルニアスパングルの3強対決と目された。
カリフォルニアスパングルが今回も逃げ、ゴールデンシックスティは2番手につけるロマンチックウォリアーの直後の3番手でレースを進める展開となった。早々に3強が前に固まる展開となった中、ゴールデンシックスティは直線で伸びを見せて逃げるカリフォルニアスパングルを捉え優勝。同馬との対戦成績を4戦3勝とし、初顔合わせのロマンチックウォリアーにも勝利を収めた。
続けて2月26日、2年ぶりとなる香港ゴールドカップ(GI・2000m)に出走。こちらは距離の面でロマンチックウォリアーが有利と思われ2番人気となる。しかし、ここでも直線で伸びを見せてゴール直前でロマンチックウォリアーを捉え優勝。GI8勝目となった。
3連覇が懸かるチャンピオンズマイル(GI・1600m)では先頭を走るカリフォルニアスパングルを直線で抜くと、そのまま他馬を寄せ付けずゴール。3連覇・GI9勝目を達成した。
しかし、それ以上に驚くべき点がある。この時点でゴールデンシックスティの総獲得賞金は1億4793万600香港ドル(約25億7000万円)であり、オーストラリアのウィンクスを越え、獲得賞金世界一の座を手にした。
7歳シーズンの締めには来日、前年回避した安田記念への挑戦を予定……するかと思われたが、予備登録にゴールデンシックスティの文字は無し。翌月の香港チャンピオンズ&チャターカップ(GI・2400m)で香港三冠に挑戦するかと思われたが、陣営より回復に時間が掛かるとのことで休養。来シーズンに備えることが発表された。
なお、香港競馬史で初となる3シーズン連続での香港馬王(およびチャンピオンマイラー)に選出された。
5~7歳シーズンとは異なり、バリアトライアルを挟んだうえで香港マイル(GI・1600m)に直行することが発表された。
バリアトライアルという日本の競馬では聞きなれないワードが登場したが、いわゆる「実戦形式の調教」である。日本では出走前の馬を追い切りで仕上げるのが普通だが、香港では実際に勝負服を着た模擬戦が毎週火曜・金曜に開催される。14日のバリアトライアルではAW1200mを1分10秒57で先頭ゴールしている。
そして香港マイル。昨年同レースを勝利したカリフォルニアスパングルの他、日本馬からは今年のマイルCSを出走したナミュール、セリフォス、ソウルフラッシュと府中牝馬S勝ち馬のディヴィーナが出走。欧州勢2頭はG2G3の勝ち鞍こそあるもののG1未勝利。
レースは欧州馬トリバトリストが先頭に立ち、ゴールデンシックスティは中団で構える形となった。最後の直線で上がり勝負となるが、残り300mの時点でゴールデンシックスティは悠々と先頭に立ち後続の追撃を許さないままゴール。2着は香港クラシック二冠馬ながら日本では11番人気だったヴォイッジバブル、3着はナミュールとなった。
このレースに勝利したことで総獲得金賞金は1億6585万600香港ドル(約29億1000万円)となり、未踏の30億ホースまで僅か9000万円に迫った。
ちなみにゴールデンシックスティについて、陣営は香港スチュワーズCとチャンピオンズマイルの後に引退すること、引退後は日本で繋養することを明言した。
その後、スチュワーズCは馬体の故障により回避したため、チャンピオンズマイルが引退レースとなる。
Medaglia d'Oro 1999 黒鹿毛 |
El Prado 1989 芦毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Lady Capulet | Sir Ivor | ||
Cap and Bells | |||
Cappucino Bay 1989 鹿毛 |
Bailjumper | Damascus | |
Court Circuit | |||
Dubbed In | Silent Screen | ||
Society Singer | |||
Gaudeamus 2004 鹿毛 FNo.22-b |
Distorted Humor 1993 栗毛 |
*フォーティナイナー | Mr. Prospector |
File | |||
Danzig's Beauty | Danzig | ||
Sweetest Shant | |||
Leo's Lucky Lady 1987 鹿毛 |
Seattle Slew | Bold Reasoning | |
My Charmer | |||
Konafa | Damascus | ||
Royal Statute | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Damascus 4×4(12.50%) Northern Dancer 4×5×5(12.50%)
掲示板
190 ななしのよっしん
2024/01/10(水) 23:14:34 ID: OH1w7rz7aL
>>187
円安のせいもあるけど3位以内で25億、1位で30億円稼がないと無理
191 ななしのよっしん
2024/01/11(木) 16:49:51 ID: E2VcDhPU3H
すげー今更だけど母系の古臭さすごいな。シアトルスルーやダマスカスがまだこんな浅いところにいるんか。
192 ななしのよっしん
2024/02/29(木) 02:10:52 ID: qUGD4Ov8f+
>>190 単純に出れるG1番組の数がちゃうからなぁ… イクイノックスみたいにデカいレースで年間2つ3つとって4歳5歳で引退 みたいな日本馬ローテじゃ馬産とか円安以前の話
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最終更新:2024/04/25(木) 16:00
最終更新:2024/04/25(木) 16:00
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