サイバーパンク2077とは (サイバーパンクニーゼロナナナナとは) [単語記事]

サイバーパンク2077とは、CD PROJEKT RED 開発のオープンワールド・アクションアドベンチャー RPGである。日本では家庭用ゲーム機版はスパイク・チュンソフトから、その他はCD PROJEKT REDからそれぞれ発売が行われている。

ニコニコ動画で用いられているタグは、「サイバーパンク2077」「cyberpunk2077」「Cyberpunk 2077」。

概要

ゲーム情報

ジャンル	オープンワールド・アクションアドベンチャー RPG
開発元	CD PROJEKT RED
販売元	CD PROJEKT RED スパイク・チュンソフト
機種	PlayStation 4 / PlayStation 5 Xbox One / Xbox Series X\|S Windows
発売日配信日	PS4 / XB1 / Win：2020年 12月10日 PS5 / XBX\|S：2022年 2月15日
価格（税別）	7,980円
対象年齢	CERO：Z（18才以上のみ対象）
その他	--
ゲームソフトテンプレート

ウィッチャー（The Witcher）シリーズで知られるCD PROJEKT RED 開発のゲーム。

本作の魅力は、そのサイバーパンクな世界観。TRPG「サイバーパンク2.0.2.0.」を原作としており、広大な未来都市"ナイトシティ"を縦横無尽に駆け回ることができる。実権を握る暗黒メガコーポ、謎に満ちたフィクサーや落ちぶれたセレブ、危険なAIなど、利用できるものは全て利用し、ナイトシティの頂点に立つのが目的。多種多様な武器やカスタマイズ要素が用意されており、伝説のサイバーパンクを目指すべく、立ちふさがる警察やギャング、同業者を排除していく。

2012年にタイトルが発表されて以降、しばらく音沙汰がなかったが、2018年に公式トレーラーが公開され、大きな話題となる。その後、E3 2019にて、2020年 4月16日に全世界で同時発売すると発表された。また、新たなキーキャラクター「ジョニー・シルバーハンド」が発表され、「ジョン・ウィック」などで知られるハリウッド俳優のキアヌ・リーブスが演じることが判明した。

その後、今作の完成度をより高めるために、発売日が3度延期されている。最終的に2020年 12月10日に発売された ^[1]^[2]。しかしバグ等が目立ったため、返金対応やプレイステーションストアでの発売中止等の対応を行った。

2023年 9月25日には、大型 DLC「PHANTOM LIBERTY（仮初めの自由）」の配信が開始され、それに伴い本編とDLCをセットにしたアルティメットエディションが2024年 2月15日に発売予定となっている。

冒険の舞台"ナイトシティ"

サイバーパンク2077の舞台となるナイトシティは、北アメリカ大陸の旧コロナドに位置する巨大都市である。高度に発達したサイバー技術と、それによって身体の大半を機械（サイバーウェア）に換装した人々、崩壊したアメリカ政府にかわり都市を支配する多国籍企業、抗争と犯罪に明け暮れるギャング組織、明日の命の保証すらない市民たち、無秩序に林立する超高層ビル群とその間を縫うように飛ぶエアカー、日本語と英語混じりのネオンサインとゴミが繁茂するスラム街。こういった要素が複雑に絡み合い、混沌の様相を呈している。

原作である「サイバーパンク2.0.2.0.」は2020年のナイトシティを舞台としていたのに対し、本作はそこから時代を進めて2077年を舞台としている。

ナイトシティの地理

ナイトシティは6つの地区と郊外の計7エリアにわかれており、それぞれ景観や住人の様子、根城としているギャング、危険性などといった特色が異なる。各エリアはすべてシームレスに繋がっており、移動に伴う画面切り替えや読み込み待機などは発生しない。

ナイトシティ内の移動は徒歩のほか、車やバイクを入手して利用することも可能。バスや地下鉄出といった公共交通機関を利用することはできないが、ゲーム上、それら施設はファストトラベル地点として機能する。

ワトソン地区: ナイトシティ北部に位置するエリア。工業地帯の「ノースサイド」、港湾地帯の「アラサカ・ウォーターフロント」、各種マーケットと民宿が立ち並ぶ「カブキ」、低所得者向けの生活地域「リトルチャイナ」という4つに区分される。ストーリー序盤の舞台となっており、比較的、他地区よりも危険性は低い。主人公"V"の自宅はリトルチャイナに立地している。根城とする主なギャングはメイルストロームだが、隣接するウエストブルックからタイガークロウズが進出してきており対立している。
ウエストブルック地区: ナイトシティ北東部に位置するエリア。繁華街である「ジャパンタウン」、丘上の高級住宅地「ノース・オークス」、中小企業のオフィスが立ち並ぶ「チャーター・ヒル」の3つに区分される。ストーリー展開上はワトソン地区の次に足を踏み入れることとなる。ジャパンタウンはギャングのタイガークロウズが取り仕切っており、危険性が高い。他にもモックスというギャング集団が根城としているが、こちらは市民に手を出すことはない。また、ノースオークスは各邸私設のガードマンたちが、チャーターヒルは企業の雇ったセキュリティガードたちが守っているため、比較的安全である。
サントドミンゴ地区: ナイトシティ南東部に位置するエリア。中層階級向けの住宅地「アロヨ」、貧民街である「ランチョ・コロナド」のふたつに区分される。根城とするギャングはシックス・ストリート。全体的に治安が良いとは言えず危険性が高い。
パシフィカ地区: ナイトシティ南西部に位置するエリア。かつては海岸沿いのリゾート地として開発が行われていたが、途中で中止され、いまは未完成の建物群が廃墟となって潮風に晒されている。ショッピングモールや競技場の跡地「コーストビュー」、高層ホテルの跡地「西ウィンド・エステート」などに区分されるこれら地域では、アニマルズやヴードゥー・ボーイズといったギャングたちが日々抗争を繰り広げている。
ヘイウッド地区: ナイトシティ中心部に位置するエリア。海沿いのショッピング街「ウェルスプリングス」、低～中所得者向け生活地域「グレン」「ビスタ・デル・レイ」の3つに区分される。ストーリー後半で訪れるエリアであり、危険性は極めて高い。根城とするギャングはヴァレンティーノズ。
シティ・センター地区: ナイトシティ中心部に位置するエリア。アラサカやミリテクといった巨大企業の超高層ビルが林立するオフィス街。各企業の私設兵が警護を行っており、ここを拠点とするギャングたちは存在しない。ストーリー後半～終盤で訪れることとなる。
バッドランズ: ナイトシティをぐるりと取り囲むように存在する郊外エリアの総称。一面の荒野であり、ノーマッドと呼ばれるアウトロー集団が移動しながらキャンプで生活している。ノーマッドからドロップアウトした者たちが集まってラフェン・シヴというギャングを形成しており、各地で悪事を働く。主にストーリー中盤～終盤という長い期間にかけて冒険の舞台となる。
ドッグタウン
　DLC「仮初めの自由」で追加されたエリア。広義ではパシフィカ地区の一部だが、カート・ハンセン大佐率いる私兵集団「バーゲスト」によって地域全体が独立自治区となっている。この為、政府や企業はもちろんNC PDも手を出せず、バーゲストが事実上の警察組織として治安維持を行っている。

ナイトシティの職業

傭兵: 主人公"V"が就いている職業。後述のフィクサーから斡旋された仕事を遂行し日銭を稼いでいる。特定のフィクサーに定着している者もいる一方、フリーランスでフィクサーを介さず直接クライアントと仕事をする者も存在する。"V"はフィクサーからの斡旋だけでなく、直接クライアントからも仕事を引き受けるハイブリッドなタイプである。
フィクサー: 傭兵に仕事を斡旋する仲介屋。クライアントは企業・ギャング・市民と相手を問わず、また仕事の内容も、警護や移送といったクリーンなものから、暗殺や強奪といったダーティなものまで清濁関わらず取り扱う。その性質上、ナイトシティ各所に強固なコネクションを持っており、フィクサーと良好な信頼関係を構築することが傭兵たちの生命線である。主人公の"V"も、フィクサーから仕事を請け負い遂行することがゲーム上の大きな流れとなる。
リパードク: 医師であるとともに技師でもある人々。サイバーウェアと呼ばれる機械を人間の身体にインプラントする技術を持つ。ゲームにおいては、プレイヤーの身体に各種サイバーウェアを換装してくれるありがたい存在。ナイトシティの各地に個人でクリニックを構えている。
NC PD: ナイトシティ警察。日々危険な任務の中、腐敗や諦観の雰囲気に包まれているが、正義のために戦い続ける真面目な警官もまだ存在する。ゲームにおいては、ナイトシティ全域を常にパトロールしており、ギャング集団など犯罪を行った者を発見次第、銃撃戦に突入する。一般市民に手をかけたプレイヤーに対しても同様に銃撃を行ってくるため注意が必要。
マックス・タック: NC PD秘蔵の戦闘部隊。一般装備の警察官では対応できないサイバーサイコ等の案件に武力介入し制圧する。その出動は対象者の死を意味する。その性質上、戦闘能力が高いと評価された傭兵などにスカウトをかけることもある模様。
トラウマ・チーム: 保険医療を生業とする武装救急チーム。臓器提供等の条件と法外な契約金を持って契約し、契約者が負傷した場合チップを通して通報され、規定時間内にどんな戦場にでも助けに来てくれる。
ノーマッド: かつての国家アメリカが崩壊した際、住み家をなくした放浪の民をルーツに持つ集団。"クラン"と呼ばれるファミリーを形成し、バッドランズを転々とする。最大の勢力を持つクランはアルデカルドス。
ナイトシティ市民: 上記を除いた、ナイトシティの一般的な住人。犯罪が常態化するシティにおいて、明日の命の保証すらない人々。ゲーム上では、プレイヤーの行く先々でギャングの犯罪被害にあっていたり、死体が路地裏に転がっていたりする。PlayStation 5版 / Xbox Series X版 / Xbox Seies S版 / WIndows版では、市民のタイプごとに、犯罪に巻き込まれた場合の挙動が異なるようプログラムされている（高いマシンパワーを要するため、PlayS taion 4版 / Xbox One版ではこの挙動はオミットされている）。

ギャング

ナイトシティで様々な悪事を働く犯罪者集団であり、プレイヤーの前に立ちはだかる障害。

複数の組織が存在しており、それぞれ根城とするエリアが異なる。その経歴上、所属するメンバーはいずれも賞金首であり、生死を問わず無力化することでNC PDから賞金が支払われる（ゲーム的な扱いとしては、フィールド上でプレイヤーに襲い掛かるモンスターに例えて差し支えない）。シティを常に跳梁跋扈しており、その姿を見かけた場合は、プレイヤーは速やかに無力化に取り掛かることが推奨される。

以下、各ギャング組織の解説。

メイルストローム: ワトソン地区を根城とするギャング。違法で強力なサイバーウェアを露出させたおどろおどろしいスタイルをしており、子供すら手に掛ける残虐で危険なヤツら。最近クーデターが発生しリーダーが代替わりした。
モックス: 性産業に従事する娼婦や不良、アナーキスト等が自衛のために結成したグループ。女性の構成員が圧倒的に多い。拠点は伝説的なストリップクラブオーナー、故リジーが経営していたワトソン地区の「リジーズバー」。
タイガークロウズ: タトゥーを入れカタナで戦うヤクザギャング。ウエストブルックのジャパンタウン付近を"シマ"にしている。漢字表記は「虎釣衆」。娯楽を"シノギ"に変えることに長ける。
シックス・ストリート: 警察の情けなさに辟易した者達の手によって作られた自警組織がギャング化したもの。かつての正義はもはやなくただのいちギャング組織となっている。サントドミンゴ地区を根城として軍拡に腐心する一方、隣接するヘイウッド地区への進出を画策しており、ヴァレンティーノズと対立している。
アニマルズ: 銃やサイバーウェアを重視する風潮に逆らい、己の肉体のみを鍛えるギャング達。ステロイドやサプリメント、徹底的な筋トレで得た筋肉を恐喝や暴力に活かしている。パシフィカ地区を拠点とし、ヴードゥー・ボーイズと対立する。
ヴードゥー・ボーイズ: パシフィカ地区で活動する謎に満ちたギャング。それもそのはず彼らの主な活動地域はネットの海。優秀なネットランナーが集うこのギャングはネットでもリアルでも危険性は変わらない。
ヴァレンティーノズ: サンタ・ムエルテの教えと兄弟愛・家族愛を重視するラテン系ギャング。ドラッグレースやストリートパーティ等を生業とする。ヘイウッド地区を拠点としており、同地区を狙うシックス・ストリートと日々抗争を繰り広げる。
ラフェン・シヴ: バッドランズ全域に点在するはぐれノーマッドたちの総称。掟を破ったり、犯罪行為を行うなどしてノーマッドから追放された者たちがそう呼ばれる。その出自ゆえにノーマッドを憎悪しており、たびたび対立している。
スカベンジャー: 強盗を生業とする危険な奴ら。市民を襲ってインプラントを摘出し、闇のマーケットに売り捌く非道集団。特定の地域を根城にはしておらず、ナイトシティ全域において広くその姿が確認されている。
バーゲスト DLC「仮初めの自由」で追加されたギャング組織。元はカート・ハンセン大佐が率いていた新合衆国軍の特殊部隊だったが、新合衆国政府から見捨てられた事でギャング化した。単なるギャング集団でなはく、ドッグタウンではNC PDに代わる治安組織としての役割を持っている。

企業

本作における企業はすべからく暗部を抱えており、その痕跡を抹消するためには武力介入も辞さない。当項では、規模が大きな企業について解説する。

アラサカ: 世界最大の多国籍企業。創業者にして現CEOはサブロウ・アラサカ（御年158歳）。兵器製造・人員派遣の最大手であり、世界中の軍事衝突に関わっている。「Relic」なる不老不死を可能にするチップを開発し話題を集めている。
ミリテク: 兵器製造・人員派遣を行うP MC 企業。新合衆国連邦政府と提携しておりズブズブな関係。かつてはアラサカと企業戦争をおこなっていた過去を持つ。
バイオテクニカ: 食料品やバイオ燃料の製造を行うバイオ科学企業。作中に登場する食糧品の大半や、乗用車の燃料はバイオテクニカの製品である。
カン・タオ: 中華系の兵器製造企業。銃器類のシェアは、アラスカやミリテクに次ぐ規模である。製品の大半がスマート系武器となっている。

ゲームプレイ

プラットフォーム別パフォーマンス概要

項目	PS4 XB1	XBS	PS5 XBX	Win
フレームレート	15fps	30fps	60fps	60fps
解像度	1080p	1440p	4K2K	1080p～4K2K^[3]
レイトレーシング	非対応	非対応	オプションで対応^[4]	対応
市民の通行量	少ない	多い	多い	多い
市民の高度な挙動^[5]	非対応	対応	対応	対応
ハプティクス	振動機能	振動機能	振動機能^[6] アダプティブトリガー対応^[7]	振動機能^[8]

本作はプラットフォームに要求される要件が高く、PlayStation 4版 / Xbox One版では大きなパフォーマンス低下が発生する。パッチリリースにより逐次最適化は図られてはいるものの、開発元のCD PROJEKT REDは前述したプラットフォームでのプレイを非推奨としている。

Windows版システム要件

項目	レイトレーシング：OFF
項目	最小	推奨	高	ウルトラ
OS	64bit Windows 10	64bit Windows 10	64bit Windows 10	64bit Windows 10
CPU	Intel Core i5-3570K AMD FX-8310	Intel Core i7-4790 AMD Ryzen 3 3200G	Intel Core i7-4790 AMD Ryzen 3 3200G	Intel Core i7-4790 AMD Ryzen 5 3600
メモリ	8GB	12GB	12GB	16GB
グラフィック	GTX 970 Radeon RX 470	GTX 1060 6GB GTX 1660 Super Radeon RX 590	RTX 2060 Radeon RX 5700 XT	RTX 2080S RTX 3070 Radeon RX 6800 XT
VR AM	3GB	6GB	6GB	8GB
ストレージ	70GB HDD	70GB SSD	70GB SSD	70GB SSD

項目	レイトレーシング：ON
項目	最小	高	ウルトラ
OS	64bit Windows 10	64bit Windows 10	64bit Windows 10
CPU	Intel Core i7-4790 AMD Ryzen 3 3200G	Intel Core i7-6700 AMD Ryzen 5 3600	Intel Core i7-6700 AMD Ryzen 5 3600
メモリ	16GB	16GB	16GB
グラフィック	RTX 2060	RTX 3070	RTX 3080
VR AM	6GB	8GB	10GB
ストレージ	70GB SSD	70GB SSD	70GB SSD