サウジカップ単語

サウジカップ

2.6千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

沙サウジカップ(Saudi Cup)とは、サウジアラビア王国キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われる競馬レースである。際格付けはG1

一着賞1000万USドル(約13億円)。堂々の世界最高額を誇るレースである。

概要

2020年サウジアラビアジョッキークラブによって創設。当日は「サウジカップデー」として、他にも7つのアンダーカード競走が施行されている(うち際競走は5つ、残りは純アラブ系と調教限定競走)。

メインレースの総賞(1~10着)は2000(約26億円)、7つのアンダーカードも含めた総賞2750万(約37億円)。これに加えて前日には騎手招待競走やインターナショナルH(パート以外の競走馬によるハンデ戦)も開催されるが、これらの資は全てサウジ王族(とスポンサー)持ちであり、オイルマネーの恐ろしさが実感できる。
この膨大な賞によって世界各地から有が集い、新設レースとしては一際高いレーティングを獲得。2021年よりサウジアラビア(とバーレーン)がIFHAによりパート認定され、2022年以降はサウジカップにG1、5つの競走G3の格付けが認められた。

サウジアラビアは厳格なイスラム国なので、内の馬券発売はい。更に、サウジ内では外国人であろうと騎手調教師・その他競馬関係者の飲は禁止である。女性騎手の参加は可だが、肌の過度な露出は控えるようお達しが出ている。


レースの施行条件はダート1800mであるが、キングアブドゥルアジーズ競馬場ダートはウッドチップが含まれており、日本の砂で構成されたダートはもとより、アメリカ土で構成されたダートコース、それをそのまま移植したドバイダートコースとも異なる特徴を持つ。ゆえに日本アメリカダートのみならず、欧州の芝までもが参戦している。

なお、チャンピオンズカップ()とペガサスワールドカップ()勝ちには本レースへの優先出走権が与えられる。

日本にとっては香港・ドバイに次ぐ遠征先として定着しつつあり、2022年には出走可アンダーカードがすべて制覇された。最後に残ったサウジカップは翌2023年パンサラッサが制し、賞1,000万ドルサウジドリームを手にしている。なお、23年度は他の日本も3・4・5着入賞、7位入線の大健闘で、結果的に日本勢はサウジカップデーの総賞の57%を獲得した。

サウジカップデーに行われる競走

競走名 距離 条件 総額
1R ジョッキークラブローカルハンデキャップ
The Jockey Club Local Handicap
- ダート
1800m
サウジアラビア調教のみ
4歳上
1,000,000ドル
2R ハイアラビアクラシック
Obaiya Arabian Classic
G1PA[1] ダート
2000m
純血アラブのみ
4歳上
2,000,000ドル
3R ネオムターフカップ
The Neom Turf Cup
G3 2100m 4歳上 1,500,000ドル
4R 1351ターフスプリント
1351 Turf Sprint
G3 1351m 4歳上 1,500,000ドル
5R レッドシーターフハンデキャップ
The RedSea Turf Handicap
G3 3000m 4歳上 2,500,000ドル
6R サウジダービー
The Saudi Derby
G3 ダート
1600m
3歳 1,500,000ドル
7R リヤドダートスプリント
Riyadh Dirt Sprint
G3 ダート
1200m
3歳上 1,500,000ドル
8R サウジカップ
The Saudi Cup
G1 ダート
1800m
4歳上 20,000,000ドル

サウジカップの賞金・負担重量

歴代優勝馬

※注:第1回のマキシマムセキュリティアメリカレースでのドーピング騒動により、2022年12月14日の時点においても暫定優勝の扱いである。

回数
(施行年)
優勝(国旗調教)
日本語読み
騎手  優勝の備考・受賞歴
第1回exit_nicovideo
(2020年)
米Maximum Security
マキシマムセキュリティ
4 L.サエス G1 4勝
'20年エクリプス賞(3歳)
第2回exit_nicovideo
(2021年)
英Mishriff
ミシュリフ
5 D.イーガン ジョッケクルブ賞含めGI3勝
第3回
(2022年)
沙Emblem Road
エンブレムロード
5 W.ラモス キングファイサルC(沙GI)優勝
第4回
(2023年)
日Panthalassa
パンサラッサ
6 吉田豊 '22年ドバイターフ優勝

日本調教馬の成績(1着以外)

回数
(施行年)
日日本からの出走 結果
第1回
(2020年)
ゴールドドリーム 6着
クリソベリル  7着
第2回
(2021年)
チュウワウィザード 9着
第3回
2022年)
マルシュロレーヌ 6着
テーオーケインズ 8着
第4回
(2023年)
カフェファラオ 3着
ジオグリフ 4着
クラウンプライド 5着
ジュンライトボルト 7着
ヴァンドギャルド 11着

アンダーカードにおける日本の優勝馬

レース 騎手
ネオムターフカップ 2022年 オーソリティ C.ルメール
1351ターフスプリント 2022年 ソングライン C.ルメール
2023年 バスラットレオン 坂井瑠星
レッドシーターフハンデキャップ 2022年 ステイフーリッシュ C.ルメール
2023年 シルヴァーソニック D.レーン
サウジダービー 2020年[2] フルフラット 武豊
2021年 ピンクカメハメハ 戸崎圭太
リヤドダートスプリント 2021年 コパノキッキング W.ビュイック
2022年 ダンシングプリンス C.ルメール

優先出走権が得られる日本のレース

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

脚注

  1. *アラブ競馬連盟による格付
  2. *当時の名称は「サンバサウジダービーカップ
この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

急上昇ワード改

最終更新:2023/03/28(火) 21:00

ほめられた記事

最終更新:2023/03/28(火) 21:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP