サウンドビバーチェ 単語

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サウンドビバーチェ

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サウンドビバーチェSound Vivace)とは、2019年生まれの日本競走馬黒鹿毛

2022年二冠馬である。

な勝ち
2023年阪神牝馬ステークスGⅡ

概要

ドゥラメンテ*スクービドゥー、Johan Cruyffという血統。
2015年クラシック二冠馬だがその後は故障に苦しみ、種牡馬としてもタイトルホルダースターズオンアースを送り出しながら世してしまった悲運の名。サウンドビバーチェは3世代産駒
ドイツからの輸入繁殖牝馬で、イタリアGⅢドルメーロ賞の勝ち
ヨハンクライフイギリス産の*デインヒル産駒1998年香港ダービー勝ち種牡馬としてはイタリアGⅠを1頭出した程度でさほど立った実績はない。

2019年4月19日浦河町三嶋牧場で誕生。オーナーサウンドキアラなど「サウンド」冠名を用いる増田雄一(愛知の電子部メーカー「ジェディック」代表取締役)。

名意味は「冠名+快速に(音楽)」。

勝負服の色・柄と同じ、黄色の部分がピンクという非常に手なメンコをつけているため、レースを見ていてもどこにいるかわかりやすいである。

快速のサウンド

2歳~3歳4月

テーオーケインズなどが所属する東の高柳大輔厩舎に入厩。デビューく、新馬戦開始週の2021年6月6日東京・芝1600mの新馬戦上は武豊、単勝16.4倍の6番人気だった。3番手の好位で進めるも、直線で伸びず7着。
続いて7月新潟・芝1400mの未勝利戦戸崎圭太上に挑んだが(17.6倍の7番人気)、中団群の中から前を追いかけるものの6着。
3戦9月の中・芝1600mの限定の未勝利戦松山弘平を迎えて挑み、ここは外からなりに外の3番手で先行すると、直線での競り合いをハナ差制して、11.6倍の6番人気という地味な評価を覆し勝ち抜ける。

続いて11月阪神・芝1600mの菊賞(1勝クラス)。岩田望来の騎乗したここも10.7倍の5番人気だったが、中団から進めて直線で外からルージュラテールとしい叩き合いとなり、最後はハナ差競り負けて2着。

明けて3歳初戦は1月中山・芝1600mの菜の花賞(1勝クラス)。ここは石橋脩が騎乗。初めて1番人気(2.2倍)に支持され、最内から4番手で先行すると、逃げったフミバレンタインを差し切って1身半差をつける快勝。2勝を挙げる。

引き続き石橋上にチューリップ賞GⅡ重賞初挑戦。36.9倍の8番人気という評価だったが、好スタートから2番手で先行すると、直線で抜け出し押し切りをはかる。しかし大外からカッ飛んできたナミュールに並ぶ間もなくかわされ、内からきたピンハイと外から追ってきたサークルオブライフにも競り負け、惜しくも4着。桜花賞の優先出走権を逃し、桜花賞はパスして一旦休むことになった(賞金的には登録すれば出られたのだが……)。

2022年オークス・放馬一冠

さて、気を取り直して挑んだ優駿牝馬GⅠ上は引き続き石橋。出走の中でも実績的には明らかに下位だったこともあり、14番人気か15番人気か、だいたいそのぐらいの評価であった。だがこのレースで、サウンドビバーチェは一躍その名を知られることになる。

事が起きたのはゲート前での輪乗りの最中。ラブパイローに顔を蹴られたサウンドビバーチェは、石橋騎手を振り落としてしてしまう(オークスでは2009年ワイドサファイア以来の出来事)。係員の制止を振り切って4コーナー方向へ向かって走っていき、そのまま7分ほど走り回った末にようやく確保される。体検の結果、顔部挫創であえなく競走除外になってしまった。

このアクシデントで発走が15分遅れ、グレード制以降、GⅠでは過去最長の発走遅延に。このため地上波の一部放送局ではレースの途中でCMに入ってしまったり、待たされる間に発が酷くなった1番人気サークルオブライフが撃沈したりと、さまざまなが出ることになった。

とはいえこれに関しては蹴られる位置に入ってしまったサウンドビバーチェにも責任の一端があるとはいえ、サウンドビバーチェはあくまで被害者側ではあったのだが……。

2022年秋華賞・放馬二冠

の休養を挟み、紫苑ステークスGⅢで復帰。上に横山武史を迎えたここでは5.9倍の2番人気に支持される。ここでは初めて逃げの手を打ち、直線でもオークス2着の1番人気スタニングローズとの追いべとなってったものの、最後にクビ差かわされて2着。

惜しい敗戦ではあったが、優先出走権は確保したので残る一冠・秋華賞GⅠへ向かったサウンドビバーチェ。上は菊賞以来の岩田望来。52.1倍の12番人気という評価だったが……。

馬場入場後、サウンドビバーチェは何を思ったか柵に突進して岩田望来騎手を振り落とし、ラチを破壊、止めようとした係員を吹っ飛ばしてまたしても放。幸い今度はく捕まり、だいぶ奮していたものの体検の結果異常なしとなって、そのまま出走することになった。

レースは外から2番手で先行し、4コーナーで先頭に出ると、残り200mまで先頭を争う見せ場を作る。最後は尽きたものの、4着メモリーレゾンとタイム差なしの7着は、出走前のアクシデントも考え合わせれば大健闘と言えるだろう。上も「放は申し訳なかった。先行する形で中はスムーズでしたし、最後の反応も良かった。負けてしまいましたがいい内容でした」とのコメント

しかしそれにしても三冠競走のうち2戦に参戦して2戦とも放というのは前代未聞。秋華賞スターズオンアース牝馬三冠がかかっていたこともあり、SNSではそれにかけて「2冠」がトレンド入りすることになった。これで2022年年度代放馬は確定であろう。

4歳

秋華賞の後は休養し、明けて4歳は洛陽ステークスLから始動。上には団野大成を迎え、チューリップ賞以来久々マイル戦ながら4.1倍の2番人気に支持された。しかしレースでは3~4番手で先行したものの、直線でずるずると後退しまさかの最下位11着に撃沈。

気を取り直して向かったのは阪神牝馬ステークスGⅡ上は新たに浜中俊を迎え、混戦ムードの中で13.8倍の12頭中6番人気
2番人気ウインシャーロット逃げ、サウンドビバーチェは2番手でそれを追走する。ルージュティリアママコチャ、ピンハイらの人気どころが後ろで伸びあぐねる中、直線でウインシャーロットをかわして抜け出すと、そのまま1と1/4身差で押し切って快勝。嬉しい重賞初制覇を挙げた。
2着には10番人気サブライムアンセム、3着にも9番人気コスボニータが続き、3連単101万6510の大波乱。12頭立て以下では歴代5位の高配当だそうである。

騎手は「次のGⅠでもいい走りをしてくれるんじゃないかな」とり、次走はそのままヴィクトリアマイルGⅠへ向かう見込み。不名誉な放二冠馬から歴とした重賞一冠となったサウンドビバーチェ、次なるはGⅠ一冠す。

血統表

ドゥラメンテ
2012 鹿毛
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*マンファ *ラストタイクー
Pilot Bird
アドマイヤグルーヴ
2000 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
エアグルーヴ *トニービン
ダイナカール
*スクービドゥー
2004 鹿毛
FNo.4-r
Johan Cruyff
1994 鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
Teslemi *オジジアン
Martha Queen
Simply Red
1997 栗毛
Dashing Blade Elegant Air
Sharp Castan
Schalmai Nebos
Shantou

クロス:5代内アウトブリード

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ニコニコには放シーン動画はないのでとりあえずチューリップ賞秋華賞を。

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