『サクラ大戦』とは、1996年にセガから発売された太正時代(大正ではない)を舞台にした和製スチームパンク作品である。
上記の様に、各界を代表するクリエイターたちが手を結び、セガサターン用ゲームソフトとして1996年9月27日に発売され、セガサターンオリジナルタイトルとして最高のセールスを記録。
プレイ後のユーザー評価に基づく人気投票で決定される「1997年CESA大賞グランプリ」「1997年ゲーム・オブ・ザ・イヤー準グランプリ」を受賞。多くのユーザーから強い支持を得る。
更に高品質なアニメなども先進的に取り入れている。また田中公平が手掛ける音楽も非常に高い評価を受けている。シリーズ関連のボーカル曲はなんと500曲以上(アニメ、ドラマCD、歌謡ショウ使用曲含む)。その後ドリームキャストに移植され、さらにTVアニメ、OVA、舞台、小説、漫画などに幅広く展開された作品。
常設のオフィシャルファンショップや舞台化を1990年代から。ネットワーク機能を生かしたドリームキャストでの専用のネトゲの発売や、常設のオフィシャルコンセプトカフェを2000年代から展開していた時代を先取りしていた作品。(ショップ・コンセプトカフェは現在は閉店)さすが時代を先取りしすぎなSEGA作品。
15周年の節目である2011年から、「花とゆめ」にて「サクラ大戦奏組」の連載が行われていた。シリーズ初の女性向けという異色の作品だが、単行本の特典としてアニメDVDが付属していた。後に舞台にもなっている。
2012年には3DS用ソフト「PROJECT X ZONE」とのコラボ作品が発売された。その後、2015年にはその続編たる「PROJECT X ZONE2」、ソーシャルゲーム「グランブルーファンタジー」など、コラボ参戦の機会が多くなっていく事となる。
2014年のアニメ「セハガール」でもゲスト出演するなど、名実ともにセガの代表シリーズの一つとして計上されている。
2016年、セガフェス2016のファン投票で「作品部門」「復活期待部門」1位となり、初代の発売から20年以上経った後でも根強い人気があることが伺える結果となった。
2017年、開発をセガゲームスが担当する「スーパーロボット大戦X-Ω」にて、期間限定とはいえ遂にスパロボ参戦を果たす。実質セガのメディアミックスでもあるためか、これまでの期間限定イベントとは違い複数イベントに跨ってのゲスト参戦となり、X-Ω主要キャラの搭乗するスパロボオリジナル光武「光武X」「光武Ω」まで登場するという異例の厚遇となった。またこの際、セガ単独版権として扱われている。
2018年、セガフェス2018にて新作発表を行い、詳細については後日開く発表会にて披露する旨の発表がなされた。
セガフェス2018より1年が経ちながら新作に関する一切音沙汰がなかったことから、計画が頓挫したのではという声も聞こえる中、セガフェス2019にて遂に新作の発表がなされた。前作の発売から14年以上経ての新作である。
変更点として、製作総指揮がセガ会長である里見治紀氏、キャラクターデザインに「BLEACH」で有名な久保帯人氏、ストーリー構成にイシイジロウ氏に変更され原作者の広井王子氏は作詞2曲・少しのアイディア提供のみで設定やストーリーには関わっておらず、サクラ大戦Vまでとは全く異なる体制での制作となった。サクラ大戦の世界の根幹に関わる設定が変更されていて実質的にパラレルワールド化している。
2020年9月には派生作品のスマートフォン向けアプリ『サクラ革命 〜華咲く乙女たち〜』が発表、同年12月15日より配信された。シリーズの直接的な続編ではないことが公式配信で明言されており(※該当部分は06:00頃~)、「サクラ太正世界作品として全く新しい可能性に挑戦する」というコンセプトの下、太正100年(2011年)の世界を舞台に「未来に起こり得た可能性のひとつ」が描かれた。
原作者の広井王子は作詞にも関わっておらず、新サクラ大戦以上にノータッチである。
2021年4月22日に同年6月30日でのサービス終了が発表。当初の予定から20日遅れ同年7月20日にサービス終了。サービス終了に伴いストーリーなどが閲覧可能なオフライン版が配信された。(2021年10月にストアから削除され現在入手不可)
架空年号、「太正(たいしょう)」時代。プレイヤーは1~4は大神一郎、Vは大河新次郎となり、霊力で動く霊子甲冑を操り都市を防衛する目的で作られた組織「華撃団」の隊長となり、組織に所属する女の子達と仲良くなりつつ、悪の組織から都市を防衛して行くゲーム。
シャーマン・巫女の力、霊力を持つのは若い女性なので、「華撃団」の隊員は隊長以外は若い女性ばかりである。
隊員の女の子達は「歌劇団」のレビュー・演劇を行う舞台スターという顔も持つ。
1・2・4は帝都東京、3はフランス・巴里、Vはアメリカ・紐育が舞台。DSで発売された「君あるがため」はこれまでのキャラクター総出演の作品で、ナンバリングはされておらずゲームジャンルも1~Vとは違った不思議ダンジョン系だが物語自体はVの続きとなっている。
帝国歌劇団のモチーフは「松竹歌劇団」であり、広井王子の叔母が松竹歌劇団の第1期生であり、叔母の舞台を楽屋裏から眺めていた体験が創作の源となったとインタビューで語られている。本拠地「大帝国劇場」もかつて浅草にあった国際劇場をモデルとしている。また、物語に出てくる花組や月組といったチーム名は「宝塚歌劇団」からである。宝塚歌劇団の知識があると更に楽しめるかもしれない。舞台の演目は、「松竹歌劇団」をモチーフにしたもので、劇場の大舞台を最大限に利用した「屋台崩し」が印象強いだろう。
基本的にはアドベンチャーゲーム(ADV)型の恋愛シミュレーションゲームだが、戦略シミュレーションゲーム(SLG)でもあり、演出面ではスチームパンク、大正浪漫、戦隊ヒーローもの、時代劇の構成(勧善懲悪・殺陣など)、歌謡曲、演劇、ロボット、オカルトと幅広い要素を融合させた意欲作である。
2000年4月8日から同年9月23日までTBS系列で放送。全25話。
主人公がゲームの大神一郎ではなくヒロインの1人である真宮寺さくらとなっている。ゲームの1作目のストーリーを基盤としているものの、ほぼアニメオリジナル展開。ゲームの重要な要素である大神一郎と花組との恋愛要素もなく、花組から大神へ特別な好意を寄せられているような描写も一切ない。
その他、本来サクラ大戦2から登場するキャラクターが登場する・一部のキャラクターの性格がゲームと大きく異なる・敵の雑魚キャラの「脇侍」がゲームの機械的なものから生物的なものに変更・敵の最終的な目的が違う、ゲームでは死去するキャラが生存...などゲームとの相違点がかなり多く、結末も全く違った物になっている。
基本的なストーリーも原作ゲームの内容と比べると終始かなり精神的に来るような暗く重い展開となっていて花組の仲もギスギスのドロドロとなってしまっており、ファンからの評価はお世辞にも高くない。
同時上映:『スレイヤーズ ぷれみあむ』『あずまんが大王』『Di Gi Charat 星の旅』
『冬の角川アニメ』と題し上映された。時間軸と舞台はサクラ大戦3時の大神一郎不在の帝都東京。後にサクラ大戦Vのヒロインの1人となるラチェット・アルタイルの初登場作品。敵キャラも後に発売されたゲーム『サクラ大戦V 荒野のサムライ娘』に登場している。
『奇跡の鐘』と共に始まるOPは一見の価値あり。
当初はサクラ大戦の単独上映で、『魔法少女アイリス』『さくらちゃんハーイ!』という短編が同時上映の予定だったという。広井王子氏のインタビューによると『魔法少女アイリス』はアイリスがマスコット・ジャンポールと変身スティックを持って戦う「カードキャプターさくら」ようなイメージ、『さくらちゃんハーイ!』は学園パロディでカンナが泣いて教室が洪水になりボートで脱出するというような内容のドタバタギャクの予定だったらしい。
シリーズ | タイトル | 備考 |
---|---|---|
OVA | 桜華絢爛 | 無印前 /「大神」隊長の入隊以前の帝都花組結成時話 |
TV版 | サクラ大戦TV | ゲーム1作と同時間軸 |
OVA | 轟華絢爛 | 第2作:ED(君、死にたもうことなかれ)後。大神隊長が荷造り中に 花組隊員との思い出の品を見つける度に回想する構成となっており、 ゲーム版では触れられることのなかった話 |
エコール・ド・巴里 | 3作:「巴里は燃えているか」内で描かれなかった話 | |
劇場版 | 活動写真 | 「巴里は燃えているか」同時間軸。大神隊長帰国 |
OVA | ル・ヌーヴォー・巴里 | 3作目と4作目(恋せよ乙女)の間の話 |
神崎すみれ 引退記念 す・み・れ | 4作目「恋せよ乙女」後の話。タイトル通り引退する話である | |
ニューヨーク・紐育 | 5作目(さらば愛しき人よ)後の話 |
初演は1997年。
昨今のアニメやゲームの舞台化、いわゆる2.5次元ミュージカルの先駆け的存在。
ゲームでのオーディション時点で舞台に展開される事を前提としてキャスティングされ、メインキャラからサブキャラに至るまで全てのキャラクターがゲーム版の声優がそのままの役で立っている事が大きな特徴。それとは逆に舞台版のキャラクターがOVAやドラマCDに逆輸入もされており、その際の声優も舞台版の役者がそのまま演じている。中の人の事情で舞台に出演出来なかった場合は代役を立てる事は一切なくそのキャラクターは欠席扱いになる等「中の人=キャラクター」の意識が非常に高い。
最後のカーテンコールまで役者としてではなくキャラクターとして演じ切る演出も高評価を得てエンターテイメントとして10年以上に渡り開催され続けて来た。
2007年5月13日に第1回、2011年10月7日に15周年記念第2回武道館ライブも開催している。
漫画:政一九
出版社:講談社
『月刊マガジンZ』(現在は廃刊)2002年6月から連載開始。マガジンイーノ、月刊少年マガジン+を経て単行本描き下しとして進行中だったが、2021年6月に8,9巻が同時発売し完結した。ゲーム1作目のストーリーを忠実に再現しつつ、舞台版・テレビアニメ版・映画・サクラ大戦奏組などの他のメディアの設定を上手く取り込みまとめ上げている。作画もキャラクター原案の藤島康介、キャラクターデザインの松原秀典に良く酷似しておりファンの評価は高い。
サクラ大戦漫画版(全9巻)はゲームで言うとサクラ大戦1の7話まで、第二部は8話からの話。連載開始から19年経ち完結。サクラ大戦1の話が終了した。正直エヴァの漫画版並。
タイトル | 配信サイト | 配信開始日 | 備考 |
---|---|---|---|
サクラ大戦 (TV版+劇場版+OVA) |
dアニメストア | 2014年12月22日〜 | 永久配信 (引退記念 す・み・れは除く) |
(TV+劇場版+OVA) | U-NEXT | 2018年8月17日 | 2020年4月2日:OVA全作配信開始 (神崎すみれあり) |
舞台版・ライブ (全作35作品) |
U-NEXT | 配信日不明 | 永久配信 |
dアニメストア | 2020年3月1日 |
サクラ大戦に興味をもったが買うのは…という場合は1から見る事をお薦めしたい。
本編そっちのけで嵌る人も多数…
これだけ見ると誤解を招きかねない。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/10/16(水) 11:00
最終更新:2024/10/16(水) 11:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。