サッカーデンマーク代表とは、デンマークサッカー協会(DBU)により編成されるサッカーのデンマーク代表チームである。愛称はダニッシュ・ダイナマイト。ユニフォームは国旗に基づき赤と白がベース。ホームはシャツが赤でパンツが白。
サッカーのナショナルチーム | |||
デンマーク代表 | |||
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基本情報 | |||
国旗 | |||
協会 | DBU | ||
大陸 | UEFA(ヨーロッパ) | ||
FIFAコード | DEN | ||
FIFA加盟 | 1904年 | ||
監督 | カスパー・ヒュルマンド | ||
FIFAワールドカップ | |||
出場 | 6回 | ||
最高成績 | ベスト8(1回) | ||
UEFA欧州選手権 | |||
出場 | 9回 | ||
最高成績 | 優勝(1回) |
FIFAワールドカップには6度出場しており、初出場となった1986 FIFAワールドカップで攻撃的なサッカーを披露し、「ダニッシュダイナマイト」という愛称が定着。1998年大会でのベスト8が最高成績となっている。UEFA欧州選手権では優勝経験があり、EURO1992では予選で敗退したが、ユーゴスラビア代表が制裁により本大会出場できなくなった代わりとして出場し、見事優勝した。
北欧の雄として古くからサッカーが盛んであり、同じ北欧の強豪であるスウェーデン代表とは伝統的に激しいライバル意識を持っており、UEFA EURO 2004やUEFA EURO 2008などで対戦している。
人口は約580万人の小国ではあるが、1980年代以降にDBUが中心となって進めてきたグラスルーツのプロジェクトの結果、国内のサッカー人口が増加し、ミカエルとブライアンのラウドルップ兄弟、ピーター・シュマイケル、クリスティアン・エリクセンといった世界的なスター選手も輩出した。その結果、近年はワールドカップやEUROの常連と言っていいも存在となり、強豪国相手にも簡単に負けないチームとなっている。
初試合は1908年。FIFA創設時から加盟している8ヶ国のうちの一つであり、20世紀初頭の頃は強豪として知られていた。オリンピックでは1908年のロンドンオリンピック、1912年のストックホルムオリンピックと2大会連続で銀メダルを獲得。
長らくFIFAワールドカップには参加しない状態が続いていたが、1958年のスウェーデン大会から参加。このときは欧州予選敗退に終わったものの、1960年のローマオリンピックで銀メダルを獲得、UEFA欧州選手権初出場となった1964年大会ではベスト4入りを果たしている。しかし、その後はワールドカップも欧州選手権も予選で敗れる時代が長く続いていた。
注目を集めるきっかけとなったのはUEFA欧州選手権1984だった。この頃からミカエル・ラウドルップら優秀な選手が次々と台頭するようになり、20年ぶり2度目となる本大会出場を果たすと、ゼップ・ピオンテック監督の掲げる攻撃的なサッカーで快進撃を見せ、準決勝でスペイン代表にPK戦の末に敗れたが、メディアやファンは「ヨハン・クライフを擁したオランダ代表の再来」と称賛した。
1986 FIFAワールドカップ・メキシコ大会においてワールドカップ初出場を果たす。ここでもアグレッシブな守備とミカエル・ラウドルップとプレーベン・エルケア・ラルセンの強力2トップを擁した3-5-2システムの果敢な攻撃サッカーで大会の台風の目となり、強豪西ドイツを撃破するなどグループリーグを全勝で突破。ラウンド16では体力面の消耗が致命的な仇となりスペインに大敗するも、「ダニッシュ・ダイナマイト」と呼ばれるようになったデンマークのサッカーは大きなインパクトを残した。
UEFA欧州選手権1988にも出場するが、この頃には主力選手の多くがピークを過ぎており、3戦全敗でグループリーグ敗退となる。さらに1990 FIFAワールドカップでは欧州予選で敗退。11年に渡り、魅力的なチームを作りあげたピオンテックは退任となる。ピオンテックの後任には、メラー・ニールセンが就任するが、前任者と違い守備的な戦術を採用したことで一部主力と衝突。エースのミカエル・ラウドルップが代表を代表を引退する事態となり、EURO1992予選も敗退となる。
ところが、ユーゴスラビア代表が開催国であるスウェーデンに入国した直後に、内戦に対する国際連合の制裁に応じたFIFAとUEFAから出場資格を取り消され、急遽ユーゴスラビアに代わってEURO1992本大会に出場することになる。選手の殆どはバカンスに出かけていた状態であり、準備も出来ないまま大会に臨んだが、ピーター・シュマイケルやブライアン・ラウドルップらの活躍もあり誰もが予想しなかった快進撃を見せると、準決勝では延長PK戦の末に前回優勝のオランダ、決勝ではドイツを退け、奇跡的な初のビッグタイトルを獲得。サッカーの歴史に残る快挙となった。
1994 FIFAワールドカップの欧州予選ではニールセン監督と和解したミカエル・ラウドルップが代表に復帰するも、最終節でスペインに逆転され2大会連続で出場権を逃す。それでも、1995年にはFIFAコンフェデレーションズカップの前身であるキング・ファハド・カップの決勝でアルゼンチンを破って優勝。前回王者として出場したEURO1996ではラウドルップ兄弟の揃い踏みとして期待されるもグループリーグ敗退に終わる。
1998 FIFAワールドカップ・フランス大会に3大会ぶり2度目の出場を果たすと、これが最後の共演となったラウドルップ兄弟とシュマイケルの活躍もありグループリーグを2位で突破。ラウンド16では、アトランタ五輪金メダルの強豪ナイジェリアを相手に4-1と快勝し、1986年大会を超えるベスト8進出を果たす。準々決勝では、優勝候補のブラジル相手に善戦するが惜しくも敗れる。それでも、ワールドカップにおける過去最高成績を記録した大会となった。
EURO2000で3戦全敗に終わると、ピオンテック監督時代に代表主将だったモアテン・オルセンが監督に就任。シュマイケルも代表を去り、世代交代が進みヨン・ダール・トマソンやクリスティアン・ポウルセンらが主力に定着。2大会連続での出場となった2002 FIFAワールドカップ・日韓大会では、ウルグアイ、フランスという優勝経験国相手に勝利しグループリーグを首位で突破。しかし、ラウンド16ではイングランド相手に0-3で完敗。
日韓ワールドカップ後はタレントの台頭が乏しくなり、EURO2004ではベスト8まで進んだものの、2006 FIFAワールドカップ、EURO2008と続けて予選敗退に終わる。2010 FIFAワールドカップ・南アフリカ大会では10試合5失点という堅守で2大会ぶりに本大会に出場するが、本大会ではその堅守が崩れてしまい、第3戦で日本に敗れグループリーグ敗退に終わる。
2大会ぶりの出場となったEURO2012ではクリスティアン・エリクセンがチームの中心として台頭するが、ドイツ、ポルトガル、オランダと同居する死の組に入った不運もあって1勝2敗でグループリーグ敗退。その後の2014 FIFAワールドカップ、EURO2016と連続して予選敗退に終わり、16年の長期に渡って代表監督を務めてきたオルセンが監督職からの引退を表明する。
2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会では、新たにタレントが台頭するようになり、プレーオフでアイルランドを下して2大会ぶりの本大会出場を決める。本大会では初戦のペルー戦を1-0で勝利した後、2戦を引き分け、勝点5の2位で2002年大会以来の決勝トーナメント進出を果たす。ラウンド16のクロアチア戦では、カスパー・シュマイケルが合計3本のPKを止める活躍を見せながらも、PK戦の末に敗退。それでも10年以上続いた低迷期を脱する大会となった。
EURO2020では、初戦のフィンランド戦の前半途中で心臓発作を起こしたエリクセンが一時心肺停止となるアクシデントに遭遇。エースを失った影響でフィンランド、ベルギーに連敗しグループ敗退の崖っぷちに立たされる。しかし、エリクセンのために一つになったチームは、第3戦のロシア戦で4ゴールを奪って勝利し、得失点差で逆転しグループリーグを突破。ここから快進撃を見せるようになり、準決勝まで勝ち上がる。EURO1992の再現も期待されたが、準決勝でイングランドに延長戦の末1-2で敗れる。しかし、この大会での戦いぶりは世界中から称賛され、メディカルスタッフやコーチングスタッフのエリクセンへの救命処置の行為に対してFIFAフェアプレー賞が贈られる。
エリクセンが復活を遂げ、大会のダークホースとして期待された2022 FIFAワールドカップ・カタール大会だったが、主力のコンディション不良が相次いだことと、FWの軸が最後まで定まらず得点力不足を露呈したことで未勝利のままグループリーグ敗退に終わる。
太字はワールドカップで指揮を執った監督。国旗が付いているのは外国人監督。
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掲示板
3 ななしのよっしん
2018/01/21(日) 11:56:57 ID: Mq3viCmtcu
実力的にはワールドカップの出場の当落線上にいる国
毎回ヨーロッパ予選ではデンマークが入ったブロックが死の組扱いになる
4 ななしのよっしん
2022/05/07(土) 23:41:22 ID: Bv1gZwMpZq
確かサッカーデンマーク代表チームのサポーターの事を、「ローリガン」って言わなかったっけ?
5 ななしのよっしん
2024/04/06(土) 08:44:25 ID: InZMg06VDK
文中に誤字あり ダニッシュダイマイトじゃなくてダニッシュダイナマイト
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 13:00
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