サッカーナイジェリア代表とは、ナイジェリアサッカー協会(NFF)により構成されるサッカーのナイジェリア代表チームである。愛称はスーパー・イーグルス。
ユニフォームは国旗に基づき緑と白がベースでホームでは上が緑、下が白。
サッカーのナショナルチーム | |||
ナイジェリア代表 | |||
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基本情報 | |||
国旗 | |||
協会 | NFF | ||
大陸 | CAF(アフリカ) | ||
FIFAコード | NGA | ||
FIFA加盟 | 1960年 | ||
監督 | ジョゼ・ペセイロ | ||
FIFAワールドカップ | |||
出場 | 6回 | ||
最高成績 | ベスト16(3回) | ||
アフリカネイションズカップ | |||
出場 | 20回 | ||
最高成績 | 優勝(3回) |
アフリカネイションズカップで3度の優勝と4度の準優勝を誇るアフリカの強豪であり、FIFAワールドカップでは3度ベスト16に進出。世代別の大会では目覚ましい結果を残しており、1996年のアトランタオリンピックではアフリカ勢として初の優勝を遂げ、FIFA U-17ワールドカップでは歴代最多となる5度の優勝経験がある。そのため若手選手の宝庫と言われている。
ジェイ=ジェイ・オコチャやヌワンコ・カヌなど欧州のリーグに多くの選手が所属しているアフリカ屈指のタレント軍団として知られ、底知れぬ身体能力の高さは特筆すべきものがある。一方、協会・政界による現場介入も激しく、選手と協会の対立も日常茶飯事でチーム内の騒動が影響してあっさり敗退するケースも多い。
ワールドカップ本大会では抽選でやたら死の組と呼ばれる厳しいグループに入ってしまうことが多く、特にアルゼンチンとはこれまで6回の出場中なんと5回同じ組に入るという奇妙な縁がある。ちなみに対戦成績は5戦全敗。
毎回ユニフォームのデザインがユニークであることでも知られ、他国とは一線を画した斬新かつスタイリッシュであるためファンからの人気も高い。独特なジグサグ模様をあしらった2018年のロシアW杯モデルは、販売開始とともに爆売れしている。
初試合は1950年。国内のプロリーグが1972年に発足し、アフリカ内では1976年と1978年のアフリカネイションズカップでは2大会連続で3位入賞。自国開催となったアフリカネイションズカップ1980では決勝でアルジェリアを3-0で破り、初優勝を果たしている。1985年にはU-16代表がFIFA U-16世界選手権で優勝しており、世界中のスカウトから注目を集めるようになる。
1990年代には、ラシディ・イエキニ、ダニエル・アモカチ、オーガスティン・オコチャ、フィニディ・ジョージといった欧州のリーグで活躍するタレントが台頭するようになる。1994 FIFAワールドカップ・アメリカ大会ではアフリカ予選を勝ち抜き、FIFAワールドカップ初優勝を果たす。大会直前のアフリカネイションズカップ1994で二度目の優勝を成し遂げたこともあり、アフリカ最強のチームとして初出場ながら前評判は高かった。本大会でもギリシャ、アルゼンチン、ブルガリアと同組となったグループリーグを2勝1敗で終え、グループリーグを首位で突破。ラウンド16でもイタリアを相手に勝利寸前となっていたが、後半終了直前に覚醒したロベルト・バッジョの2ゴールによって延長戦の末に敗れる。
1996年のアトランタオリンピックに出場するU-23代表にはオコチャやヌワンコ・カヌ、サンディ・オリセー、ティジャニ・ババンギダといった強力なタレントが揃っていた。グループリーグは最初の2試合でハンガリー、日本に連勝し、ブラジルに次ぐ2位で突破。準々決勝ではメキシコを倒し、準決勝ではグループリーグで敗れている優勝候補のブラジルとの再戦となる。試合は両チーム点の取り合いとなるが、1点ビハインドの試合終了直前にカヌがゴールを決め、同点に追いつく。さらに延長戦でカヌがゴールデンゴールを決め、ブラジル相手に打ち勝つ。決勝でもアルゼンチンを相手に試合終了間際のエマニュエル・アムニケの決勝ゴールで競り勝ち、アフリカ勢初となるオリンピックでの金メダルを獲得する。
アトランタ五輪優勝メンバーを多く揃えた1998 FIFAワールドカップ・フランス大会では、アフリカ予選を勝ち抜いたフィリップ・トルシエが解任となり、名将ボラ・ミルティノビッチが監督を務める。初戦でスペインを相手にオリセーのスーパーゴールによって逆転勝ちを収め、31試合無敗だった無敵艦隊撃沈に成功する。続くブルガリア戦にも勝利し、2大会連続での決勝トーナメント進出を決める。しかし、ラウンド16ではこれまでの快進撃が嘘のようにラウドルップ兄弟を擁するデンマークの前に1-4で完敗。上位進出が期待されたが、前回と同じくベスト16で姿を消すことになる。
2002 FIFAワールドカップ・日韓大会は、アルゼンチン、イングランド、スウェーデンと同居する死の組に入り、1分2敗という成績で最下位となり、グループリーグ敗退となる。その後、2006 FIFAワールドカップでは当然本大会出場が予想されたが、アンゴラに直接対決の差で負け、まさかの予選敗退に終わる。
2008年の北京オリンピックでは、アトランタオリンピック以来二度目の決勝進出を果たす。決勝ではリオネル・メッシ、アンヘル・ディ・マリア、セルヒオ・アグエロを揃えていたアルゼンチンに敗れるが、銀メダル獲得という結果を残す。
世代交代が進んだ2010 FIFAワールドカップ・南アフリカ大会は2大会ぶりに本大会に出場するが、アルゼンチン、ギリシャに連敗を喫し、第3戦で韓国と引き分けたものの1分2敗でグループリーグ敗退。大会後、不甲斐ない成績に激怒した当時のグッドラック・ジョナサン大統領が、代表に対して2年間の国際大会出場禁止を命令する事態となった(その後FIFAからの批判を受けて命令を撤回する)。
アフリカネイションズカップ2013では、ミケル・ジョン・オビやビクター・モーゼスを擁し、決勝でブルキナファソを下して3度目の優勝を果たしている。また、2013年と2015年のFIFA U-17ワールドカップでは連覇を成し遂げており、それぞれのチームでは今後エース格に成長するケレチ・イヘアナチョやヴィクター・オシムヘンが活躍している。
2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会は、初戦でイランとスコアレスドローに終わったものの、第2戦でボスニア・ヘルツェゴビナ相手に1998年大会のブルガリア戦以来となる白星を飾る。第3戦のアルゼンチン戦はリオネル・メッシの2ゴールで敗れたが、2位で1998年大会以来16年ぶりに決勝トーナメント進出を果たす。ラウンド16ではフランスと対戦し、0-2で敗北。ベスト16敗退に終わる。
2016年のリオデジャネイロオリンピックは、協会からの給与が未払いだったことで選手たちが出場をボイコットしようとする。結局初戦の日本戦の1日前にブラジル入りするという強行日程となったが、その試合を4-3で勝利。その後も大会前のボイコット騒動が嘘のような快進撃を続け、3位決定戦ではホンジュラスを破り、銅メダルを獲得。なお、給与を支払われないナイジェリアの戦いぶりに心を打たされた高須クリニックの高須克弥委員長が日本からブラジルへと旅立ち、ポケットマネーから選手たちに支援金と銅メダルのボーナスを支払っている。
3大会連続での出場となった2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会は、初戦でクロアチアに敗れたものの、第2戦ではアイスランド相手にアーメド・ムサの2ゴールで勝利し、可能性を残す。第3戦ではこれがワールドカップで5度目の対戦となるアルゼンチンが相手になるが、同じく敗退の危機に直面していたアルゼンチンに敗れ、グループリーグ敗退となる。
2022 FIFAワールドカップでは、最終予選でガーナと対戦し2試合トータル1-1となるが、アウェイゴールの差で4大会ぶりに本大会出場を逃す。アフリカネイションズカップ2023では、2013年大会以来となる決勝進出を果たすが、決勝で開催国のコートジボワールに敗れ、優勝を逃している。
太字はワールドカップで指揮を執った監督。国旗が付いているのは外国人監督。
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最終更新:2024/04/19(金) 06:00
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