サム・ライミ(Sam Raimi、1959年10月23日~)とは、アメリカの映画監督である。またプロデューサーとしての活動も行っている。
本名、サミュエル・マーシャル・ライミ(Samuel Marshall Raimi)。珍しい苗字だが、祖先は東欧出身のユダヤ人だという。
1959年、ミシガン州にて生を享ける。5人兄弟の四男として生まれ、次男アイヴァンは脚本家、弟テッドは俳優として活動している。
10歳の時に8ミリカメラで映画を作るなど、早くから映画に対して興味を示していた。ミシガン州立大学で英文学を専攻していたが、映画の魅力に取りつかれて中退。1978年、大学の友人であるブルース・キャンベル、ロバート・タパートらと共に自主制作映画『Within the Woods』を制作。これを長編化したのが、1981年のデビュー作『死霊のはらわた』である。
低予算ながらも過激、かつ革新的なスプラッター映画として多くのファンを獲得し、80年代のスプラッター・ブームの火付け役となった。同作は熱狂をもって迎えられ、続編が作られるほど人気を博した。なお当初は正統派寄りのホラーだったが2作目ではコミカルな要素が目立ち、3作目からは完全にコメディホラーとなっており、そちらでも多くのファンを獲得している。
90年代に入り、リーアム・ニーソン主演のスーパーヒーローを描いた『ダークマン』をきっかけとしてユニバーサルの役員に就任。以後、シャロン・ストーン主演の西部劇『クイック&デッド』、ビル・パクストン主演のサスペンス『シンプル・プラン』、ケビン・コスナー主演の野球映画『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』など、多様なジャンルでの作品を発表。特に『シンプル・プラン』はアカデミー賞の複数部門でノミネートされるなど、評価を得ている。
2000年代に入って彼を一躍有名にしたのは、映画『スパイダーマン』シリーズである。
トビー・マグワイア主演の本作は全世界でヒットを記録、全三部作が製作されたこのシリーズをして、ともすれば「カルト映画の監督」として認知されていたサム・ライミの名声は更に大きく高まった。
映画に限らずTVドラマも多く手がけており、2015年から放送の『死霊のはらわた リターンズ』でも、原作および企画として参加。その後も監督として多忙を極めており、一つのジャンルにとらわれない多彩な作品を多く世に送り出し、ヒットメイカーとして認知されている。
プロデューサーとしても辣腕を振るい、日本で大ヒットしたホラー映画『呪怨』をリメイクした『THE JUON/呪怨』(原題:The Grudge)を2004年に発表。
また2016年のホラー映画『ドント・ブリーズ』(原題:Don't Breathe)では、盲目ながら恐ろしい戦闘力を持つ元軍人の家に窃盗に入った若者を襲う恐怖が描かれている。
2022年には再びアメリカン・コミックス原作映画として『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を監督。MCU作品ではこれまでなかったホラーテイストを取り入れることに成功し、MCU作品でありながらサム・ライミ色も強く押し出された作品となった。
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最終更新:2025/03/23(日) 04:00
最終更新:2025/03/23(日) 04:00
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