サラダの国のトマト姫とは、昭和59年（1984年）にハドソンから発売されたパソコン用アドベンチャーゲームである。略称は「サラトマ」。ファミコンや携帯アプリなど他機種にも移植された（アプリ版は配信終了）。ファミコン版は後にゲームボーイアドバンスやWii・ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールにも移植されているが、一部の単語が現在では差別表現に引っ掛かるためか、変更されている。
オニオン王が治める野菜の国・サラダ王国でカボチャ族のパンプキング・ド・アバレルが反乱を起こし、王国が乗っ取られてしまった。パンプキングはカボチャ大王と名乗り王国を支配した。オニオン王の娘のトマト姫はレジスタンスを組織して抵抗したが捕らえられてしまう。そこに諸国を旅する戦士・キュウリが現れた。キュウリ戦士はトマト姫を救うため、カボチャ大王に単身戦いを挑む。
コマンド形式のアドベンチャーゲームで、場所を移動しながら登場人物から話を聞いたり調べ物をして先に進んでいく。
パソコン版とファミコン版では発売時期の違いもあり、いくつかの相違点がある。
グラフィックもかなり違うが、最も違うのはメッセージ欄である。パソコン版は当時まだ漢字ROMの普及がそれほど進んでいなかったこともあってカタカナ表記なのだが、ファミコン版は漢字かな交じり表記を実現している。フォントサイズはかなり大きいが、むしろ読みやすさの面でプラスに働いている。
他にパソコン版にないファミコン版の特徴としては、3Dダンジョンの存在とジャンケン&あっち向いてホイによる戦闘が挙げられる。冒頭のストーリーも若干丸くなっている。
セロリの森～ホウレン草原を経てサラダロアの町に入るところまで。町の入口に門番がいて入れないため、オニオン湖やパセリの森の茂みに寄り道していくつかイベントを発生させなければならない。
門番をやり過ごして町に入る。レジスタンスに関する情報を入手するためにいろいろな店や住人を調べていく。条件を満たすと見回りに捕まって奉行所に連行され、次のステージに移動する。
牢屋から始まり、唐辛子の取り調べ～水牢～脱出まで。金ヤスリ、手榴弾、ロープ、提灯などのアイテムが必要になる。
町を脱出してホウレン草原からパセリックの森を抜けてレジスタンス基地に向かう。この面で初めて戦闘と3Dダンジョンが登場する。森の奥にある祠でサラダロンを倒し、オニオンメダルを入手するとネギじいさんに道案内されてクリア。
基地に入ると兵士たちがいる。アップル・リサとロンメロン将軍も登場。ここではオニオンメダルや頭痛薬を使って信用を得る必要がある。
ピーナツ村の村長の娘がウッピー洞窟に住むヤマタノバナナという怪物にさらわれたので助ける。洞窟は暗いので村長からランプをもらう。救出後、再度洞窟に入り、奥に埋まっているダイコーンを起動させる。移動するとヤサイモビルスーツ軍団との戦闘になる。戦闘後、高原出口の大木で変草という変身できるアイテムを入手してクリア。
野菜ヒエラルキーの頂点に立つカボチャたちの町。浮浪者が多く、彼らから情報を得る必要がある。カボチャ大王の城に通じる抜け穴を通ってクリア。
抜け穴を通って城に潜入する。トマト姫に会ってからカボチャ大王の部屋に乗り込む。3Dダンジョンを抜けるとカボチャ大王との戦闘になり、勝つとステージクリアだが、負けるとゲームオーバーになる。
カボチャ大王を倒してお祭りが開かれている。ここでは特に謎解きは必要なく、イベントと戦闘を行うだけになる。
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提供: 夕陽
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最終更新：2025/03/23(日) 02:00
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