サラミス 単語

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サラミス

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サラミスとは、ギリシア神話に登場する女神

また、そこから生して様々なものの名前に使われている。

曖昧さ回避

  1. サラミス - ギリシャに存在する
  2. サラミス - 古代ギリシア都市国家の一つ。
  3. サラミスの戦 - サラミスで行われた戦。時代を隔てて数回起こっている。
  4. サラミス(軍艦) - ギリシャ海軍ではサラミスの名前を持つを何度か保有している。
  5. サラミス(機動戦士ガンダム) - アニメ機動戦士ガンダム」およびそのシリーズに登場する架の艦艇。この記事で記述する。

サラミスとは、アニメ機動戦士ガンダム」およびそのシリーズに登場する架の艦艇。ネルソン級やフジ級などの改造艦もこちらで紹介する。

概要

地球連邦軍所属。宇宙軍にとってはほぼ間違いなくであり、多数の同艦が確認されている。戦後連邦正規軍、ティターンズエゥーゴなどの組織で運用がなされていた。

艦種と艦名

艦種は巡洋艦または宇宙巡洋艦ジオン軍と違い、軽・重の違いはなく、劇中で登場する巡洋艦は本級のみとなっている。ただし、ムサイとの対アレキサンドリア工後は便宜上、軽巡洋艦と言われることがある。

艦名の由来はギリシャ神話サラミスまたはサラミスまたはその周辺域で行われた古代ギリシャ時代の「サラミスの戦」から。ただし、シリーズ的な命名傾向は地名が多いため、神話ではなさそうである。

サラミス級宇宙警備艇

実はサラミス級と名のつく艦艇は0079時の巡洋艦が初めてではない。最初のサラミス級は西暦末期から宇宙世紀初期にかけて配備されていた警備艇である。いつから配備されているかは正確には定かではない。恐らく一年戦争時のサラミスはここから名前を引き継いでいると思われる。

全長70mと0070年代以降の宇宙艦艇較すると非常に小といえる。エンジンは当時はまだミノフスキー粒子もそれを利用した核融合炉、さらにこれを動とする熱核ロケットエンジンなどあるはずもなく、旧来のロケットエンジン4基となっている。

このサラミス級はトラス構造の組みを体としている。また、中央部ブロック下部には艦隊とほぼ同じ長さの太陽電池パネルが接続されている。首に当たる組み体の構造物の最前部には操艇揮所がり出している。その姿は較的「」然とした後の航宙艦艇とは違い、むしろロケットエンジン付き人工衛星あるいは宇宙ステーションといった印を受ける。

その武装にはいくつかバリエーションがあるが、共通する武装は操艇揮所の下部に装備された高出レーザーと24基の遠隔操作レーザー衛星である。レーザー衛星バッテリー太陽電池パネルレーザーから構成される台であり、これを展開することで当時としては類のエリア防御を誇っていた。まさしく警備艇らしい装備であるといえる。
この他には中央部ブロック上部に宇宙戦闘機を繋留できるアームや艦の全長とほぼ同じ長さを誇るレールガンを装備した艦などが存在する。

どのような活躍をしたかは明らかとなってはいないが、宇宙世紀00011月1日セレモニーの際には宇宙ステーションである首相官邸「ラプラス」の警備のため36隻が配備され、全艦が装備している全レーザー衛星を展開することで近寄るものを全て叩き落す防御網を形成していた。しかし、「ラプラス」はその防御網内部からの細工で破壊されたため徒労に終わったといえる。

建艦までの経緯

0058年のジオン共和の建防隊の設立を受け、連邦軍も翌年の0059年には宇宙軍設立を発表。将来の戦場は当然に宇宙であることが予測される時代であり、両国の建艦競争は建・建軍と共にエスカレートする。

当初はジオン(のちにへ)側の内紛や経済制裁、もともとの差から連邦が優位に立つ。しかし、0069年にはジオン公国においてミノフスキー粒子が発見され、0070年にはこれを応用したメガ粒子砲開発されると、連邦軍の質的優勢は失われてしまうことが予想された。幸い、0072年には開発者であるトレノフ・Y・ミノフスキー博士連邦へと亡命し、これらの技術は連邦にも伝わることとなった。

この一連の騒動と前後して建艦が開始されたのがサラミスである。

性能(ビンソン計画以前)

全長は228メートル。横幅は62.2メートル仮想敵であるムサイとは全長は同等だが、横幅では半分近く小である。

エンジンは熱核ロケット1基。ムサイが2基であることを考えると若干頼りないが、これは体に直接組み込む設計がしたようだ。ただし、航続距離では優れており、各サイド補給で巡回できマゼラン級に随伴することが可である。0060年代以前の艦艇が急速に淘汰された理由はここにあるらしく、優れた汎用性への一助となった。

武装はが単装メガ粒子砲6基。マゼランよりは小口径だが速射性では有利であったらしい。配置は前後部三面に1基ずつである。ムサイべた場合、死は少ないが火力集中を考えた場合不利な設計であった。

対空砲は連装6基。当初は戦闘艇対策であり、MSには不十分であったとされる。それでも一門の搭載もないムサイよりは確実に有利な設計であり、旧式と言われつつ長い現役生活を送ることができた遠因となった。

ミサイルランチャーは2基。また、大ミサイル艦首に8基装備されている。総じて言うとハリネズミと言えるほどの充実ぶりであり、マゼラン護衛艦や各コロニーの警備艦として設計されていたことがうかがえる。

当然ながらMSは配備されていない。トマホークセイバーフィッシュなどの戦闘艇も標準装備ではなく、専用艦や改造艦に任されていたようだ。

は大変に細長く、連邦の典的な宇宙艦艇と同である。最下面を除いてブリッジが三つ用意されており、そこから各面の揮すると言う構造であった。

実戦(序盤)

マゼランと共に大きな期待を抱かれていた本級だったが、開戦後ジオン軍ミノフスキー粒子散布作戦と小回りの利くMSの前に惨敗(ブリティッシュ作戦)。続くルウム戦役では一矢報いたが、最終的にMSの飽和攻撃の前に敗れ戦の大半を喪失する被害を受けてしまう。

それでも大量の残存艦はあり、宇宙での優勢を奪われたのちも護衛や偵察など散発的な活動を継続した。有名なところでは地球へと向かうホワイトベースの護衛を担当した姉妹マダガスカルがある。
しかし、さすがに連邦軍と言えでもルウム惨敗直後に動けるサラミスは少なかった。地球に降下するジオンの大部隊に対し、僅か3隻しか出撃する事が出来ず、うち1隻は反撃に遭って撃沈されている。

性能(ビンソン計画後)

連邦軍にとってはMS開発と専用艦の工が急務となり、その開発と試験運用を兼ねたV作戦が発動される。一方、既存の生産ラインと大量の残存艦の有効活用を狙った軍備再建計画(ビンソン計画)も行して進められた。

マゼランと並んでサラミスの近代修も進められ、サラミスにはに簡易MS搭載が与えられることとなった(サラミス後期)。具体的な搭載数は不明だが、格納庫は設けることができず露つなぎ止めであり、冷却は下部の放熱を利用すると言う後世から見ればかなり荒っぽい運用が行われていた。当然、本格的な整備は不可能であり、コロンブス級などを改造した整備艦が随伴していたらしい。反面、は上部の1基を撤去し艦としては弱体化している。これはMSの搭載場所確保もあるが、ジェネレーターをMSの冷却や整備に回す必要があったためのようだ。

ビンソン計画との関連性は不明だが、MS搭載をさらに強化した良艦としてはネルソンが存在し、こちらはカタパルトと増設格納庫を保持し軽空母に発展分類されている。ただし、マゼランにおけるマゼランと同様に少数生産であったようだ。

また、戦闘用小ポット(ボール)を積んだ改造もあり、前部のメガ粒子砲ミサイルランチャーを全て撤去した上で射出用プラットフォームを6基装備している。ネルソン級とは違い、ある程度の数が生産されたらしく偵察と通商破壊に活躍した。

戦闘艦ではないが、本級の武装を撤去した上で輸送艦としたのがフジである。

実戦(一年戦争後期)

ビンソン計画で建造されたサラミスとマゼランジャブローより打ち上げられ、ルナ2に集結した。打ち上げ途中でゼーゴックの妨に遭い撃沈されたサラミスもあったが、ジャブロー側の迎撃でゼーゴックを排除し、打ち上げは順調に進んでいった。

ソロモン攻略戦では本級がとして活躍している。MAのビグ・ザムの攻撃で多数が撃沈されるなどの被害もあったが、作戦自体は成功。続くア・バオア・クーの戦いでも活躍を見せ、本領である艦隊戦の機会も何度か得ている。特にグワジン級を体当たりの末とは言え撃沈し、キシリア座乗のザンジバル撃で沈めるなどの大金星もいくつか挙げている。

また、人材面でもフジ級の艦長であったヘンケン・ベッケナーマリアナに乗艦していた土方歳三トッシュ・クレイなど、本級で経験を積んだ実戦指揮官も多く存在したようだ。数の上からでも戦争終結を導いたのはペガサス級(ホワイトベース)ではなく、本級であるとする説も根強い。

ソロモンア・バオア・クーにおけるジオン軍の猛反撃により数え切れないほどのサラミスが撃沈されるもが、それでも大量のサラミスが生き残ったという。

一年戦争後

一年戦争終結後もであり続けた。0083年には本級のであるサラミス級(Z時代と区別し、0083とも防とも)が確認できる。しかし、0083は防を強化した反面MS搭載を縮小(または撤)されており、連邦の艦隊戦回帰を物語っている。この戦後の軍備は大きな誤りであり、観艦式の際にデラーズ・フリートの核攻撃を受け多数が大破・沈没した。

デラーズ紛争の反省を受け、残存艦は再び修され0087年前後にはサラミス級が工。MS格納庫カタパルトデッキを装備した本格的なMS運用艦に生まれ変わった。また、サブブリッジした上で連装メガ粒子砲を装備し、対も単装が8基追加されたため火力も大幅に強化されている。エンジンサブとして2基増設され放熱対策に若干膨らみ、外観も異なることからほぼ新造艦扱いであったようだ。実際、戦後に新規建艦されたモノも少なからず存在した。

サラミスの現役生活は長く、ほぼ全ての宇宙世紀戦闘に参加し後述する後継艦のアレキサンドリアがほぼ退役したのちも配備が続いた。工から実に80年後の0153年のザンスカール戦争でも、ミノフスキークラフト装備艦の配備が確認されている。ただし、戦艦であったラー・カイラムや後継艦であるクラップ級に随伴はできず、警備任務や雑役についている。

姉妹艦

後継艦

直系としてはアレキサンドリア重巡洋艦が挙げられる。本級とムサイの折衷様式であり、前部のは本級のである。多数の姉妹艦が存在し優秀な性であったが、多くはティターンズに配備され戦した。また、生き残りの艦もティターンズ色が嫌われたのか、結局流となることはなく本級よりく退役してしまったようだ(若干の残存艦はあり)。

続いてクラップ級が工し、本級との交代が期待された。しかし、こちらも全な交代を実現することができないまま旧式化してしまい、結局相当数がザンスカール戦争まで残存した。

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