サレンダー 単語


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サレンダー

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サレンダーは許サレンダー

サレンダー(surrender)とは、動詞で譲り渡す、降する、放棄する、名詞で降、降参、自首などの意味を持つ英語である。

  1. ゲームにおいて、そのプレイを降参、投了すること。本項で解説
  2. 貿易において、元地回収のこと。
  3. 下川みくにの4作シングル、「surrender」。
  4. チープ・トリックの楽曲、「Surrender」
  5. RAINBOW(バンド)の楽曲、「I Surrender」。
  6. 布袋寅泰の7作シングル、「サレンダー」。

概要

 ゲームにおいて、ルール上決着はしていないが、もう敗北明らかだという状況が起こることが良くある。
そのときに行うのがサレンダーである。

ゲームによって呼び方は様々で、ボードゲームに置いては「投了」と呼ばれることが多い。時間や労力の節約のほか、勝つ見込みがないのにそれ以上プレイするのは相手にとって失礼だという事から行われる。

将棋に置いては、どう動いても詰みとなることが明らかな場合や、状況から勝ちがないと判断される場合に行われる。ルール上は「投了」は存在しないが、自分の手番で「負けました」と頭を下げ、相手がそれを受けて下げた時点で終了とされるのが一般的。
棋譜を汚さない、という美学があり、上手い手が出現した時点で投了する、一手違いにしてから投了するなどといったものがある。それゆえに最後の詰みまでし続けることは少ない。

TCG(トレーディングカードゲーム)において

TCGでは、そのゲームによって使われる言葉が異なり、「投了」と呼ぶものも「サレンダー」と呼ぶものもある。

ルールがある場合、サレンダーは全てのルールカードの効果より優先されるものであり、例えどのような状況であっても投了は可である、とされていることが多い。

上記のような「勝つ見込みがないのにプレイを続けるのは相手に失礼」という考えもあるが、「勝負を途中で投げ出すのは相手に失礼」という考え方もある。こればかりは相手によって違うため、なんともいえない。サレンダーをする場合、本当にするべきか、それとも見込みがくとも最後まで投げ出さずにプレイを続けるべきかはよく考えよう。

マジック:ザ・ギャザリング(MTG)の場合

投了/Concedeと呼ばれる。

自分が一切敗北しなくなり、相手が一切勝利しなくなる効果を持つ《白金天使/Platinum Angel》の効果適用下でも投了は可。また、相手にドリンクを買わせる(ただし、費用はこちら持ち)というジョークカードAshnod's Coupon》の効果も避けられる。要するに、投了はいかなるカードの効果よりも勝り、投了した時点でそのプレイ全に終了するのである。投了を宣言された場合、これを拒否してゲームを続行することはできない。

対戦相手のプレイ内容をコントロールするという効果を持つ《精神隷属器/Mindslaver》の場合、コントロールする側がされる側を投了させることはできないが、される側が自ら投了することは可である。

マジックの競技イベントは、1マッチ50分の2ゲーム先取で、時間切れの際には追加の5ターンを行い、それが終わっても勝利ゲーム数が同数である場合、マッチの結果を引き分けとするルールで行われることが多い。そのため、自分の敗北ゲーム数が0である時、勝ちくなったゲームを速やかに投了することで、マッチの結果が引き分けになることを防げる場合がある。また、デッキの構成を隠すためにも効果的である。

マッチ敗北となる投了をするときに握手をめるプレイヤーもいる(特に欧プレイヤー)。

参考:

投了- MTG Wiki(外部リンク)exit

投了します - MTG公式サイト(外部リンク)exit

遊☆戯☆王ゼアル オフィシャルカードゲーム(遊戯王OCG)の場合

原作漫画アニメゲーム作品においては「サレンダー」と呼ばれているため、プレイヤーファンの間でもサレンダーと呼ぶことが多い。

しかし、遊戯王OCGにおいてはルール上、サレンダーに当たるルールは存在せず、仮にサレンダーをしようとした場合、相手は拒否をすることが可となっており、上述のMTGとは少々異なる。

一見、負けるまでの時間が延びるだけであまり意味がいように思える。
だが、遊戯王OCG公式大会はマッチ戦と呼ばれる、3回デュエルをして勝ち数の多いほう(2勝または1勝2引き分け)が勝利、というルールで行われる。そのため、「勝負は決まったが、もうすこし相手のデッキ内容を見ておきたい」という状況がありうる。そのような場合、相手が「サレンダーしたい」といっても断る事が可

もっと言えば、1つのデュエル勝利マッチ勝利にしてしまう「ヴィクトリー・ドラゴン」というカードが存在する。それを利用したデッキが相手の場合、マッチ勝利をされることを防ぐため、自らそのデュエルをサレンダーするということが考えられる。当然、そのような場合でも相手はサレンダーを拒否できる。
後に「ヴィクトリー・ドラゴン」は禁止カードデッキに1枚も入れられない、つまり使用不可能カード)となったため、現在はこれを心配する必要はい。

だが、上述のマッチには40分という制限時間が決められている。この時間内に勝負が決まらない場合、デュエルの最中であれば、エキストラターンと呼ばれる、3ターンだけデュエルを続けて、それが終了した時点でライフポイントと呼ばれるお互いが持つポイントの多いほうを勝利とするルールがある。また、制限時間を過ぎた時点でデュエルデュエルの間のインターバルの時間だった場合、その時点で1勝しているほうが勝利となる。
これを利用して、40分の時間中ずっと、ターンスキップ効果を持つ「アルカナフォースXXI-THE WORLD」というカードを用いて延々と相手ターンスキップしつつ、自分のドローを封じてデッキ切れによる敗北デッキ(山札)からカードを引けないと敗北になるルールがある)を防ぎ、エキストラターン突入直後に相手のライフポイントダメージを与えてマッチ勝利する、という俗に「ワールドトランス」と呼ばれるデッキが存在し、これを相手にする場合もサレンダーしたくなるが、やはり相手はそれを断ることができる。
この「ワールドトランス」は、キーとなるカードわないことも多いため安定性は低いが、成功した場合、相手は1ターンプレイしないまま40分+エキストラターンの間、ずっとをくわえて相手のプレイを見ているしかないというとんでもない事態になりかねない。

このような事態を防ぐため、「1ターンプレイは3分まで」、「デュエルの進行を引き伸ばす行為は審判の判断によって罰則が与えられる」などのルールが存在する。
そこまでするならもうサレンダーのルールを制定すればいいようにも思えるが、それが行われないのは、「勝負を途中で投げ出すのは最低の行為」という考えがあるのかもしれない。実際、このTCG原作に当たる漫画や、タイアップアニメなどではサレンダーをあまり良く捉えていないことが多い。「サレンダーをした決闘者は心が死ぬ」とも言われている。
一方で「サレンダーしろ!」などという発言もあるが、これは死亡フラグ挑発の意味が強いのだろう。

認大会規定及び大会罰則規定には、罰則として「デュエル敗北」が存在する。
そのため、わざと自分のデッキを崩す(積み上げてあるカードをばらばらにする)などの違反行為を行うことによって、自分が「デュエル敗北」になるという事実上のサレンダーもあることはある。
しかし、これは故意にルール違反することであるため、より上位の罰則である「マッチ敗北」にされる可性や、最悪「受賞資格を失う失格」(それまでにとった賞を剥奪され、さらに失格となる)になる可性もありうる。決闘者の誇りを傷つける最低の行為といわれるのかもしれない。
だが、40分以上をくわえて見ているしかないという状況になれば誰だってこのような行動をとりたくなるのが当たり前である。上記の「ワールドトランス」も、ルール上は問題ない(3分制限、故意の引き伸ばしに当たる可性はある)とはいえ、アニメでも言われていた「ルールマナーを守って楽しくデュエルしよう!」からは外れてしまうものであり、あまり快く思わない人も多く、決闘者としてあまりいい行為ではないといえる。そのため、故意の違反でサレンダーする人を一概に咎めることはできないのが現状である。

 

重苦しくネガティブな文章が続いたが、そう深く考えることもない。現状、大会が「ワールドトランス」であふれかえっているというわけではないし、仮にそうなった場合、キーカードが禁止定を受けて「ワールドトランス」は消滅することになるだろう。そもそも3分制限や引き伸ばし禁止の存在から「ワールドトランス」のような延々と自分ターンを続けるような露な引き伸ばしデッキは使いづらいようになっている。
(1ターンキルデッキという問題もあるが、そちらはそちら凶悪なものは規制がかけられる)
どうしてもサレンダーしたいという状況はそうそう起こるものでもないので、あまり気にすることもない。

参考:遊戯王カードWiki - サレンダー(外部リンク)exit


原作アニメに置いてサレンダーが行われることは少ない。行われたのはバトルティ編でのマリクや、決闘者の王編の孔雀舞など。ただ単に負けそうだからやめるというより、そこに何らかの理由がある場合が多い。
サレンダーが行われないのは、上述の通りあまり良い行為として捉えられていないことや、デュエル自体が世界運命をかけていたり、自分の人生や誇りや大切なものをかけたデュエルが多く、サレンダーを行うような状況になりにくいためだろう。また、デュエル構成自体、相手にギリギリまで追い詰められて、そこから逆転!というものが多いため、サレンダーしてしまっては意味がなくなってしまう。
そもそも、この手の作品でサレンダーが頻発するとざめである。

また、サレンダーとは異なるが自ら負けるようなプレイングを行ったものもいる。例としてはオースチン・オブライエンラリー・ドーソンなど。
ラリーは、負けたほうが消滅する状態で友の遊星デュエルを行わねばならず、「サレンダーは許されんだー」という状況の中、自らのライフを0にするプレイングをすることで自分が消滅する代わりに遊星を救った。

原作では、デッキの上に手を乗せることでサレンダーの意思を示している。
また、「スレンダー」と呼ばれることもあった。

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されんだー」ではない。

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