サンサン(San San)とは、1969年アメリカ生産・フランス調教の競走馬・繁殖牝馬である。
父はワシントンDCインターナショナルを連覇したBald Eagle(ボールドイーグル)、母は不出走馬のSail Navy(セイルネイビー)、母父は本馬以外にもセクレタリアトやミルリーフの母父に入っている名種牡馬のPrincequillo(プリンスキロ)という血統。
父を生産所有したユダヤ系ドイツ人のハリー・フランク・グッゲンハイム大尉という実業家によって生産され、ヨーロッパに渡りマルギト・フォン・バッチャーニ伯爵夫人の所有馬となった。何の因果か、彼女は第二次世界大戦末期のホロコースト事件「レヒニッツの虐殺」と関わりを持っていたとされた人物であった。
閑話休題、競走成績だが、3歳時にはフランスの牝馬三冠の一つであった(現在は古馬に開放されている)ヴェルメイユ賞を勝ち、7番人気で出走した凱旋門賞では人気に推されていたジョッケクルブ賞勝ち馬*ハードツービートや英ダービー馬ロベルトを破って勝利した。このレースには日本から天皇賞馬メジロムサシも出走していたが、18着に敗れている。
その後ワシントンDCインターナショナルに出走したが4着となり、これらを含む通算22戦5勝で引退した。
引退後の1976年、明和牧場に2億円とも言われる高額で購入され来日。凱旋門賞馬の来日は牡馬では*セントクレスピンなどの例が既にあったが、牝馬では初めてであった。「2000mで2分を6回切った馬」とのフレーズが付くほど当時としては快速だったウインザーノット、関屋記念を勝ったスプライトパッサーなどを出し、1994年に死亡した。
牝系子孫は現在でも残っているが、サーアイヴァー産駒の持ち込み馬であるリキサンサンの仔は3億6050万で買われたはいいがスベったサンゼウスしか目立たなかったり、ポトマックチェリーの牝系はネイティヴハートやサクセスストレインがGIで掲示板には乗るもののそこからの決め手を欠いたりで、GI馬は未だ出ていない。幸いそれなりに牝系が広がっているので、今後の活躍に期待したいところである。
Bald Eagle 1955 鹿毛 |
Nasrullah 1940 鹿毛 |
Nearco | Pharos |
Nogara | |||
Mumtaz Begum | Blenheim | ||
Mumtaz Mahal | |||
Siama 1947 鹿毛 |
Tiger | Bull Dog | |
Starless Moment | |||
China Face | Display | ||
Sweepilla | |||
Sail Navy 1958 鹿毛 FNo.7-c |
Princequillo 1940 鹿毛 |
Prince Rose | Rose Prince |
Indolence | |||
Cosquilla | Papyrus | ||
Quick Thought | |||
Anchors Aweigh 1949 鹿毛 |
Devil Diver | St. Germans | |
Dabchick | |||
True Bearing | Sir Gallahad | ||
Dead Reckoning | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Bull Dog=Sir Gallahad 4×4(12.5%)
掲示板
1 ななしのよっしん
2022/01/09(日) 02:54:24 ID: C+6ei0xOK8
繁殖登録されている後継牝馬が現時点で二頭しかいない
もう二頭有望な牝馬はいるけど、かたや地方抹消、もう片方も凡走が続いててまずい
サンゼウス、ウインザーノットからも一頭ずつしか現在に続く繁殖牝馬がいない
2 ななしのよっしん
2022/01/09(日) 02:56:35 ID: C+6ei0xOK8
あと、この記事に出てるサクセスストレインは2018年に転売不明
3 ななしのよっしん
2022/02/02(水) 23:39:07 ID: l6lyzfjKRX
サンゼウスもウインザーノットも牡馬では…?
牝系子孫では繁殖が現在おそらく5頭(ラカンパーナ、ミスベルツリー、トレノブレーヴィ、ダイシサンサン、タイプムーン)
ここ数年での用途変更が多くて少し焦ったけど、繁殖5頭に現役牝馬もいるならまだ大丈夫でしょう
覚醒に期待
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最終更新:2024/04/20(土) 07:00
最終更新:2024/04/20(土) 07:00
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