サンドイッチとは、パンに具を挟んだ食べ物である。日本では「サンド」と略し、板状のもので何かを挟むことを「サンドする」と言う。
作るにも食べるにも手軽なことから、パーティーやピクニックといったイベントに重宝されている。
コンビニエンスストアではおにぎりと並び定番の商品となっており食したことのある人は数多いことだろう。
具は様々で、カツやハムといった肉類や、レタスやトマトといった野菜、タマゴサラダ、ツナマヨ、チーズなどが一般的となっているがアレンジは無限大といっていいだろう。日本発祥のバリエーションとして、イチゴ、キウイ、缶詰の桃などの果物とクリームを挟んだ「フルーツサンド」がある。ホットドッグはソーセージを具にしたサンドイッチの一種ともいえるが、アメリカのホットドッグ愛好家団体は「ホットドッグは高い独自性を有するもので、サンドイッチの派生品におとしめるなど許されない」という反対声明を出している。一方ハンバーガーはアメリカでも「ハンバーグを具にしたサンドイッチ」だと認識されており、米マクドナルドのメニューでは、マックチキン(日本名チキンクリスプ)やフィレオフィッシュは「Sandwiches」の欄に書かれている。
使うパンも、日本では耳を切り落とした食パンが定番だが、フランスパン、ベーグル、クロワッサンなど土地により様々である。ホットドッグのように細長いパンを横に二つに割って間に具を挟んだものを、潜水艦型ということで「サブマリンサンドイッチ」といい、縮めて「サブ」ともいう。日本でもおなじみのチェーン店「サブウェイ」は、サブの専門店であることからこの名前になっている。
パン以外でもクッキーやビスケットなどで挟んだものをサンドイッチと呼ぶことがある。一方具を挟むことなく、一枚のパンの上にのせただけのものを「オープンサンドイッチ」というが、これをサンドイッチに含めるかどうかは意見が分かれる。オープンサンドイッチはパンを皿代わりに使う(具だけを食べ、パン部分は使用人等に下げ渡される)文化が由来であり、通常のサンドイッチとはルーツが異なる可能性がある。
名の由来は、イギリスの貴族サンドウィッチ伯爵が大のカードゲーム好きで、食事の間を惜しむためにパンに具を挟んだ手軽な食事で済ませたという説が非常に有名だが、これは真実ではないとされている。第4代サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギューは有力な政治家であるが大衆受けはあまりよろしくなかったので、「伯爵は夜通しカード賭博にうつつを抜かし、食事も肉挟みパンで済ませている」というバッシング記事が民衆の間で流布し、肉挟みパン=サンドウィッチ伯爵が定着したのではないかと言われる。彼が手軽な肉挟みパンを好んでいたのは事実のようだが、その理由はカードゲームではなく政務で忙しかったためというのが現在の通説である。その伯爵の7代孫にあたる当代サンドウィッチ伯爵ジョン・エドワード・ホリスター・モンタギュー卿は、実業家としてその名も「サンドウィッチ伯爵(Earl of Sandwich)」というサンドイッチ・チェーン店をアメリカを中心に展開、「ご先祖も食べていたはずの」クラシックスタイルのローストビーフ・サンドイッチを主力メニューとしている。
アメリカで定番のサンドイッチ「アメリカンクラブハウス」も、「クラブハウス」という名前のカジノで生まれたという説が有力であり、サンドイッチと賭博には切っても切れない縁があるといえる。
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最終更新:2025/01/17(金) 03:00
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