サンポールとは (サンポールとは) [単語記事]

サンポールとは、大日本除虫菊（金鳥）から発売されているトイレ用洗剤である。

概要

サンポールとは、酸のちからとマイナスイオンの相乗効果で便器のがんこな黄ばみを化学分解して落とす洗浄剤。1960年代より発売され、現在に到るまで、おそうじ主婦さんの力強い味方となっている。本当に頑固な汚れが綺麗に落ちる。最近になってからマイナスイオン成分が配合されたため洗浄率が上がった。

トイレ掃除にサンポール

商売上の都合から、大抵の洗剤は「よく汚れが落ちる！」的な謳い文句を掲げるが、あまり効果が体感できないといった事はよくある。しかしサンポールは分かりやすく本当によく落ちる。何故なら、サンポールとは、学校の実験でもよく使用する「塩酸」ほぼそのものだからである。

そんな物が店頭で簡単に買えてしまって大丈夫か？と思うかもしれないが、法律上では塩酸濃度が10%を超えると劇物指定になってしまう所、サンポールは9.5%とギリギリを攻めている為セーフなのだ。

なので、一般の店頭で普通に買える酸性洗剤としては最も強力と考えてほぼ間違いない。特にアルカリ性の結晶である尿石に対しては酸の濃度の高さが物を言う為、トイレ清掃には無類の強さを発揮し、汎用の洗剤とは清掃効率が段違い。

洗剤というより酸そのものに近い為、注意書きをよく見ずに普通の洗剤感覚で不適切な使い方をすると、人体や器物(特に金属系)に思わぬ被害が出る可能性があるので注意。

パッケージは緑一色という何とも言えないデザインだが、これはあえてダサく見せる事で気軽に使われにくくする理由と、他の洗剤と並べても「サンポール」である事を判別しやすくするという理由から、昔からこのデザインでずっと使われており今でも変更されていない。

カビキラー等のアルカリ性カビ取り剤やアルカリ性の漂白剤と混ぜると、化学反応を起こして有毒の塩素ガスを発生させるので、注意が必要である。
あと、某入浴剤と混ぜると硫化水素が発生してさらに危険。