ザビーネ 単語

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ザビーネ

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ザビーネドイツ語Sabine)あるいはザビーナSabina)とは、ドイツ語圏の女性名である。

短縮形・称形はザビー(Sabi)、ザプスィー(Sabsi)、ザッスィー(Sassi)、ビーネ(Bine)、ビーナ(Bina)、ビーニ(Bini), ビービ(Bibi)、ベー(Bee)、ビンヒェン(Binchen)など。

実在の人物

架空の人物

英語
Sabina(サビーナ)
フランス語
Sabine(サビーヌ)
ドイツ語
Sabine(ザビーネ)
Sabina(ザビーナ)
イタリア語
Sabina(サビーナ)
Savina(サヴィーナ
スペイン語
Savina(サビーナ)
スウェーデン語
Sabina(サビーナ)
Sabine(サビーネ)
ロシア語
Сабина(サビーナ)
ポーランド語
Sabina(サビーナ)
チェコ語
Sabina(サビナ)
ハンガリー語
Szabina(サビナ)

概要

古代イタリアサビニー人ラテン語Sabini)の女性を表すサビーナ(Sabina)に由来する女性名。元来はアペニン山脈に居を構えていたが、ローマという都市が建設される以前から近隣に広く定住していた。スパルタの末裔を自称するほどの勇猛果敢な民族として知られており(「サビーニー女略奪」参照)、サビーナという名にもそうしたイメージが付随している。

なお、ドイツ語圏の周辺ではサビーナの男性サビヌスSabinus)に由来する男性名があったり姓になってたりするが、ドイツ語圏では男性名や姓の方は全く一般的ではなく、女性名のザビーネにしても1950~'70年代以来の較的新しいトレンドであったりする。

一般的な女性名としては、2世紀初めのキリスト教殉教者であるサビーナに由来する。彼女は鉱夫出身のローマ貴族ヘーローデース・メタラーリウス(Herodes Metallarius)ので、元老院議員であった夫ワレンティアヌス(Valentianus)を喪い寡婦となっていた。彼女の世話係となった奴隷セラーピア(Serapia/Seraphia)は、ハドリアヌスの迫を逃れてシリアアンティオキアからイタリアに来たキリスト教徒の出身で、両を喪った後は数々の婚を退けて信仰生活に入り、貧者に施すために所持品を全て売り払い、ついには自らを売り渡して奴隷となった女である。サビーナは彼女の信仰活動に深い感銘を受け、キリスト教徒に宗する。

しかし迫は再びセラーピアの元を訪れた。ローマ々を拒絶する彼女を捉えるために二人の男が来たが捕まえることはできず、遂には松明で身体に火をつけようともしたがそれも失敗した。しかし結局は西暦119年、審問官デリッリウス(Derillius)の命により棒打ちに処されで首を刎ねられた。サビーナは場にさらし物となり朽ち果てていた彼女遺骸を取り戻し、自の霊に丁重に弔った。セラーピアも後に殉教者「シリアセラーピア」として列される。祝日は命日7月29日埋葬日の9月3日である。

そしてサビーナもまた、迫から逃れられなかった。セラピアに対して行った処遇が非難され、ついにエルピディウス(Elpidius)という者が彼女キリスト教徒である事を訴えたのだ。やはりサビーナも信仰を捨て去ることはなく西暦126年、ローマ北方ウィンデナ(Vindena)で首を刎ねられた。祝日は命日8月29日である。

サビーニー女略奪

さて、ここで時代は更に約1000年前、ローマの頃へと遡る。

ローマ史』によれば、ローマを建設したロームルスたちローマ男性たちはサビニー人女性たちとの合コンを申し入れたが、サビニー人はこれを拒否した。しかし諦め切れないローマ男たちは集団ストーカーと化し、ついにネプトゥルヌス祭りに乗じてサビーニー女を集団拉致する計画を実行してしまう。世に言う「サビーニー女略奪」である。当然サビーニー女たちはを立てて拒絶を貫くが、ローマ男たちは「多少のワガママ市民権=ローマ人と対等の扱い)も聞くしヘソクリ財産権=夫と対等の立場)だって許すから、どうかに来てくれ」とひたすら懇願してやっとこさサビーニー女たちも折れ、ローマ男たちは晴れリア充になれたのだった。

しかし、残されたサビーニー男たちはそんなことで納得するはずがなく、彼らが住む諸都市は次々とローマ崩をうって攻め込んだ。たび重なる戦いと謀略の日々に、ついに両軍とも大いに疲弊を極めることとなったその時、間に割って入ったのは何とサビーニー女たちである。く「もしこれ以上争うのであれば、その原因である私たちを殺しなさい。これ以上サビーニー男)を喪い夫(ローマ男)を喪うのであれば、いっそ死んでしまった方がマシです」と。

かくして講和は成った。サビニー人ローマ人と連合し、ローマ域であったカピトーリヌスの丘(現在カンピドッリオローマ庁舎がある)は彼らの為に与えられ、中でもクラウディウス氏族はローマ人の名門ユーリウス氏族と肩するほどの大門閥に発展する。やがてサビニー人ローマ人と同化していくが、サビニー人勇気、とりわけ女たちのそれは今後も後世にり継がれることだろう。

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最終更新:2024/04/19(金) 13:00

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