ザヤックルールとは、フィギュアスケートの、ジャンプの回数を制限するルールである。 ざや・・・ ざや・・・
ざっくり言えば、得意な種類のジャンプだけを跳んで点数を稼ぐことを抑制するために作られたルールである。 具体的には
このルールにより、選手は多くの種類のジャンプを跳ぶことが求められる。なお、4回転ジャンプについても同じルールが適用される。また、2014-15シーズンより、2回転ジャンプについてもザヤックルールが適用されることになった。
このルールを言葉だけで理解するのはちょっと難しい。
そこで、せっかくのニコニコ大百科なので、ニコニコ動画からザヤックルールに違反した演技を参照しながら、
次項にて、このルールについて解説をしたいと思う。解説に誤りがあったり、不必要と思われる場合は掲示板にてご指摘願いたい。
こちらは織田信成選手。
この演技では、冒頭に4T(4回転トウループ)+3T(3回転トウループ)を跳ぶ予定だったが、うまくいかず
3T+3Tになってしまった。そのため、ザヤックルール(前項の1)により、これ以上トウループは跳べないはずだが、
次のジャンプで3A(アクセル)+3Tを跳んでしまい、違反により、このジャンプ(3A+3T)は0点になってしまった。
続いて、織田信成選手。
この演技のジャンプの構成は、4T+3T、3A、3S+3T、3A、3Lo、3F+2T+2Lo、3Lz、2A である。
(A=アクセル、Lz=ルッツ、F=フリップ、Lo=ループ、S=サルコウ、T=トウループ ジャンプの略記号)
赤字がザヤックルールに違反したジャンプ、オレンジ色の部分はその違反の影響を受けて0点になってしまったジャンプ。
この場合、赤字になっている二度目の3Aは、ザヤックルール(前項の3)によりコンビネーションジャンプかジャンプシークエンスにしなければならなかったが、単独のジャンプになっているので、強制的にジャンプシークエンス扱い(3A+SEQ)になってしまう。
その影響で、オレンジ色の部分のジャンプが4回目のコンビネーションジャンプをなり、コンビネーションジャンプ(ジャンプシークエンス)は3回までしか跳んではいけないという、フリープログラムのルールを違反したことになり、このジャンプ(3F+2T+2Lo)の得点が0点になってしまっている。
また、例えばの話だが最後の2Aがもし3Loだった場合は、ザヤックルール(前項の2)の違反になり、二度目の3Loはやはり0点になってしまう(ただ、この部分に違反する演技はあまりないように思われる)。
このように、ザヤックルールに違反すると本来貰えるはずだったジャンプの得点が少なくなってしまったり、ひどい場合は0点になってしまうなど大きな損失を被ることになる。
なので、選手は本来予定していた通りにジャンプが跳べなかった場合、ザヤックルールを考慮しつつ、演技をしながらジャンプの構成を考えなければならない。
この他に、実況・解説がザヤックルールについて説明をしている動画を以下に紹介する。
まずは織田信成選手。 実況・解説のテンションがすごく下がってしまっている。
こちらは織田信成選手。あ、あれ? 普段は落ち着き払った杉田秀男解説員も、驚きを隠せない。
・なぜ「ザヤック」ルールと呼ぶのかというと、1982年の世界選手権で、女子シングルのエレイン・ザヤック選手が4回、3回転トウループを跳んで優勝したことをキッカケに このルールが作られたため。
ただし、同じジャンプを多く跳ぶ選手はザヤックだけではなかった。ザヤックは犠牲になったのだ・・・。
・織田信成選手はザヤックルールに違反してしまうことが多い。あまりに多いので、その演技の動画は『織田信成ザヤ・コンボ違反シリーズ』というタグが付けられ管理されている。
・ザヤックルールに抵触することを、「ザヤる」と表現することがあるが、上記の理由により「オダる」という言葉が誕生した。
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最終更新:2024/12/04(水) 00:00
最終更新:2024/12/03(火) 23:00
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