ザルツブルクとは (ザルツブルクとは) [単語記事]

ザルツブルク（Salzburg）とは、オーストリアの都市である。

概要

世界的に強豪であるサッカーチームのレッドブル・ザルツブルクの名で知られる街。オーストリアにあるが、ドイツの領土にザーラッハ川を挟んで隣接しており、ドイツとの関係が強い。中心市街の街並みは「北のローマ」と言われるほど美しく、世界遺産にも登録されている。人口は約15万人。

音楽家のモーツァルトが生まれた街として知られ、観光地としては「モーツァルトの家」がある。町中にはモーツァルトの家が2つある。１つが生家、2つ目が1773年から80年まで住んでいた家である。どちらも現在はモーツァルトゆかりのものを展示する博物館として使われている。モーツァルトを記念して、毎年「ザルツブルク音楽祭」も開催される。

街にはいくつかの丘があり、そのうちの１つにホーエンザルツブルク城がある。1077年、叙任権闘争の際にザルツブルクの大司教だったゲープハルト1世によって建設された。その後13世紀ごろからしばらくは、ザルツブルクは「ザルツブルク大司教領」として神聖ローマ帝国の領邦の一部であった。

しかし、フランス革命が発生し、フランスとヨーロッパ諸国の間で戦争が起こってしまう。すると戦いに巻き込まれるのを恐れたザルツブルク大司教が亡命してしまい、ザルツブルクはフランス軍に占領されてしまう。そのあとはオーストリアになったりバイエルン王国の一部になったりしたが、ウィーン会議で結局オーストリアの領地になった。

市域の南端にヘルブルン宮殿がある。17世紀に大司教が作った宮殿で、噴水が多い。観光客はツアーのみ受け入れている。宮殿内にはテーブルと椅子があり、座ってみると噴水が座った人の後ろから発射する。水の向きはウォシュレットのような方向ではないのでその点は心配しなくてよい。ただ、他にも様々な仕掛け噴水があるので、そういうアトラクションだと思ってびしょ濡れになる覚悟で行った方がよい。