ザ・ビッグとは (ザビッグとは) [単語記事]

ザ・ビッグとは、

テレビアニメ「THE ビッグオー」に登場する巨大ロボットの総称。
かつて、株式会社マルナカが営業していたホームセンター。→過去の公式サイト参照
イオングループ各社が営業するディスカウントストア。本記事で説明する。

概要

買えば買うほど安さがわかります!!

― イオンビッグ公式サイトより

小型店は食品を中心に日用品も扱う食品スーパー型の品揃えであり、大型な店舗になると衣料や住居用品なども扱うようになる。

もともとはジャスコグループ（当時。現・イオングループ）で広島県・山口県に展開していたスーパーマーケット「株式会社みどり」（のちの「マックスバリュ西日本株式会社」→「株式会社フジ」）がディスカウント業態として開始した店舗であった。そのため、長らく（2008年途中まで）広島県・山口県のみで展開されていた。
しかし、イオングループとしてディスカウントストア事業を強化するにあたって、この「ザ・ビッグ」を各地に展開することとなり、2008年の青森県での開店を皮切りに全国各地へ進出。2021年 7月3日現在では47のうち31の都道府県に展開している（後述）。

これにより、イオングループが展開していた、原則生鮮食品の取り扱いのないディスカウントストア「メガマート」は、生鮮食品も扱う店舗である「ザ・ビッグ」への転換が進み2014年までに消滅。また店舗の大きさを活かして安売りを仕掛ける「イオンスーパーセンター」も、北海道・東北・九州以外では「ザ・ビッグエクストラ」（後述）に転換が進められ2012年までに消滅した（なお九州でも2019年までに「イオン」に転換されたため消滅）。

店舗の種類

ザ・ビッグ
- 通常業態。「マックスバリュ」「メガマート」や、小型の「ジャスコ」から転換した店舗はこれになることが多い。
- 1989年 9月開店の岩国店（山口県岩国市）が1号店。
ザ・ビッグエクスプレス
- 小型店で主に都市部に展開。食品中心の品揃えとなる。
- 他社の小型スーパー閉店後の出店や、イオングループに買収された小型スーパーの転換（札幌市の旧「ジョイ」店舗や、名古屋市の旧「ナフコはせ川」店舗など）が多い。
- 2010年 2月開店の平岸店（北海道札幌市）が1号店。
ザ・ビッグエクストラ
- 超大型店で、食品以外の売場面積も広い総合スーパー型の品揃えとなる。
- 2011年 1月開店の野洲店（滋賀県野洲市）が1号店。

というのが基本だが、店舗によっては、大型店や小型店であるものの通常の「ザ・ビッグ」を称している例が少なからず存在する。特に株式会社フジの運営店舗（兵庫県・中国地方・四国地方）と、マックスバリュ東海・マックスバリュ長野から承継されたイオンビッグ運営店舗（神奈川県・静岡県・山梨県・長野県）については、小型店や大型店でも単なる「ザ・ビッグ」としている例が少なからず存在する。

サービス

毎月第2日曜日は「ザ・ビッグデー」と題して、一部除外品を除く全品が5%OFFになる。
- 株式会社フジの運営店舗では、この5%OFFはマックスバリュと同日開催となる（他社の場合は実施日やサービス内容が異なる）。
イオングループ全国共通の「お客様感謝デー」（原則毎月20日・30日開催、指定カードやWAONなどで5%OFF）も実施しているが、これと異なり「ザ・ビッグデー」はカード等の条件無しに5%OFFとなる。

運営企業・出店地域

以下のイオングループ各社が運営する。2024年 3月1日現在。

社名	展開地域	エクスプレス	エクストラ
イオン北海道株式会社	北海道	✔
イオン東北株式会社	青森県・秋田県・山形県
イオンリテール株式会社	東京都（1店舗のみ）
イオンビッグ株式会社	宮城県・福島県・栃木県・神奈川県・山梨県・長野県・静岡県・愛知県・岐阜県・三重県・滋賀県・奈良県	✔	✔
株式会社フジ	兵庫県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・香川県・徳島県・愛媛県		✔
イオン九州株式会社	福岡県・佐賀県・大分県・熊本県	✔
イオン琉球株式会社	沖縄県	✔

未出店は岩手県・茨城県・群馬県・埼玉県・千葉県・新潟県・富山県・石川県・福井県・京都府・大阪府・和歌山県・高知県・長崎県・宮崎県・鹿児島県の16府県。このうち埼玉県はかつて1店舗存在した（ザ・ビッグ八潮南店、イオンリテール運営、現・イオン八潮南店）。
- 関東地方は栃木県と神奈川県にこそ店舗が多いものの、東京都は1店舗のみであり、他の県にはない。
- 北陸4県には進出できていない。
- 関西地方は、滋賀県・奈良県・兵庫県には進出しているものの、その間の京都府や大阪府には進出できていない。
「イオンビッグ株式会社」に合併された会社として「マックスバリュ長野株式会社」（2021年 6月1日合併）と「マックスバリュ南東北株式会社」（2024年 3月1日合併）があるが、両社とも合併される時点ですでに「マックスバリュ」は運営しておらず、運営していたマックスバリュ店舗はすべてザ・ビッグに転換されていた。
展開範囲
- 最北端：ザ・ビッグ士別店（北海道士別市）
- 最東端：ザ・ビッグ春採店（北海道釧路市）
- 最西端：ザ・ビッグエクスプレス小禄店（沖縄県那覇市）
- 最南端：ザ・ビッグエクスプレス佐敷店（沖縄県南城市）
  - 小禄店がもう少し南であれば最西端かつ最南端であったのだが、僅差で（150mくらい）佐敷店のほうが南にある。なおさらにその間には、つかざん店（沖縄県島尻郡南風原町）も所在している。Googleマップ調べでは、佐敷店が北緯26.1870度、つかざん店が北緯26.1883度、小禄店が北緯26.1884度。
都道府県別での店舗数最多は北海道（25店舗）。以下、宮城県（19店舗）・静岡県（16店舗）・長野県（15店舗）と続く。（2025年 3月25日現在）
市町村別での店舗数最多は札幌市（11店舗）。以下、名古屋市（8店舗）・仙台市（7店舗）・静岡市（7店舗）と続く。（2025年 3月25日現在）

類例

日本国外でも、マレーシアで「AEON BiG」の名前で、日本の「ザ・ビッグ」と同様の看板で店舗を展開している。
ただしこれは、フランスの小売業「カルフール」が2012年にマレーシアから撤退する際にイオングループに買収されたものであり、大部分が日本の「ザ・ビッグエクストラ」に相当する大型店となっている（その後に開店した店舗は、より小型な店舗もある）。