シェアードワールドとは、同じ世界観を複数の作者が共有して創作する作品群である。
"共有された世界" (Shared World)という和訳の通り、物語の受け皿として用意されているひとつの世界観をベースに、複数の作者が様々な作品を創作するという形態。多元宇宙や並行世界などのジャンルである「マルチバース」とは異なる。
一例としては、「マーベル・シネマティック・ユニバース」のようなアメリカン・コミックスのヒーロー世界や、「機動戦士ガンダム」「機動戦士ガンダムUC」「機動戦士ガンダム サンダーボルト」などの舞台となる宇宙世紀、「けものフレンズプロジェクト」のジャパリパーク、クトゥルフ神話の世界などが挙げられる。これらは同一の世界やキャラクターを用いて、作風もジャンルも異なる作者たちにより多彩な物語が創出されている。
また、「SCP Foundation」などのユーザーが参加して物語を生み出すコンテンツのほか、「ソード・ワールド2.0」や「妖魔夜行」などのテーブルトークRPGもシェアードワールドの一種に分類でき、特に前者のタイプはオープンシェアワールドなどと呼称される。反面、上遠野浩平やCLAMP、サンドロビッチ・ヤバ子などの作品のように、”共通する世界観を持っていても作者が同一である”場合はこれに該当しない。
シェアードワールドの成り立ちは様々で、もともと単発作品だったものがシリーズ化し複数の作者が手掛けるようになったケース(宇宙世紀など)や、メディアミックス展開などであらかじめ複数人が創作するプロジェクトとして構築されたケース(けものフレンズなど)などが存在する。
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最終更新:2024/04/19(金) 15:00
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