シェイクユアハート 単語


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シェイクユアハート

4.8千文字の記事

シェイクユアハート(Shake Your Heart)とは、2020年産まれの日本競走馬である。栗毛

な勝ち

2025年中日新聞杯(GⅢ)

2026年金鯱賞(GⅡ)札幌記念(GⅡ)

生い立ち

ハーツクライルンバロッカSri Pekanという血統。

についての説明は長くなるので当該記事に譲る。アイルランドで、2004年レジーナエレナ賞(イタリア1000ギニー)を勝利引退日本で繁殖入りしている。14頭の子のうち10頭が勝ち上がる堅実な成績で、本以前の活躍といえば2011年すみれステークス勝利したロッカヴェラーノ。20年産(のちのシェイクユアハート)を産んだのち用途変更(繁殖引退)となったので、末子にあたる。アメリカ産のイギリス調教マレーシア・パハン州のスルタンが所有していた競走馬で、G1には手が届かなかったが勝ち上がり以降重賞3連勝を含む5連勝。引退後はアイルランド種牡馬として数年間活動し、デルマオークスなどを輩出。トルコ輸出後はガジ賞(トルコダービー)を輩出している。やけに際色豊かな説明

2020年3月20日千歳の社台ファームにて誕生。吉田氏(社台ファーム代表吉田照哉氏の夫人)名義で、オーナークラブの「LEX PRO」で募集された。

名の由来は「心を揺さぶる」。ハーツクライからの連想であろう。

戦歴 -心揺さぶられる末脚-

2歳(2022年)

東・宮厩舎に入厩し、デビュー戦は10月29日阪神5Rの新馬戦(芝2000m)。上は藤岡祐介。3番人気に支持され、外から中団外に付けてゆくも直線伸びを欠き8着。このレースの勝ち2025年日経賞勝利したマイネエンペラーで、他にものちの古OP3頭(ケイアイサンデラ・スマートファントム・ハギノサステナブル)がいる、今から見るとちょっと新馬戦であった。うち2頭は後の話にちょっと絡んでくる

仕切り直して12月3日・中4Rの未勝利戦に出走。上は藤岡康太。今度は群の中で待機し、直線抜け出して初勝利を挙げた。

3歳(2023年) 清滝特別まで

年が明けて当然してゆくのはクラシック戦線。しかし場の1勝クラスきさらぎ賞(GⅢ)大寒賞(1勝クラス)と戦ってゆくもそれぞれ3着、6着、4着と勝利はつかめず、プリンシパルステークスに登録するも熱発により回避。首を痛めていたようで休養に入り、クラシック出走はならなかった。

復帰戦は8月19日富良野特別(1勝クラス札幌2000m)。ここから戦は「フルキチ」こと古川吉洋が務めてゆくこととなる。ここは6着に敗れるも9月2日に中1週で挑んだ同条件場の1勝クラスでは3コーナーから押し上げる強気の競馬勝利。そのまま在厩調整で挑んだ10月10日の清特別(2勝クラス京都2200m)も2番手先行からの押し切りで快勝(一応これで菊花賞の賞金ボーダーは突破したのだが、中1週ということで登録は見送った)。これは近いうちにオープン入り・重賞での好走も期待できる走りであった。

……のだが、この後彼は実に15戦もの間3勝クラスに当たり続けることとなる。

3歳(2023年)~5歳(2025年) OP入りへの長い道

さてオープン入りをして、基本的には2000m付近の3勝クラスを戦ってゆくのだが、勝てない。この15戦において掲示板を外したのは昇級3戦八坂ステークス(京都・芝2200m)6着の1回、馬券外でさえそれに昇級初戦の比叡ステークス(京都・芝2400m)、御堂筋ステークス(阪神・芝2400m)のそれぞれ4着のみと非常に安定した成績を示していたのだが、勝てない。特に2024年7月20日テレQ杯(小倉・芝2000m。このレースのみ秋山代打を務めた)から2025年1月6日の寿ステークス(中・芝2000m)までは5連続で2着となり、これらのレースでは新馬戦で戦ったケイアイサンデラデットーリを確保したイネエンペラーに敗れるなど、辛をなめさせられる日々が続き、いつしか「3勝クラス門番」と呼ばれるようになる。

あぁ、このまま準オープンのまま引退するのか……と思われた矢先のことである。

今日はシェイクユアハートか!」

ラジオNIKKEI実況三浦拓実アナウンサー

2025年6月7日の垂ステークス(阪神・芝2000m)。1番人気は3歳5月デビューと遅れながらも安定した戦績でここまで昇級してきたバッデレイト(ホープフルステークス2着トップナイフ)。シェイクは3番人気であった。また新オープンの門戸を開くことになる、と大部分の人は予想したかもしれない。レース本番、先団からめに動いたバッデレイトをマークする形で一緒に進出。直線じわりじわりと伸び、バッデレイトにクビ差交わして勝利。ついにオープン入りとなった。

5歳(2025年) オープン馬としての戦い

かくしてオープンとなり、その初戦は久方ぶりの重賞挑戦となった小倉記念(GⅢ)。ここまでのレースの安定感と、その割にはハンデが55kgと軽めだったこともあって3番人気に支持された。小回りの小倉らしく3コーナーから進出し最終直線で一度は先頭に立つも、51kg軽ハンデイングランドアイズの末脚に屈し2着。次走新潟記念(GⅢ)は中団追走から特に見せ場なく11着。アンドロメダステークス(L)では4コーナー外を回し一度は先頭に立つがそのさらに外から差してきたウエストナウ(3勝クラス5連続2着ののちの3着となった飛鳥ステークスオープン入りしたである)の2着。

その次走となったのが晩ハンデ重賞中日新聞杯(GⅢ)人気単勝5.4倍の3番人気だったが1番人気ファミリータイムは4.6倍、そこまで差がなかった。中団に構え、4コーナーで外に持ち出すとその末脚が爆発。上がり3F33.2の脚で先団を飲み込み、嬉しい嬉しい重賞初制覇を飾った。

6歳(2026年)

6歳初戦はGⅡ初挑戦となる京都記念(GⅡ)バビットの作った落ち着いたペースを追走し、京都内回り特有の急な4コーナー群が大きくばらけたそのん中あたりを突く。しかし荒れた芝の中では決め手に欠け、前で運んだジューンテイク・エコロディノスに届かず、大外からぶっ差してきたエリキングに交わされ4着。

続いて制した中日新聞杯と同じコース金鯱賞(GⅡ)へ。単勝1番人気は前年覇者にして中京競馬場にめっぽう強い組み合わせ、プログノーシスでの連覇を合わせ金鯱賞3連覇中である「川田将雅騎手・中内田充正厩舎」のクイーンズウォーク。それ以外にもここまで重賞4連続2着で悲願の重賞初制覇を狙うドゥラドーレス(レガレイラ)、新ヴィレムなどと粒ぞろいなメンバーで、評価単勝8番人気(14頭立て中)に落ち着く。レース本番では思い切って後方11番手ほどに構え、4コーナーで大外に持ち出す。直線、前で運んだジョバンニに対しまたしても快な末脚(上がり3F33.5)で差し切り、重賞2勝となった。

これで大阪杯の優先出走権は得たのだが、これまでかなり間隔を詰めて使ってきたので回避。いったん放牧に出し、札幌記念から始動して天皇賞・秋を狙うこととなった。が状態が良いとのことで予定を変更して宝塚記念(GⅠ)に出走表明(脚質こそ逆だが過程がどこぞの異次元の逃亡者と似ている)。同厩タガノデュードと宮厩舎は2頭出しとなった。タガノデュードの戦も古川吉洋であり、「令和の世にGⅠフルキチのお手が被る」というしい現象が発生した。そのためタガノデュードは高杉騎手に乗り替わることとなった。ファン投票では全体22位・出走中8位となかなかの票を集め、ファン投票で出走を確定させた。しかしレース直前になってもが予想だにしなかった出来事が起こる。それは突然大雨であった。痛かったのはシェイクは安定した戦績こそ残しているもののそれは稍重馬場までの話で、不良馬場大寒賞では1着に1.3差の大敗を喫しているのだ。そもそもGⅠへの初挑戦であったのにこうなってしまってはもはや何もできず、後方で14着とひっそりと入線。

まぁそもそもこれは予定外だったということで、仕切り直して当初の予定通り札幌記念(GⅡ)へ出走。人気は中距離重賞を2勝したショウヘイと前走天皇賞・春3着で凱旋門賞出走を表明しており前戦としてここに出走してきたアドマイヤテラが集め、シェイクはこれに次ぐ3番人気重賞2勝がいずれも中京競馬場で、直線の短い札幌で差し切れるかが懸念されたのであろう。

外の815番から発走、理はせず金鯱賞の時のように後方に構える。ホウオウビスケッツが逃げ、前半600-1000m地点ではペースが緩み、その中で後方待機では勝ちのないと判断したアドマイヤテラ坂井瑠星が上がってゆきペースが徐々に上がる。その中でシェイクは中団外に付ける。4コーナーを迎え、札幌の緩いコーナーをできる限り速度ロスなく曲がろうと信じられないほど大外(内から数えて9頭が横並びになった中の8番)を回し、アンカツ「シェイクユアハートや」そのまま直線でも1頭だけ見違える末脚で差し切り、2着のサクラファレルに2と1/2馬身つけて勝。重賞3勝を飾った。勝ちタイムはこれまでの札幌2000mのレコードタイムを04更新する1分582しかし三浦アナ「なんとシェイクユアハートだ」はないだろう3番人気なんだから……

実はハーツクライ産駒過去10年で延べ11頭が挑み馬券内さえないという門のレースであった札幌記念。これを見事に制して見せた。また上の古川吉洋騎手デビュー31年ベテランでありながら、年間で重賞を3勝(シェイクでの2勝と、タガノデュードでの小倉大賞典)するのはこれがキャリア初。「このは、ずっと何年も変わらずにいてくれて、調子が落ちることもなく、崩れることなく走ってくれて、頭が下がります。このと一緒に歩んで来られてうれしいです。」と相棒ねぎらった。

の大標は天皇賞・秋としている。

3勝クラスに苦しんできた時期からは想像もつかぬほどの躍進撃。まさしく「ハーツクライ産駒イメージ」らしい突如の変わり身といえよう。あとはこの走りをGⅠ戦線でも見せ、より大勢の「心を揺さぶる」日を心待ちにしている。

血統表

ハーツクライ
2001 鹿毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
アイリッシュダンス
1990 鹿毛
*トニービン *カンパラ
Severn Bridge
ビューパーダンス Lyphard
My Bupers
*ルンバロッカ
2001 鹿毛
FNo.2-i
Sri Pekan
1992 黒鹿毛
Red Ransom Roberto
アラビア
Lady Godolphin Son Ange
Flying Needles
Rumba Azul
1994 芦毛
Fabulous Dancer Northern Dancer
Last of the Line
Rare Sound Rarity
Haunting

クロス:Hail to Reason 4×5(9.38%), Northern Dancer 5×4(9.38%)

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