シナウスイロイルカとは、ハクジラ亜目マイルカ科ウスイロイルカ属に属するイルカである。漢字で書くと支那薄色海豚。ピンクイルカとも呼ばれる。
学名はSousa chinensis。生息域はオーストラリアの北から東シナ海辺りとインド洋辺りになる。そのなかでも河口やマングローブ等の海水と淡水が混ざるような場所に生息しているため、人の目に付きやすい。
マレーシアやオーストラリア沿岸に生息する個体は年齢を問わず白いが中国沿岸に生息する個体は大人になるに連れて灰色からピンク色に変わっていく。
野生では基本的に10頭未満の群れを作っているが、30頭を超える場合もあるらしい。
なお近縁のウスイロイルカ(Sousa plumbea)と同種だとする意見・ウスイロイルカの亜種だとする意見もある。
国際自然保護連合では準絶滅危惧種に設定されており、これは「現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種」という意味である。
香港では頭数を減らしており、絶滅の危機にある。原因は工業排水による寿命の減少や航行する船舶による事故と見られている。そのため香港では絶滅の危機に瀕する野生動物として保護したり環境保護区画を指定したりしている。
2020年の調査で個体数が30%増加したことが判明した。原因は新型コロナウイルス感染症(COVID-19) によるフェリーの交通量減少ではないかと見られている。高速フェリーにより接触事故を起こしたり、接触回避のための回避行動などでストレスがあったと思われる。これがコロナによって減少したため個体数を増やすほど安全な環境になったということだろう。永遠に交通量を減らせるわけではないので今後も注視が必要である。
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最終更新:2024/04/25(木) 19:00
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