シュンエイ記念

シュンエイ記念とは、かつて中央競馬で行われていたアングロアラブ限定の重賞競走である。

概要

1949年から中央競馬で行われていたアラブ系重賞「読売カップ(秋)」を前身とする。読売カップは春と秋の2度アングロアラブの大一番として長く開催されていたが、1974年に春開催がアラブの名馬セイユウを記念して「セイユウ記念」としてリニューアルされると同時に秋開催もセイユウの全弟であり同じアングロアラブの名馬であるシユンエイの名を冠するシュンエイ記念として創設された^[1]。

その後中央競馬にグレード制が導入される前後の1983年よりオープン競走に格下げされ、開催時期も9月から1月末～2月初頭へと変更、秋のアラブ系重賞の大一番は同時期に行われていたタマツバキ記念へと引き継がれた。
しかしオープン競走に格下げと言っても変更されたのはその格付ぐらいのものであり、その後も年1回欠かさず開催され、出走馬のレベルも重賞に引けを取らない多くの名馬が出走するアラブ系の名物レースとして開催され続けていた。またセイユウ記念は開催する競馬場や条件が度々変更されていたが、シュンエイ記念の方は開催場こそ変更されたものの条件は芝のまま1800～2000ｍと比較的安定していた。

その後1995年に中央競馬のアラブ系競走が廃止されることになり、それと同時に廃止された。セイユウ記念は後に地方競馬に名前が引き継がれたが、シュンエイ記念は引き継がれなかった為、95年2月の開催が最後の開催になった。

歴代優勝馬

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• 馬齢表記は現行表記に統一。

回数	開催日	競馬場	距離	優勝馬	性齢	斤量	勝利騎手	勝ち時計
(オープン)	1995年2月4日	小倉	芝2000m	ムーンリットガール	牝3	54kg	坂本勝美	2:05.8
(オープン)	1994年2月6日	小倉	芝2000m	ボールドフレアー	牡3	55kg	芹沢純一	2:06.6
(オープン)	1993年2月7日	小倉	芝2000m	マリンワン	牡3	60kg	角田晃一	2:06.3
(オープン)	1992年2月16日	小倉	芝2000m	ネオアイク	牡3	55kg	内山正博	2:06.3
(オープン)	1991年2月10日	小倉	芝2000m	ワカサルーチェー	牡3	57kg	安田隆行	2:07.8
(オープン)	1990年2月11日	小倉	芝2000m	ハシエイト	牡3	56kg	安田隆行	2:10.1
(オープン)	1989年2月11日	小倉	芝1800m	ショウブラッキー	牡3	55kg	細川英二	1:55.1
(オープン)	1988年2月14日	小倉	芝1800m	アキヒロホマレ	牡3	60kg	西浦勝一	1:53.7
(オープン)	1987年2月14日	小倉	芝1800m	ジニアスランナー	牡3	56kg	南井克巳	1:51.9
(オープン)	1986年2月8日	中京	芝1800m	リリィクイーン	牝3	56kg	増井裕	1:53.0
(オープン)	1985年2月9日	中京	芝1800m	ミトモスイセイ	牡3	55kg	吉沢宗一	1:54.5
(オープン)	1984年1月29日	中山	芝1800m	ウルフケイアイ	牡3	59kg	千田能照	1:52.2
(オープン)	1983年1月30日	中京	芝1800m	スリーキャプテン	牡3	58kg	小屋敷昭	1:52.7
1983年よりオープン特別競走に降格
第9回	1982年1月31日	中京	芝1800m	アズマスカレー	牝3	55kg	小島太	1:52.5
第8回	1981年9月20日	阪神	芝2000m	ライトオスカー	牡3	61kg	佐々木昭次	2:06.4
第7回	1980年9月14日	阪神	芝2000m	ホクトチハル	牡3	62kg	河内洋	2:05.7
第6回	1979年9月16日	中京	芝2000m	パークボーイ	牡3	60kg	河内洋	2:04.2
第5回	1978年9月17日	阪神	芝2000m	ゴッドガリトー	牡3	57kg	藤原哲朗	2:06.7
第4回	1977年9月18日	阪神	芝2000m	シンサカエオー	牡3	56kg	武邦彦	2:04.2
第3回	1976年9月19日	阪神	芝2000m	ニューヒロシ	牡3	56kg	武邦彦	2:04.1
第2回	1975年9月20日	阪神	芝2000m	コウケンジ	牡3	58kg	安田隆行	2:06.4
第1回	1974年9月22日	阪神	芝2000m	コーリュウシンゲキ	牝3	56kg	武邦彦	2:03.7

関連コミュニティ

関連項目

• 競馬
• 競馬の競走の一覧
• アングロアラブ
• シユンエイ
• セイユウ記念
• タマツバキ記念

脚注

1. *馬名がシユンエイに対して競走名がシュンエイ記念なのはシユンエイが現役だった当時は中央競馬で拗音・促音が使えなかったためで、読み自体はどちらも同じシュンエイである