シルバー・クロウとは、川原礫作のライトノベル「アクセル・ワールド」の主人公、有田春雪の分身である。
ひかってる。ヒョロい。
たぶん、このアバターは、僕の≪諦め≫を映して創られたんです。
シルバー・クロウは加速界でも珍しい防御特化の色―メタルカラーを持つデュエルアバターである。
貴金属に属するそのボディは特殊攻撃に対してはそこそこの耐久をみせるものの、打撃攻撃には滅法弱い。
かなりの敏捷性をもっているものの攻撃性能はたいしたこともなく、また手足のリーチも短い。
見た目も貧相で、微妙すぎる特性と相まってハルユキから雑魚戦闘員っぽいと言われてしまうほど。
しかし……
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高く……遠く……泥沼みたいな現実を抜け出して……
あなたと一緒に……
飛び、たかった
シルバー・クロウは加速界唯一の<飛行アビリティ>をもつ最速のデュエルアバターである。
他のアバタースペックを全て犠牲にして得た十枚の金属フィンの推進力は凄まじく、仮想の重力さえ無視し、無限の空へとシルバー・クロウを誘う。
絶望的な現実からの逃避、それは裏返せば理想へと飛び出したいという希望の表れである。
シルバー・クロウの翼は加速界に生きるものにとって、それの象徴とされている。
最速かつ唯一の飛行能力持ちといえど、周りのプレイヤーはすぐに対応し、簡単には勝てなくなってくる。
パワーもタフネスも不足したこのアバターで戦って行くには卓越した≪技≫の習得が不可欠だった。
ほぼ最初に編み出した技。翼の生み出す推進力と重力加速を重ね合わせ、圧倒的なスピードでもって相手に蹴りをくわえる技。その威力は凄まじく、柔なアバターならば一撃で致命傷たり得る、まさにライダーキック。
その威力と引き替えに避けられると高所落下ダメージで自滅するという致命的な欠点をもつ。
しかしその弱点も半年以上の研究によって腕と身体全身を利用した姿勢制御を磨き上げ、威力を司る降下スピードを極力落とさず、ホーミング能力を強化することに成功し、シルバー・クロウの代名詞とも言える技となった。
高空で全身を晒すシルバー・クロウにとって赤系統の遠距離攻撃は天敵。レベル4になるころには研究しつくされ、カモ扱いとなった為に必要に迫られ開発した高等技術。
修行方法としては「ほぼ現実と同じ痛覚を感じられるように設定した仮想空間で、30分間にランダムなタイミングで20m先から一回だけ放たれる音速の銃弾をマズルファイアを見てから回避する」という何処かのウメハラさんもビックリな集中力、反射神経、共に酷使するドMな内容。(それでも最初から5回に1回は避けられるハルユキは本気で化け物の領域に片足突っ込んでいる。)
そのかいあってかガチで「マズルファイア見てからの回避余裕でした」を習得するに至った。
また同時に先読み能力まで上がりすぎて、現在では光速のレーザーもその発生前に予測・回避出来るようになり、
ホーミングミサイルか、超高密度の段幕でもないかぎり遠距離攻撃が通用しない境地に達している。
≪急降下重攻撃≫は屋内では使えず、また必殺技ゲージの消費量も多いため、屋内でも使える近接格闘技術として開発されたもの。左右の翼を一瞬だけ動かし、予備動作無しで極短距離をスライド移動することで回避と次の攻撃への姿勢制御を同時に行い、密接状態で絶え間なく攻撃を加える高密度コンボ。
格ゲーにおけるキャンセル技を連続で行い続けるこのコンボは一撃当たりのダメージは少ないものの、比較的必殺技ゲージが少ない状態からも発動でき、また動きが全く読めないという凶悪コンボ。
最強のプレイヤーの一人であるブラック・ロータスをして掛け値なしの賞賛を得た。
≪親≫であるブラック・ロータスが弱点克服の為に編み出した高等技法。合気道にも似たこの技法は相手の攻撃ベクトルを一度受け止め、その後別方向へ受け流すというもので、極めれば相手の攻撃を無傷で受け流すばかりか、相手を引き込んだり、攻撃ベクトルを反転、相手に倍返しすることも可能となる。
一度身を持って体感した後、開発を続けており、まだまだブラック・ロータスの≪完全な柔法≫には届かないものの(彼女は腕一本で自由自在にベクトルを操作できる)、初の実戦において既に攻撃の受け流しと、相手の体勢を崩すことには成功しており、短い修練時間ながらめきめきとその精度を増しており、応用技すら開発している。
基本技と言うべき技法。円軌道を描くようにして攻撃を受け流す技。
ただし攻撃のベクトルに干渉して受け流すだけに留まっており、単なる体崩し効果付きの防御技の域を出てはいない。
≪暴風雨≫ステージにおいて使用した技。
雨粒を弾かずにベクトルを操作し一塊にし、フックや掌打のモーションと共に放つ技。
直線的ダメージは無いが、視界を奪ったり、フェイントとして利用したりとその用途は様々。
水を"塊"として利用するのに≪柔法≫が使用されており、普通のアバターでは雨粒がバラバラに飛び散るだけで使用に耐えず、見かけ以上に高度な技法である。
黒雪姫との特訓中に開発した、単なる"防御技"から"攻撃技"へと進化した≪受け返し≫。
五体全てと両翼を制御して相手の攻撃を弾かずに受け止め、しかるのちに両翼の推進力で身体を回転、猛烈なスピン力で相手を巻き込み、運動エネルギーの全てを相手に叩き込み、ぶん投げる。
≪柔法≫の≪受け≫の技術と、≪空中連続攻撃≫の技術を融合した非常に高度な技法。
正確には技法ではなくシステム的なアビリティだが、≪柔法≫が深く関わっているためにここに解説する。
≪柔法≫の要諦は、頑なに弾くのではなく、受け入れ、融合すること。
敵意(=拒絶)に凝り固まっていては成功しない。鏡の美しさに触れたハルユキは、鏡は光の単に反射(=拒絶)するモノではなく、光を受け入れ、導き、再び解き放つ≪境界≫であると直感し、≪柔法≫との共通点を見いだした。
そしてとある行動をトリガーとして、光に対する≪柔法≫、≪光学誘導(Optical Conduction)≫を発現させる。
レベル7相当のレーザーの軌道をほぼ無傷で曲げる、発動中は装甲色がクリアな《鏡》となるほか、詳細は未だ不明だが、不動の姿勢で光線を分解・消滅させる≪理論鏡面≫のような"受動的な"防御スキルではなく、"能動的な"防御・攻撃両用スキルである模様。
両腕をクロスさせた後、大きく左右に開きながらよいしょと頭を突き出す技。ぶっちゃけただの頭突き。
発動時はみょんみょんみょんという冴えない効果音とともに無駄に頭が光る。
射程距離が絶望的に短く、またモーションが無駄に無駄なため、初めて使おうとして、アッシュ・ローラーの≪ナイト・ロッカー≫に踏み潰されて以来、原作では11巻までの巻で一回もまともに使用されていないというある意味伝説的な技。
役立たずではあるが、ダスク・テイカーがこの技を盗んでいたらどうなっていたのか、フライングヘッドバットなら強いんじゃないか、等と多くのAWファンの興味を集めており、産廃ことスパイラル・グラビティ・ドライバーに並び、愛され度の高いネタ技でもある。
まともに使用されたことがないという点で実はSGD以上に不憫な扱いだったヘッドバットだが、アニメ版にて背部の翼の付け根からエネルギーが出るというビジュアル的な謎強化を得て、また二回目のアッシュ・ローラー戦でアッシュさんからカウンターを取り大ダメージを与えるなど、かなりの大活躍を繰り広げており、
12巻で、ようやくまともに≪ヘッド・バット≫が当たったのである。
『当たった場合』の《ヘッド・バット》は、通常の物理/打撃属性と、装甲透過、非指向性の衝撃ダメージを与えるエネルギー/光属性の二つのダメージ属性を持ち、攻撃の反作用ダメージを無効化する特性と大火力を合わせ持つということで、実はかなり強力な技であることが判明した。どこかの産廃とは違うんです。
≪射程距離拡張≫に分類される心意技。東京タワーを登る際に発現した。
揃えた指から瞬間的に1~2mほどの光の剣を出すシンプルな技。
あくまでも≪射程≫を拡張するだけの技であり、同じ心意技で≪威力≫そのものを拡張している≪蒼刃剣≫などには力負けするが、攻防時に超高速で伸長する特性のために、相手に間合いを読ませずに戦うことができる。
当初は発動に数秒間の集中が必要であったが、最近は一瞬で発動させることが可能となった。
ブラック・ロータスの遠距離攻撃心意技《奪命撃》を見て開発した中距離戦用の《射程距離拡張》属性の心意技。
右腕を後ろに引き絞るモーションで"タメ"た後に全力で突き出して腕全体を一本の銀色の光の槍へと変化させる。
射程距離は20m前後と長大で、しかも精度も高い。
また≪奪命撃≫と合体して螺旋型の巨大な槍へと変化したこともあり、その際は威力のほとんどが《奪命撃》より生まれたものとはいえ、六本木ヒルズを粉々に砕くという大規模破壊を引き起こした。
もしかして→石破ラブラブ天驚拳
心意技の第二段階である≪応用技≫第一号。≪光線槍≫の射程を更に拡大するために開発された。
限界まで拡張した≪光線槍≫を≪光線剣≫で切断することで発生する疑似的な弾性力が、光の槍を飛翔させる。
強引な力技ゆえに命中精度に不安が残るが、射程距離、威力、速度共にかなり優秀な技。
スカイ・レイカーに十年はかかると宣告された『心意による飛行』を可能とする≪移動能力拡張≫属性の心意技。
己に与えられた≪翼≫は単なる『現実からの逃避』の象徴に止まらず、『希望に手を伸ばす』ことの象徴でもあると気付いたために発現した。
10枚のフィンから構成される機械的な翼が光り輝く猛禽の翼へと変化し、必殺技ゲージの消費無しに、通常に倍する驚異的な速度で飛び続けることができる。その速度は加速世界の《神》とも言うべき超級エネミー≪スザク≫を易々と振り切り、炎すら凍てつく大気圏の端にまで数十秒で到達するほど。
スカイ・レイカーの所持するブースター型強化外装。
細かい制御が難しい、連続使用不可というデメリットがあるものの翼を超える驚異的な推進力を誇る。
能美戦において失われた翼の代わりに一時的に借り受けた。
能美とのラストバトルでは戻ってきた翼と融合し、ハルユキを勝利に導いた。
やはり使用者によって能力が変わるようで、スカイ・レイカーが使用した際はアバター数人が乗ったシャトル型オブジェクトをとてつもないスピードで走らせるなど出力が飛躍的に伸びた。
ザ・ディザスターのベースである鎧型強化外装。
腐食属性を除くほぼ全ての攻撃を無効化する究極の防御力をもつ。
シアン・パイル戦にて片腕部分だけであるが召喚することに成功し、闇の心意を弾き返した。
神獣級エネミー・メタトロンの一部である翼型強化外装。
僅か三秒足らずで音速を突破する驚異的な加速性能を誇る。
羽は伸縮自在であり、恐るべき威力を内包した極薄の刃に変形し自動追尾で攻撃する羽根攻g【この文章はメタトロン様が破壊しました】 ≪エクテニア≫という能力を持つ。
メタトロンそのものの一部であるため、メタトロンとの交信が可能で彼女からの助言も貰えるおまけつき。
→<ネガ・ネビュラス>
掲示板
134 ななしのよっしん
2016/12/21(水) 00:24:15 ID: Nm87CI7nYa
誰か強化外装の項目にルシード・ブレードを付け足してくれないだろうか
135 ななしのよっしん
2016/12/24(土) 23:26:57 ID: 5EoTnxEX6m
21巻まだ読んでないけど最後まで格闘一本で通して欲しかった
ここに来て剣って・・・翼の強化だけじゃ描写が映えないのは分かるが
136 ななしのよっしん
2018/09/16(日) 01:15:21 ID: Nm87CI7nYa
やっぱ3代目ディザスターの剣技を習得する流れか。
しかも炎熱耐性まで付与するとか。リードの見せ場が・・・
クロウばかりにどんだけ設定盛るねんって感じだけど、そんぐらいやらないとタクムと剣でやり合うのは難しいってことか。
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最終更新:2025/04/15(火) 01:00
最終更新:2025/04/15(火) 01:00
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