ジェイク・リーとは (ジェイクリーとは) [単語記事]

ジェイク・リーとは、全日本プロレス所属のプロレスラーである。
1989年 1月19日生まれ
身長192cm。体重105kg（2017年 5月時の公式データ）
2015年 5月再デビュー

概要

2011年武藤全日本時代に一度デビューしたが引退。2015.5に秋山体制の全日本にて再デビュー。
再デビュー時には、秋山全日においては先輩にあたる野村直矢に勝利し期待されたが、同年には目立った成果を残すことはできなかった。
プロレスライターの小佐野景浩は「当時のジェイクは素質をもてあましていた」と述懐している。
2015年末、宮原健斗と新世代ユニット NEXTREAM（ネクストリーム）を結成。翌年から宮原とのタッグで世界タッグ王者に3度挑戦。いずれも負けているものの、一戦ごとに内容を上げることで自らの成長をファンに見せつけた。
2017年、ユニットのリーダー宮原健斗が三冠を石川に奪われた際(5.21後楽園)、同日の興行でタッグとはいえジョー・ドーリングにバックドロップで勝利したジェイクは「自分が全日本にベルトを取り戻す」と三冠挑戦表明。その後5.28の大森隆男とのシングルでもバックドロップで勝利と良い流れを作ったのち6.11後楽園で三冠王者である石川修司に挑戦。
ベルト奪取はならなかったが、試合後に石川は「アイツは大人しいんで怒らせようとしたら酷い目にあった」と評価している。

2017年5.12守口では野村直矢とのタッグでゼウス・ボディガー組(ザ・ビッグガンズ)が保持する世界タッグへ挑戦するも敗戦。同年6月野村とのタッグで世界タッグ戦に再度挑戦表明。宮原とのタッグで取れなかったのに若い野村とのチームで大丈夫なのかとの下馬評を覆し、7.17後楽園で世界タッグ奪取。7.28名古屋でのリターンマッチでもビッグガンズを退け防衛。ジェイクは負傷欠場明けということもあってかいずれの試合も決めたのは野村であったが、試合中指示を出していたのはジェイク。以前から、タッグになると具体的な指示を出すジェイクはタッグの司令塔として優秀じゃないのかとの気配はあったが、それを証明した結果であろうか。
※宮原はタッグが下手なわけではないが阿吽の呼吸を求めるタイプで、試合中に具体的な指示はあまり出さない。結果パートナーがある程度以上のレベルでないと負けることが多い。司令塔として機能するジェイクと年下の野村直矢、また攻めのジェイクと受けの野村(掛け算方面の意味ではない)はタッグチームとして相性が良かったという面はあるのかもしれない。
名古屋での防衛戦後、ジェイクは6.13館林の大会で敗戦した関本・岡林組を次の挑戦者として指名。それをうけ、関本・岡林組との防衛戦が決定。
防衛戦は同年の両国かと思われていたが、8.1にジェイクの「左膝前十字靱帯断裂・内側靱帯損傷・骨挫傷」による欠場と世界タッグ王座の返上が発表された。
ようやく実績を残したところでの負傷離脱とは本人のくやしさは察するに余りあるが、まだ20代。しっかり治したうえで復帰し、また暴れてくれることを期待したい。

ファイトスタイルは、重い蹴りや長身を生かしたダイナミックなスープレックス、落差の大きいバックドロップなどを使う攻撃力重視タイプ。

得意技

ミドルキック
バックドロップ：背中から落とすタイプと首筋から落とすタイプ（全日的に言うなら鶴田風）の２種を局面によって使い分ける
ジャイアントキリング：ランニングニーリフト

個性

秋山準全日本プロレス社長のジェイク評をまとめると、長所は研究熱心さで、（レスラーとしての）短所は優しさ。
再デビューから着実に実力をつけているのは研究熱心さゆえだろうが、同時に優しさゆえか、相手を喰ってでも上を目指してやるというエグさは感じられなかった。
しかし、2017の三冠挑戦時に石川に対して「首、気を付けたほうがいいよ」と挑発気味な発言をしたり、2017.6.13館林大会では野村とのタッグで敗戦(野村が関本にギブアップ)したのちも岡林に食って掛かる態度を示し、岡林から「ジェイクようなったやないか。その向こうっ気でこい」とジェイクを評価する発言を引き出したりもした。
2017年夏現在、試合以外では好青年だが、試合では好青年さを上書きする激しさを表現できる個性を確立しつつある。