ジコチューとは、
この記事では、両方とも解説する。
1話の冒頭でトランプ王国を壊滅させた他、様々な世界を滅ぼして、最終的には全宇宙の制服を企む悪の組織。トランプ王国を滅ぼした後は地球に標的を向け、プリキュアと戦うことになる。
後述の通り、人間の心(プシュケー)を怪物ジコチューに変えることで闇の力ジャネジーを手に入れ、トランプ王国との戦いでマリー・アンジュ王女に封印されたキングジコチューを復活させること、そしてキングジコチューと相打ちになって氷漬けになったアン王女とプリキュアを倒すことが目的。簡単に言えば、怪物のジコチューを生み出す方法・手段は「ハートキャッチプリキュア!」の砂漠の使徒(のデザトリアン)、ボスの復活手段は「スマイルプリキュア!」のバッドエンド王国に近いと考えれば良い。
但し、その名前に相応しく幹部たちもまた、揃いも揃って自己中な連中ばかりであり、チームワークの悪さはプリキュアの歴代悪役の中でも最悪である。そのため、お互いに足を引っ張り合って自滅したり、ジコチューが幹部の言うことを聞かずに勝手に暴れ出したり、ジコチューが複数いると同士討ちすることも日常茶飯事。それでも、アイちゃんのパワーで力が弱まった時点でプリキュアと互角に戦っているので、本来はもっと強い力を持っていると考えられる。
序盤から登場するイーラ、マーモ、ベールは、ジコチュートリオと呼ばれるプリキュアおなじみの三幹部である。中盤からリーヴァとグーラに交代するが早くに退場し、その後は再びジコチュートリオが戦闘のメインになっている。
名前の由来は「七つの大罪」。本編で登場したのは上記の五人だが、トランプ王国侵攻時の幹部そろい踏みのシーンではもう二つの影が見えていた。その残り2名は全く登場しなかったが、『ドキドキ!プリキュア オフィシャルコンプリートブック』にて、この2名が、傲慢がモチーフの「ゴーマ」と、色欲がモチーフの「ルスト」である事や、トランプ王国侵攻時にキュアソードの先輩に当たるプリキュア達と刺し違え、倒されていた事が明かされている。
詳細はイーラを参照。
詳細はマーモを参照。
詳細はベール(ドキドキ!プリキュア)を参照。
23話から登場したジコチューの新幹部で、モチーフは『嫉妬』。声優は飛田展男。
なよなよしたオネエ口調に、そり残しが残る青髭にどぎつい口紅と、いかにもあっち系のキャラである。変態的なビジュアルとは裏腹に身のこなしは素早く、主に頭脳戦でプリキュアを翻弄する。被っているシルクハットの帽子は、投げつけて切り裂くことも可能。独特のファッションセンスがあり、同じく口紅をしたキュアエースにライバル心を抱いている他、プリキュア達をインクで真っ黒にして攻撃した時は魚拓ならぬキュア拓ができたと喜んでいた。キュアエースの弱点を知ってからは戦闘を長引かせるために、拘束技や耐久性の高いジコチューを生み出して苦戦させた。
メンバー同士の仲の悪さが目立つジコチューの中では珍しく、相棒のグーラとの相性は抜群。連携プレイで攻撃することが多く、単独で戦ったケースはわずか2回だけである(これはグーラも同様、うちメインバトルは1回のみ)。負けるとケンカすることもあるが、次の回では何事も無かった息の合ったコンビネーションで勝負を挑むため、すぐ仲直りしている模様。が、ジコチューを呼び出す際にグーラと頬ずりする構図などは、はっきり言って気持ち悪い。このあたりが不評だったことが、後述するように退場の早さとなったのかもしれない。
はじめはプリキュアに負けてばかりのジコチュートリオを馬鹿にしていたが、自分たちも連敗が続いた上に、ベールに煽られて焦りが目立つようになり、31話ではグーラと合体して某RPGのラスボスのような姿となる。プリキュアの家族やクラスメイトなどを眠らせて町ごと滅ぼそうとするが、破壊したマジカルラブリーパッドが強化されて復活してプリキュアに敗れ去る。なんとか逃げ延びたが、弱ったところをベールにジャネジーを奪われ消滅。その力は、イーラのブラッドリングにされてしまった。
中盤(3クール目)で退場する敵幹部は「Yes!プリキュア5GoGo!」エターナル(株)のイソーギンとヤドカーン以来であり(この二人も常にコンビで登場した)、出番もわずか9話と、ジコチュートリオ(と言うよりベール)の代役として使い捨てられたような、短い活躍だった。「フレッシュプリキュア!」から「スマイルプリキュア!」までの所謂梅プリの幹部が一年間通して活躍したのとは対照的であり、柴プリがまた違った作風であることが明らかとなった。
リーヴァと共に登場したジコチューの新幹部で、モチーフは『暴食』。声優は天田益男。
華奢なリーヴァとは対照的に、恰幅がよくがっしりした体格の持ち主。外見通りのパワーファイターで、力押しの攻撃が得意。並外れた食いしん坊で、ボーリング球やソファーなど食べ物ではないものはおろか、プリキュアの必殺技すら食べて吸収してしまうなど、プリキュアオールスターズのフュージョンのような力も持つ。しかしこれを逆手に取られ、キュアダイヤモンドのダイヤモンドシャワーを食べて頭痛を起こし、負けたこともある。この他、食べ物に釣られてキュアエースの必殺技を破りながら倒し損ね、他のプリキュアに返り討ちされたことも。
ちなみに、これ以前にも「フレッシュプリキュア!」のウエスターや、「ふたりはプリキュアSplashStar」のゴーヤーンもアイスクリーム頭痛を起こしたことがあり、かき氷はある意味プリキュアの悪役にとって鬼門なのかもしれない(西さんはともかく、本性を隠していたとは言え、仮にもラスボスのゴーちゃんェ・・・)。
その外見から粗暴で脳筋と思われがちだが、食い物が絡まなければ意外にまともな常識人であり、マーモがキューティーマダムに変身して自分のジコチューを攻撃した時は思い切り抗議した。また、リーヴァに褒められると照れて赤面する一面も。誰得だが。最期までリーヴァと一緒で、ジャネジーを奪われ消滅した後、その力はマーモのブラッドリングとなる。おかげで、マーモは過食症に悩まされるハメになってしまった。
表向きは、キングジコチューとレジーナ、幹部たちから崇められているが、彼らの正体はジコチューによって悪の心に染まったトランプ王国の住人であった(レジーナは少し事情が異なるが)。真の黒幕は、最初のジコチューであるプロトジコチューとなっている。
詳細はレジーナ(ドキドキ!プリキュア)を参照。
トランプ王国を滅ぼした時にマリー・アンジュ王女によって石化され、一時的に動きを封じられている。レジーナの父親だが外見は似ても似つかず、並外れた大きさに加え、頭からは角を生やしているなど、幹部や娘と違って人型ではなく悪魔のような外見をしている(但し、これは封印された姿であるため、実際には人間態であると推察される)。
ジコチューの王様だけあって本人も非常に自己中であり、気に入らないことがあったり、地球の支配が進んでないことを幹部に怒鳴り散らすなど、芳忠のノリノリの演技もあって迫力はあるが、威厳という点では今ひとつな所がある。しかし、ジャネジーが集まるにつれて封印が弱まったのか、初めは台詞も無かったのが中盤になると話せるようになり、レジーナがマナたちに付いていった後はテレパシーのような力で言葉巧みにレジーナを誘い出し、再洗脳したうえで眠りに就かせた。
巨大な黒い影に、赤く光る目と口など、そのビジュアルは「ふたりはプリキュアSplashStar」のアクダイカーンを彷彿させる所がある。一時はそれ故に、No.2(ナンバー・トゥー)以上の野心を持っている幹部のベールに下克上され、アクダイカーンと同じような末路を辿るのではないか?という声もあったが、ベールがどんどんぽんこつと化してしまい、その可能性は無くなった。
その正体はトランプ王国の国王である。娘のマリー・アンジュがプロトジコチューの邪悪な力で重い病に倒れた際、助けようと禁断の封印を破ってジコチューを復活させてしまい、自らもキングジコチューと化してしまった。その後、完全復活したキングジコチューはマナたちプリキュアの住む大貝町へ進撃の巨人のごとく来襲して大暴れするが、その最中にレジーナが改心してプリキュア側に付いてしまう。キングジコチューは「愛など要らぬ!」と怒り狂うが、プリキュアの活躍で体内に閉じ込められていた国王の善の心が戻り、キングジコチューは消滅して元の国王の姿に戻った。
なお、国王はこの責任を取った形で退位し、娘のレジーナと共にマナの家に同居することとなった。国王のいなくなったトランプ王国は共和制に移行し、アン王女の婚約者だったジョー岡田が初代大統領に就任した。
略してキンジコ様と呼ばれることが多い他、中の人が芳忠だけに、ネットではキングホウチューという渾名が付けられてしまった(妙に語呂合わせが良い)。また、芳忠は機動戦士Zガンダムのヤザン・ゲーブル役などでも知られているが、レジーナの中の人はカテジナ・ルース役の渡辺久美子なので、宇宙世紀のガンダムでも特にアクの強い2人が親子になったと、当時Twitterでは評判になった(しかも、後述のリーヴァの中の人は、ガンダムの主人公の中でも特に激情的なカミーユ・ビダンだったりする)。
人間の邪悪な心が集まって生まれたジコチューの親玉。声優は岩崎征実(ラスボスの声優が、通常の敵と同じなのはプリキュアでは本作が初)。
本編の真のラスボスで、トランプ王国を崩壊させた全ての元凶。1万年前にキュアエンプレスらによって封印されたが、トランプ国王の弱みにつけ込んで復活を果たす。国王の体と心を乗っ取りキングジコチューに変化させたが、プリキュアに倒された結果、小さな黒い塊になってしまう。これを機にナンバー1の地位を狙ったベールに呑み込まれるが、反対にベールの力を吸収して完全に復活してしまう。
その姿はキングジコチューに比べてかなり小さく、プリキュアと大して変わらないサイズだが、格闘術でプリキュアたちを苦境に追いやる。が、究極の自己中は自分だけの世界になって、自己中にすらならないとキュアハートに論破され、逆ギレしてキュアハートのプシュケーを強制的に奪おうとする。ところが、キュアハートはその強靱なメンタルで自分のプシュケーを取り戻し、仲間達の力を集めてパルテノンモードに進化し、蹴り飛ばされて宇宙に放り出されたり、海面に突き落とされるなどフルボッコにされる。最終的には、初期技であるマイ・スイートハートで、これまでのジコチューと同様に浄化された(ちなみに、ベールもなんとか無事だった)。
前回のキングジコチュー戦で既にクライマックスを終えてしまったこともあり、あまり強くない印象を受けてしまうラスボスとなってしまった。マナに説得された際、イメージ映像で横断歩道を歩いたり、電車の座席に寝そべるなど、あまりにシュールな姿を見せたことに加え、後半になるとマナに論破された時にうわっ…私の年収、低すぎ…?のようなリアクションを取った挙げ句、浄化される時にも並のジコチューと同様の台詞とハートの目になって倒されたことから、ラスボスの威厳や風格をあまり感じられず、プリキュア歴代最弱のラスボスではないか?という声もちらほら聞かれる。
人間の自己中心的な心から生まれる怪物。ジコチュートリオを始めとする敵キャラクターが人間のプシュケーを抜き出し、心の闇を解き放つことによってジコチューが誕生する。
「横入りをしたい」という心からは横に歩くカニ型のジコチューが、「信号を好き勝手に変えられたら」という心からは信号機型のジコチューが生まれるといったように、心の闇の有り様が姿に影響を与えるようである。黒いハートと羽の意匠を持つという点はすべての個体に共通している。
「ジコチュー」という鳴き声を発し、元となった心の闇に基づいて暴れ回る。言葉を話すことも可能。
プリキュアに浄化されると「ラブラブラ~ブ」という声を発してプシュケーに戻る。また、浄化に伴いジコチューによって破壊された物も元に戻る。
ジコチューが暴れることによって闇のエネルギー「ジャネジー」が発生し、それがキングジコチュー復活の糧となる。
従来のシリーズに登場する怪物は何らかの物体に憑依することによって誕生していたが、ジコチューはそのような媒体を必要としていない。
ジコチューを生み出す元となる人間の心。本来の姿は金色の縁取りのついたピンクのハートだが、人間に自分勝手な心が芽生えると黒い染みが生じる。その心を押さえ込めば染みは小さくなるが、ジコチュートリオらによって自分勝手な心が増幅されると染みが広がってプシュケー全体が黒く染まり、人間から抜け出してコウモリのような羽を生やす。更にジコチュートリオらの力によって肥大化し、赤い亀裂が生じてジコチューと化す。この際、プシュケーを抜き出された人間は胸にハート型の穴が空いた状態で意識を失ってしまう。
なお、レジーナは自分勝手な心を抱いていない人間のプシュケーを強制的に闇に染めてジコチュー化させることができる。
ジコチューがプリキュアに浄化されるとピンクのハートに戻り、白い翼で羽ばたいて元の人間へと帰る。心を取り戻した人間は意識を回復させる。
11話で初登場。ジコチュートリオは黒く染まったプシュケーを取り込むことによってジコチューと一体化しビーストモードになることができる。
ジコチューに一体化した者の顔がくっついたような姿をしており、見た目はあまり強そうではないが通常のジコチューよりも戦闘力は高い。
プリキュアに浄化されると一体化した者もダメージを受ける。
27話で初登場。リーヴァとグーラの二人が同時にジャネジーを注入することで誕生するジコチュー。
サイズは2倍、パワーは5倍、ジコチュー度は10倍と言われており、大きさやパワーも通常のジコチューとは桁違いである。
31話でリーヴァとグーラが育てていた植物。
大量のジコチューの種を生み出し、これをプシュケーに植え付けられた人間は眠りについてしまう。更に種が芽を出すとプシュケーが闇に染まりジコチューが誕生する。
大貝町の人々に種が植え付けられたが、発芽寸前にプリキュアにリーヴァとグーラが倒されたことにより本体、種共に消滅した。
32話で初登場。ブラッドリングを装着したイーラとマーモが生み出すジコチューで、ハートの意匠に装飾がついた。
スピードは5倍、パワーは10倍、態度は100倍になっている。
話数 | 姿 | 召喚者 | 解説 |
---|---|---|---|
1 | ゴリラ | ジコチュートリオ | |
イカ | |||
鳥 | |||
カニ | イーラ | ||
カニ | マーモ | ||
2 | |||
信号機 | イーラ | ||
3 | ヤギ+ポスト | イーラ | |
4 | 携帯音楽プレイヤー | イーラ | |
ラジカセ | |||
5 | 星 | マーモ | |
6 | ブタ | イーラ | |
7 | カエル | ジコチュートリオ | |
8 | ヒツジ | マーモ | |
9 | 野球ボール | イーラ | |
サッカーボール | |||
10 | 応援団長 | マーモ | |
11 | 携帯電話 | ベール | |
12 | ゾウ | イーラ | |
13 | バラ | マーモ | |
14 | かるた | イーラ | |
15 | 鏡 | レジーナ | |
16 | 缶ジュース | レジーナ | |
17 | 鑿と槌 | レジーナ | |
18 | 汽車 | レジーナ | |
19 | がま口 | レジーナ | |
20 | 雪だるま | ジコチュートリオの誰か | |
21 | クモ | ベール? | |
23 | サインペン | リーヴァ&グーラ | |
サイン色紙 | |||
24 | マイク | リーヴァ | |
25 | 飛行機 | リーヴァ | |
爪楊枝 | グーラ | ||
27 | 自転車 | グーラ | |
バーベキューコンロ | リーヴァ&グーラ | ||
28 | お祭りの風物詩 | リーヴァ&グーラ | |
29 | バレーボールの練習用マシン | リーヴァ&グーラ | |
32 | コーヒーカップ | イーラ | |
33 | ヘリコプター | マーモ | |
34 | ゴミ箱 | イーラ&マーモ |
|
バイク | イーラ | ||
35 | 虫歯 | マーモ | |
36 | おまる | マーモ | |
37 | お菓子の家 | イーラ | |
39 | タコ | ベール? | |
40 | CD | レジーナ | |
41 | 木+飛行機 | レジーナ | |
42 | アリ | レジーナ | |
43 | 長靴 | マーモ | |
消しゴム | レジーナ | ||
44 | クリスマスツリー | レジーナ |
掲示板
149 ななしのよっしん
2019/03/20(水) 17:00:29 ID: jD8o8MQQVT
プロトさん破壊力や戦闘力はラスボスレベルなんだけど、いかんせん論破されちゃったのとパルテノンモードが強すぎてな・・・
他のシリーズ出たらもうちょっとマシだった気がする
150 ななしのよっしん
2020/06/02(火) 20:46:51 ID: 88A8sB2AK5
撮り鉄ほど、良いジコチューが生まれそう!
ジコチューは作られる前、その人のハートが黒く染まるシーンがあるが、
撮り鉄はそれを無視して、元から真っ黒だったりして!
151 ななしのよっしん
2021/06/20(日) 21:08:10 ID: 5CEo+qCN4K
プシュケーをジコチューにする際に「心の闇を解き放て」と言うように
基本的には、心の闇を持ちながらそれを抑えてる人間こそ怪物に出来て
始めから心の闇を解き放ってる怪物はジコチューの素体足りえないのが面白い
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 07:00
最終更新:2024/04/25(木) 07:00
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