ジャスレイ・ドノミコルス 単語


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ジャスレイドノミコルス

4.0千文字の記事

ジャスレイ・ドノミコルスとは、テレビアニメ機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場するケツアゴである。

CV竹内良太

大企業テイワズの専務取締役で、同組織の実質ナンバー2。
テイワズの直系企業の一つたる商社JPTトラスト」の代表を務めている。
ヤクザ幹部の格を現したような、大柄な体格と低く重厚な色が特徴。

組織の幹部たちの中でも特に、保守的な考えを持つ。
それゆえか、テイワズの下部組織として躍進している鉄華団と、その兄貴分であるタービンズ(名瀬・タービン)を疎ましく思っていて、彼らの排除を論んでいる。特に名瀬に関しては、タービンズが担当している輸送部門を過去に担当していた事があった為か、女性に関する価値観の違いもあって名瀬とは相容れない性格。
また鉄華団に対しても「親父のお情けで飼ってやってる弱小組織」「宇宙ネズミ」と卑下しており、当初は直接的な行動こそなかなか起こさなかったが嫌悪感を露わにしていた。

やがて話が進むにつれ、鉄華団マクギリスとの密談によってギャラルホルン火星支部の全権を将来的に確約されるなど鉄華団が急成長を遂げていく事態に危機感を持ったジャスレイは、ギャラルホルンイオク・クジャンにその動向をリークさせ暗躍するが、結果としてそれが厄祭戦時代のモビルアーマーハシュマル覚めさせるきっかけを作った。
言い換えれば、ジャスレイが何も動かなければイオク様ハシュマル覚めなかったのである。

さらにギャラルホルン鉄華団の共同戦線でこの事態が収束した後、ハシュマル覚醒の一件を糾弾されたことでギャラルホルン組織内で立場を失いつつあるイオクはジャスレイへ連絡、ジャスレイもこれをタービンズを陥れる好機と考えイオクを口先三寸で言いくるめた。
こうしてイオクを手駒にしたジャスレイは自らの手を直接汚すことなくタービンズをに嵌め、名瀬とアミダ・アルカは戦死してしまう。

更に残った鉄華団を排除するべく名瀬の葬式で彼や鉄華団への悪口を発したり、単独行動していたラフタ・フランクランドを部下に殺させるなど、様々な手段で彼らを挑発していく。
その結果、怒りの鉄華団もテイワズと縁を切りジャスレイへ殴り込みをかけるべくを括るが、同時にジャスレイ鉄華団とマクマードを叩き潰すべくイオクと共謀して鉄華団を挟撃する準備を進め、鉄華団を排除した後にマクマードに適当な罪状をでっち上げ彼を失脚させる算段を進めていく。そして自身も、テイワズのモビルスーツ部隊や金にものを言わせ雇いえた大勢の傭兵ヒューマンデブ部隊を配備し彼らを迎え撃つ。

 

作中登場する敵役の中でも、第2期放送が始まった当初から裏切りの相が見え始めたりと「獅子身中の虫」として解りやすい悪役だったが、話を通じてどうもが薄かった。が、名瀬が戦死してしまった翌週の41話にて、

など、41話時点だけでイオク様に並んで鉄華団視聴者達のヘイトと関心を一気に集める事となった。
ちなみに同放送回では42話の次回予告も担当しており、ドスが効いたナレーションも披露。存在感を存分に知らしめた。しかし直前二話の予告担当者が相次いで翌週に死亡したため42話がジャスレイ命日と期待……もとい予測する視聴者は多かった。そもそも次回予告タイトルが「落とし前」なのと、新バルバトスガンプラの宣伝もかねて、出撃の時点で彼のこの後はお察しなのだが。 

 

ジャスレイ・ドノミコルスよ、念仏は唱え終わったか?

 

そして、のっけからナレーションにまで罪をくらった42話。黄金のジャスレイという自意識過剰にも程がある名前の装甲巡洋艦に乗艦して後で駆け付ける予定のイオク部隊と共同戦線をり、鉄華団の掃討にかかる…だったのだが援軍は何時まで経っても現れず押される一方。
危機を悟った部下の提案でマクマードと通信をとってみっともなく救援を要請するも、鉄華団を倒した後に彼をギャラルホルンに差出しテイワズのトップに伸し上がろうとしていた事は全にバレており、更にラスタル・エリオンがテイワズとの取引の末ダイスレイヴ密輸の件を手打ちにする代わりに援軍を寄越さないようイオクに釘刺ししていたことを知らされ、「テイワズではなくなった」鉄華団をマクマードを通し説得する事もできず全に後がなくなる。
鉄華団を数で上回っていたモビルスーツ部隊鉄華団の総力の前に戦線崩壊、進退窮まりオルガ・イツカ命乞いをするも聞き入れられる事はなく、醜態をし続けたままバルバトスルプスレクスに艦ごと叩き潰され、大組織のナンバー2とは思えない無様期を迎えた。役機新形態初陣生贄からしょうがないね。

散々見下し侮り続けた「ガキ共」に落とし前をつけさせられたジャスレイの散り様には溜飲が下がった視聴者も多かったであろうが、敵を討ったところで彼のくだらない野望の犠牲になった者達は決して帰ってこないのも事実であり、仇討ちを果たした直後の鉄華団には虚しい空気が漂っていた。

余談だが、名前が長い為かジャスレイという名前視聴者になかなか定着せず専ら「ケツアゴ」「割れ」などのあだ名でしか呼ばれない事も少なくないのがどこか不憫。ちなみに三日月役の河西健吾氏やシノ役の村田太志氏にもtwitterケツアゴ呼ばわりされていた。

装甲巡洋艦・黄金のジャスレイ号

ジャスレイが所有し、鉄華団との戦闘で自ら乗り込んだ宇宙
メカデザイン担当の寺岡氏にく、『ハーフビーク級戦艦ベースに、艦首と艦部の装甲を大幅に強化してある重装甲艦で、装甲強化の代償にブリッジの収納機構がくなっている』艦らしい。
ブリッジの収納機いため戦闘時にクルーを保護できず、艦として致命的に思えるが、(金持ちの人が手な高級を乗り回すのに似た感覚で)ジャスレイにとっては宇宙戦闘よりも単純に財力や権威の徴、という意味合いが強かったのかもしれない。また、戦闘で重要となる装備を止する辺り、戦場戦闘に関しては素人であることもえる。
  ちなみに橋の内装はハーフビーク級で無く、どちらかと言えばハンマーヘッドなどの強襲装甲艦に近い構造をしている。装甲を強化した外観に無い事から、他の艦の橋を繋ぎ合わせている能性がある(橋が合わないのであれば、収納できなくなるという理由に合致する)。
最期は上述の通りガンダム・バルバトスルプスレクスメイスの一撃でブリッジを粉砕されたが、メイスの破壊力が規格外なのは論の事、ジャスレイ戦闘に入るまでバルバトス修理了していないと思っていたらしい為、(バルバトス以外で)鉄華団に艦の装甲を破れる戦力はいない、と踏んでいたのだろうか。

なお、外観が金色の塗装を施されていた機体は過去シリーズでも百式スモーハリー・オード専用機)、アルヴァトーレなどがいたが、モビルスーツモビルアーマーではなく艦が金色という例はしい。

放送後の反響

41話が放映された後、ジャスレイに対する視聴者の怒り恨みのが高まり、やがてそれはジャスレイを演じた竹内良太氏本人にまで降りかかっていった。
竹内氏は同日に自身のtwitterで「突然『バーカ!』と言われて「何かしちまったか?」と驚いたけど、ごっちゃになるくらい心を動かせて頂いたのならこれ幸い。こういう役は一度やってみたかった!exit」と、ジャスレイのような悪役演じてみたかった事を語っており、そして同時にジャスレイを魅力的に演じられた事を誇りにしている。
(同じような現はイオクへの批判がある意味ではジャスレイ以上にに高まった40話の時点でも、イオク役を演じた島崎信長氏にも起こっていた。)

アニメに限らず、映画ドラマなどで「演じた役と演者がごっちゃになるくらい見事な役作りを成し遂げた故に役者が災難に遭う」というのは昔から見られた現象で、悪役いじめっ子などを演じた俳優がカミソリ入りの手紙を送られたり道で石を投げられたり、など挙げれば様々にエピソードが出てくるが、竹内氏の場合は後述するように共演者たちからも収録中に大変なに遭ったらしい。
最低悪役を魅力的に、視聴者の心に怒りのを点ける程に演じきるのはそれだけでも大変な技術や苦労を必要とする立仕事なのである。

こういう…救いようのない悪いっていつかやれたらってほんまに思ってたので。嬉しいのよ、ウンウン(´`)1番は脚本のお陰ですが、心動かして頂けてほんま良かった!感想自由に選択してゆけ…
何せ収録でも同業者から罵詈雑言のでしたからねぇ(笑)何故か(笑)はちゃうよ!(笑)

出典:竹内良太氏のtwitterexit

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