ジャック・オッフェンバック(1819~1880)とは、19世紀の作曲家である。
ケルン近郊で生まれる。父親はユダヤ教会の合唱指揮者であり、音楽に親しんだ幼少期を送った。やがてパリに移り、チェロ奏者として頭角を現し、オペラ・コミック座の管弦楽団員となる。このため、活動初期にはチェロのための曲が多い。
1850年にアルフレッド・ド・ミュッセの劇『シャンデリア』の挿入曲「フォルテュニオの歌」を作ると、これが大当たりし、以後オペレッタを作っていくことになる。1853年の『マテュラン神の宝物』を皮切りに次々と作品を発表していき、1855年に買い取った小劇場を「ブフ・パリジャン劇場」として営業をはじめ、以後ここを拠点とする。
1858年の『天国と地獄』をはじめとした、痛烈な社会風刺と政治批判を込めた軽妙な作風は、第二帝政下のパリ市民の人気を集め、ドイツやオーストリアといった中欧にも遠征していく。普仏戦争後は「テアトル・ド・ラ・ゲーテ」の経営を引き継ぎ、1870年代にはイギリスやアメリカにも渡った。100曲を超えるオペレッタを作ったジャック・オッフェンバックであったが、晩年に着手した本格的なオペラ『ホフマン物語』が未完のまま死没。残された楽譜をもとにエルネスト・ギローが完成させ、死の翌年である1881年に初演が行われた。
なお、日本では『天国と地獄』の序曲のフィナーレを飾るカンカンの部分だけが極めて有名である。そのためこの部分だけは多数のアレンジを生み出し、ニコニコ動画でも『赤ちゃんはどこからくるの?』で歌われたものがMADの一つのテンプレとなっていた。
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最終更新:2024/09/12(木) 08:00
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