ジャック・Oとは (ジャックオーとは) [単語記事]

ジャック・Oとは、「アーマード・コアネクサス」及び「アーマード・コアラストレイヴン」に登場するレイヴンである。

概要

アーマード・コア　ネクサス（以下ＮＸ）およびラストレイヴン（以下ＬＲ）に登場する上位ランカー。ミッションの成功率は高く、優秀なレイヴン。

声優はＮＸとＬＲで異なり、ＮＸでは岸祐二氏（ランク１「ジノーヴィー」と兼役）、ＬＲでは「社長」こと海馬瀬人と同じ津田健次郎氏が担当している。

ジャックが関係するＭＡＤや会話において頻出する「興」という字は、彼の愛機フォックス・アイ（上の絵参照）の頭部パーツである「H07－CRICKET」と似ているため、彼自体を表す記号として用いられるもの。ジャックはじめACの登場人物には軒並み設定画が存在しないため、機体とパイロットはほぼ同一視される傾向にある。

ＡＣ３で「管理者」が主人公に差し向けたＡＣの頭部も同じモデルの為「管理者ヘッド」と呼ぶプレイヤーもいるが、キャラクターを語る場ではそう呼ばれることはほぼない。アセンを語る場合には言う場合もある。

ＮＸでのジャック・Ｏ

ＮＸの時代ではプレイヤーと直接会う事は殆ど無く、主にシナリオ上で活躍する。
シナリオ中盤では主人公やジャック・Ｏ達が所属しているレイヴン派遣組織『レイヴンズ・アーク』と最大の企業である『ミラージュ』の癒着を糾弾、その関係を絶つために上層部を一掃するなど、辣腕とそれを実行できるだけの能力、カリスマ性を発揮している。

　NX プレイ時にまず会う機会は最初のミッション。条件を満たすと救援に来て、『フン！役立たずめ』と嫌味を言い、去っていく。このときの音声が『ブン！ヤグダダズメ！』という風に聞こえるため、一時期ネタにされた。

　アリーナでは機体の機動性が無いに等しい事もあって簡単に背後を取る事が出来、また「とっつき」と言われる射突型ブレードを簡単に当てることが出来る事から、弱王と呼ばれるように。そして、後ろを取った時にまるで尻を振っているような動きをする為に「弱王ダンス」という呼び名が定着した。

　特定の条件を満たせばミッション中に遭遇する事も可能で、この時はアリーナの時と違い、非常に強い。アリーナでの動きは相手を欺くための演技で、実際はミッションでの動きが本当の動き…と考えるプレイヤーも。

ＬＲでのジャック・Ｏ

一時はレイヴンズアーク主宰として手腕を発揮した若きカリスマだ。
アーク崩壊後、姿をくらまし、死亡説すら流れていたようだが
非凡な野心家であるあの男がそう簡単にくたばるはずは、やっぱりなかったわけだな。
レイヴンとしてはもはや一線級とは言えないが、彼の統括するバーテックスの組織力は侮れんぞ。
気を抜くなよ。

（作中より引用）

　NXのEDにおける特攻兵器の襲来により『レイヴンズ・アーク』は崩壊、ジャック・Ｏは行方不明という事になっていた。その半年後がLRの舞台である。

　その間に、力の弱まった企業は競争を放り投げ、合同体『アライアンス』を結成して秩序の維持に努めていたが、その強引なやり方に反感を買っていた。そこに行方不明となっていたジャック・Ｏが再び現れ、レイヴンの組織『バーテックス』を結成。アライアンスに宣戦布告を行い、２４時間後に総攻撃をかける、と宣言した事により、ＬＲのストーリーは開始する。

　ＬＲには複数のルートが存在している為、一概には言えないが、共通して言えるのは「ある目的を達成する為にバーテックスを設立し、アライアンスに宣戦布告を行った」というものである。

　その目的とは、サークシティ地下にある旧世代の遺産『インターネサイン』の破壊のため、インターネサインより無限に生み出される兵器『パルヴァライザー』を破壊できるだけの力を持ったレイヴン「ドミナント」を選定する、というものであった。

　そして、多くの同胞やレイヴンを戦わせ、自身の目標を達成させたジャックは満身創痍の状態でありながらも最後に残ったレイヴンに戦いを挑む。

最後には、レイヴンとして「空を飛ぶため」に…

「残るは憎まれ役の幕引きだ」

「私が生きた証を…レイヴンとして生きた証を…最後に残させてくれ…！」
「そうだ…私はレイヴンだ。それ以上でも、以下でもない…」

「礼を言う…」

ＮＸ時代を含め、ミッションで戦う事は少ない。プレイヤー達の様にミッションによってシナリオに影響を与えるレイヴンを「表」とするなら、ジャックは「裏」での活躍を主とするタイプと言えるだろう。

ＭＡＤでのジャック

　ゲーム本編では非常に頭の切れる人物であるジャックだが、ＭＡＤや二次創作においては一転し、肉体派のゲイキャラと化している。正確にはバイだが、まあそんなことはいい。

　主因は、ＮＸでの弱王ダンスが「尻を振って『とっつき』を誘っている」様に見えることと思われる。

そして音声MADにおいて「やらないか」や「ハメさせてくれ」などの名台詞を職人の手によって作成されてからは、もはや誰もが認めるＡＣ界屈指のゲイヴンとして扱われる様になってしまい、阿部さんの胴体にクリケットを無理やり合わせたＡＡまで存在する。最近ではプラキットの頭部をFigma(素体の殆どは同じくニコ動でガチムチとして知られるビリー・ヘリントン)に装着したものが多く、立体化においてもとどまるところを知らない。

　ＭＡＤでは主に狙った相手を嵌めて、自分のレイヴンにしようと交渉？する事が多い。同作品のみならず4まで手を伸ばし、一部の４キャラからは（性的な意味で）頼りにされている。

愛機「フォックス・アイ」

ジャックを語る上で外せないのが、彼のACたる『フォックス・アイ』である。

　NXでは、ミラージュ製重量パーツを中心に構成された本体に、右腕には通称「カラサワ」と呼ばれるハイレーザーライフル、左腕にはグレネードライフル、両肩には「核」と呼ばれる大型ミサイルを装備しており、ACをプレイしていなくても一目見ただけで分かる程に火力特化した機体構成である。

　だが、その弊害として積載重量は悲惨な事になっており、とてもじゃないが「ハイスピードメカアクション」というACのジャンルには縁の無い動きになっている。そして、機動性の死亡に加え、一部では「熱管理シミュレーター」とまで揶揄されるほど熱関係がシビアなNXにおいて、ジェネレーター・ブースターのどちらも発熱量が凄まじいものを採用しているため、

簡単に被弾し熱量が上昇、あっさりと熱暴走を起こし、熱暴走の影響でエネルギーゲージが無くなり、それによって主要火力のカラサワが封じられ、回避行動に必須であるブースト移動も封じられ、それにより更に被弾し、熱量が（以下略）

…という事態に陥りやすい（強化措置によりパラメータの底上げが行われているにも関わらず、である）。

一応は高火力の武器で構成されているので、正面から撃ち合えば条件次第では負ける事もあるが、さらなる欠点として「連射の効かない武器ばかり」、「ロックオンサイトがものすごく狭い」という問題も抱えている。単発のダメージは最高クラスなのだが、継続性がないため結局は撃ち負ける。弱王という不名誉な名前も頷ける。

LRでは、AC本体は腕部パーツを変更、エクステンションのターンブーストを外し、武装はNXで問題だった肩の核×２というトンデモ装備から両肩用デュアルミサイルに変更され、ある程度機動力・汎用性が上がっている。
また、彼がラスボスとなるルートの最終戦では、両肩デュアルミサイルを垂直ミサイルに変更し、エクステンションに連動ミサイルを追加、多角的な攻撃が可能となっている。