ジャパネットたかたとは (ジャパネットタカタとは) [単語記事]

ジャパネットたかたとは、長崎県にある通販会社である。通称として「ジャパネット」や「たかた」と言われることが多い。

概要

創業からわずか30年で日本有数の通販会社にまで急成長した企業として有名。
創業者の高田明（たかたあきら）の天才的経営手腕とセールストークによりここまで成長したと言っても過言ではない。
高田の特徴的な喋りは今まで数多くの人々にモノマネされた。

歴史

1986年に創業者で前社長の髙田明が長崎県佐世保市で設立。

実父が家業として営んでいた「たかたカメラ」という街のカメラ屋から独立し暖簾分けする形で「株式会社たかた」を創業した。
1989年頃にに知人から依頼されて地元長崎ローカルのラジオ放送に出演したところ、いつもの倍の売り上げを記録したのがきっかけで通販業に転進する。1990年にラジオ通販を開始。1994年にはテレビ通販も開始。

1999年に現社名を「ジャパネットたかた」に変更する。社名の由来は「日本をネットする」という意味から来ている。

2001年には佐世保市内にあった旧ジャパネット本社を改装して242スタジオを開設し自前で番組を制作、さらに自社運営によるスカパー!での通販専門チャンネル「ジャパネットチャンネル DX」を開局するなどするほどに成長するが、2004年に元社員が顧客情報を持ち出し、漏洩する事件が発生。これを受けて一ヵ月半の間、自主的にすべての業務を自粛（ジャパネットチャンネルもフィラー映像に差し替えて放送休止）し、当時の髙田社長も「会社を廃業することも考えた」程だったが、発覚後すぐに誠意ある謝罪と報告を繰り返した姿勢や、消費者に行った分かりやすく的確、しかも素早い対応が「危機管理の模範的な対応」と高く評価され、世間からは逆に信頼を得ることとなった。休業中には200億円の赤字が出たが、この休業分の損失は営業再開後すぐにペイをしたほど。この事件以降、顧客情報の管理を日本一徹底している会社となった。

2006年からは、同社ホームページ上でインターネットライブが行われている。このインターネットライブは価格.com顔負けの価格が飛び出す程。また、専門MCで社員の氏田いずみ、川下陽子、浦川康介（通称UK）にもファンが付いている。2ちゃんねるのなんでも実況vip@掲示板の名物実況スレとして人気があり、そこの実況民がMCに投稿したメールを読まれることがステータスとなっている。なお、2015年現在は氏田・川下・浦川の3名はテレビショッピングに出演していないが、浦川は2016年現在ラジオショッピングに出演している。

2007年に持株会社のジャパネットホールディングスを設立し、ジャパネットたかたは100％子会社となった。

2012年に六本木にある泉ガーデンタワーに東京オフィスを設立、スタジオもそちらに移設され、本社機能の大半を佐世保から移動させている（本社は佐世保市のまま）。

2015年 1月、高田明が社長を退き、後任に長男の高田旭人（あきと）副社長を充てる人事を固めた。高田明は全ての役職から辞任し、2016年 1月15日をもって通販番組のMCも降板した。

2017年には経営危機に陥ったJリーグのV・ファーレン長崎を救済のために、ジャパネットHDが完全子会社化している。

2019年にはBS放送への新規参入を表明、総務省に参入申請し認可を得る。これを受けて、これまでのジャパネットチャンネル DXを2021年 3月末で放送終了させた上で、準備期間を経てジャパネットHDの新設子会社であるジャパネットブロードキャスティングが運営する通販番組を主にした総合編成のBS局「BSJ apanext」が2022年 3月27日に開局予定となっている。