ジャマダハル 単語

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ジャマダハル

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ジャマダハルjamadhar)とは、北インドペルシアで使われていた特殊なである。英語ではブンディ・ダガーBundi dagger)とも呼ばれる。

概要

全長30~70cm、重さ300800g程度の短

コの字をした柄の行な2本のの間に、1本ないし2本のグリップと垂直方向に渡されている。この形状によって、装備すると握りこんだ拳の先に伸びる形になり、拳を突き出すことで正拳突きの要領で相手にダメージを与えることができる。りつけることよりも刺突することに重点を置いた短であり、などの重装備を貫き通すのに用いられる。また、二刀流において利き手以外の手に持ち、攻撃を受け流すためにも使われることがあった(このような使われ方をする短を総称してマインゴーシュ[1]という)。

身はまっすぐなものが一般的だが、二又や三又などにわかれているもの、S字状に湾曲したものなどのバリエーションがある。

は多く皮で作られ、金属や木彫りなどの装飾が施されていることもある。

これを元に良された武器インド西部マハラシュトラ地方に住むマラータ族によって使われていたパタPata)があり、長い両のついた籠手のような形状をしている。

カタールとの混同

西洋を中心に、ジャマダハルは別種のである「カタール(カターラ)」の名前で呼ばれることが多い。

カタールは本来インドに古くからあるポピュラータイプの短であるが、ムガル帝国アクバル大帝に仕えた記録アブル・ファズルによる歴史書『アーイーネ・アクバーリー』において、カタールとジャマダハルの挿絵が取り違えられて掲載されたものがそのまま欧州に伝わってしまったために、カタール名前で広く知られることになった。

このため西洋のファンタジーベースにしたRPGなどで、ジャマダハルの形状をしたカタールと呼ばれていたり、ジャマダハルがカタールの一種とされていたりする。

創作作品におけるジャマダハル

関連項目

脚注

  1. *main gauche フランス語で「左手」を意味する。マンゴーシュとも。
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最終更新:2024/04/19(金) 08:00

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